コネクションの意味とは?ビジネスや通信での意味、使い方の例文や類語も解説

コネクションとはどんな言葉?

コネクションの意味は、「つながり」「縁故」です。

類語は、「パイプ」「ネットワーク」「リレーション」。

英語で表すときは、「connection」を使います。

コネクションとはどんな意味?

コネクションは、次の意味をもつカタカナ語です。

コネクション
①関係。つながり
②物事をうまく運ぶのに役に立つ親しい関係。縁故。
③麻薬などの密売組織。また、密輸経由地

日常生活など一般的な状況では、コネクションは①または②の意味で使われています。

コネクションのビジネスでの意味

ビジネスでのコネクションは、「人付き合いでつながりがあること」や、「商取引などビジネスで役立つ縁故関係」を意味します。

ビジネスで大きな力を持っている人との間に、「親しい間柄である」「血縁関係がある」「同じ学校を卒業した先輩・後輩の関係にある」などのしっかりとしたつながりがあれば、仕事で何かあったときに頼み事もしやすくなりますね。

このような直接助けてもらえたり、口利きをしてもらえたりする、そのような人とのつながりをコネクションと呼びます。

また、名刺交換やあいさつをしたことがある程度の、それほど強くないつながりもコネクションといわれることがあります。

「コネクション」を略して、「コネ」ということも多いです。

コネクションの通信分野での意味

通信分野でのコネクションの意味は、「通信に使う機器やソフトウェアの間に作られる、仮想的な専用通信路」です。

コネクションを用いて通信をするときは、まず通信を始めたい側の機器から通信したい相手の機器を指定して、データ転送の許可を求める信号を送ります。相手が通信できる状態にある場合は、相手から許可する信号が送られてきて、コネクション(専用通信路)が形成されます。

コネクションが作られた後は、コネクションを通して互いにデータを送受信し、必要なやり取りを行います。やり取りが終わったら、コネクションは切断されるので、同じコネクションは二度と使えません。

コネクションを使った通信は、コネクションを通して確実にデータをやり取りできるため安全性が高いですが、通信の負荷は大きくなります。

コネクションとセッションの違い

コネクションと意味を間違えやすいIT用語に、「セッション」があります。

コネクションとセッションをはっきりと区別せず、同じような意味合いで使うこともあるためわかりにくいですが、この2つの一般的な意味には違いがあります。2つの違いをおさえておきましょう。

コネクション:通信時に使う仮想的な専用通信路
セッション:一続きであると考えられる通信の開始から終了までを管理する単位

例えば、あるwebサイトにアクセスしたユーザーが、AとBとCという複数のページを続けて閲覧したあと、webサイトからログアウトしたとしましょう。

この場合、webサイトにアクセスした時点からログアウトするまでの流れを、まとめて1セッションとみなします。

セッションのなかで、通信するために使う専用通信路がコネクションです。ひとつのセッションのなかのコネクションはひとつとは限らず、複数使用される場合もあります。

コネクションは英語だと?

コネクションは英語だと、「connection」という単語で表されます。

connection
・つなぐこと、つながり、連結(部)、連結すること、結合(部)、接続(部)
・通信、連絡
・(電話の)接続
・(列車や飛行機などの)乗り継ぎ、乗り換え、接続
・(因果的、論理的な)関係、関連(性)
・顧客、団体
・麻薬の流通ルート
・(人と人との)間柄、関係、コネ、人脈

人とのつながりや縁故関係を意味する場合は、複数形の「connections」が使われることが多いです。

ジャニーズ事務所所属のKis-My-Ft2(キスマイフットツー)は、「ConneXion(コネクション)」という楽曲を発表しています。「connexion」は、フランス語で「connection」といったときの綴りです。「connexion」と「connection」の意味は同じです。

コネクションの使い方を例文で学ぼう

コネクションの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・彼は、業界の重鎮たちとも強いコネクションを持つやり手のビジネスマンだ。
・海外企業とのコネクション形成を目指す。
・異業種ともコネクションがあるのが強みだ。
・お得意様とのコネクションを駆使して新規顧客を開拓する。

覚えておきたいコネクションの関連語

私たちの身の回りには、コネクションが使われた関連語がいくつかあります。どのような言葉があるのかみてみましょう。

コネクションプールとは

コネクションプールは、データベースなど頻繁にアクセスされるITシステムで、一度形成したコネクション(専用通信路)を通信が終わっても切断せずに残して(プールして)おき、次の通信で再利用することを繰り返す仕組みです。

コネクションを確立する度にかかる負荷を軽減でき、次にアクセスしようとする人の接続処理を簡単に済ませられるメリットがあります。

プールできるコネクションには上限があるため、一度にアクセスが集中しプールされているコネクションがなくなった場合は、コネクションが空くまで順番待ちが必要です。反面、アクセスが集中して不可に耐えられなくなってしまうような事態は避けられます。

MEMO
プールされているコネクションがなくなることを、「コネクション枯渇」といいます。

コネクションロッドとは

コネクションロッドは、車に取り付ける補強パーツです。

高速走行時、フロントスポイラー、フロントバンパー、カナード、ディフューザー、GTウイングなどにかかる風圧による負荷を軽減し、これらの脱落を予防するために取り付けられます。

コネクションの類語・言い換え表現

コネクションの類語は、「パイプ」「ネットワーク」「リレーション」です。それぞれの意味や使い方もおさえておきましょう。

パイプ
【コネクションの類語として使うときの意味】
二者の間をとりもつ人や組織

【例文】
政財界の要人とのパイプを持っている。

ネットワーク
【コネクションの類語として使うときの意味】
個々の人のつながり

【例文】
社外の勉強会やセミナーに積極的に参加し、幅広いネットワーク構築にいそしむ。

リレーション
【意味】
関係。つながり

【例文】
顧客とのリレーションを強化することで、売上アップにつなげていく。

そのほかに、日本語の「人脈」「伝手(ツテ)」もコネクションの言い換え表現として使えます。

コネクションの意味を正しく読み取ろう

コネクションは、一般的なビジネスの話題では「人とのつながり」を意味する言葉として使われることが多いです。IT関連の話では、「仮想的な専用通信路」の意味でも用いられます。

どちらの意味で使用されているのか、文脈から正しく読み取れるようになりましょう。