「過日」とはどんな言葉?
「過日」の意味は、「すでに過ぎ去ったある日」「せんだって」「先日」です。
「過日」の類語は「以前」「かつて」。対義語は「後日」です。
英語で表すときは、「some days ago」「the other day」「〇〇 month ago」を使ってください。
「過日」の意味は?読み方は?
「過日」は「かじつ」と読み、次の意味で使われます。
・せんだって
・先日
「すでに過ぎ去ったある日」を意味する「過日」は、過去すべてを範囲に含む言葉なので、数十年前のことでも使用できます。
しかし、昨日や数日前のような直近の過去にはあまり用いません。
「過日」を使える期間に明確な決まりはありませんが、1ヶ月以上経っている事柄に対して用いるのが一般的です。
「過日」と「先日」「先般」の違い
「過日」と同じように過去を指して使う言葉に「先日」「先般」があります。この3つは似ていますが、意味に違いがあるのでおさえておきましょう。
「過日」と「先日」の違い
「先日」は「せんじつ」と読みます。「過日」とは違い、比較的近くの少し前の日のことを指して使う言葉で、次の意味をもっています。
・このあいだ
「先日」は、「昨日」や「数日前」「1週間前」の出来事を指すときにぴったりの表現で、「1ヶ月前」くらいまでは使えます。
直近の過去には向かない「過日」と、「1ヶ月」を目途に使い分けてください。
「過日」と「先般」の違い
「先般」は「せんぱん」と読みます。「先般」も「過日」と違い、比較的近くの少し前の日のことに対して使う言葉です。
・このあいだ
・過日
「先般」は「先日」をかしこまった言い方に直した表現です。
しかし、「先般」と「先日」にも違いがあります。「先日」は「過去の日時」に意味の重点があるのに対し、「先般」は「過去の日時」そのものよりも「過去の出来事」に重点を置いた言葉です。
「過日」の類語・言い換え表現
「過日」の類語は「先日」「先般」のほかに、「以前」や「かつて」もあります。それぞれの意味や使い方もおさえておきましょう。
・その時よりも前
・今より前の時点。現在から見て近い過去
・ある状態に達する前の段階
【例文】
以前はホテル業界で働いていた。
・過去のある一時期を表す語。以前。昔
・(あとに打消しの語をともなって)今まで一度も。ついぞ
・(あとに打消しの語をともなって)まったく。全然
【例文】
かつて業界シェアトップを誇っていたが、すっかり勢いをなくしてしまった。
「過日」の対義語
「過日」の対義語は「後日(ごじつ)」です。
・その日よりあとの日
・ある出来事よりもあとの日
【例文】
後日改めて伺います。
「過日」の使い方を例文で学ぼう
「過日」はビジネスメールや手紙など、文章で使われることが多い言葉です。「過日」の使い方を例文でイメージしてみましょう。
・過日ご案内したとおり、〇月〇日より営業時間を変更しております。お客様にはご不便をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。
・当日の注文状況は「こちら」で確認できます。過日分については「過去の注文履歴」からご確認ください。
・この番組は過日放送したものです。番組内で告知しているプレゼント募集は、現在受付を終了しております。
「過日」は英語だと?
「過日」を英訳するときは、「some days ago」「the other day」「〇〇 month ago」が使えます。
the other day:こないだ、このほど、このあいだ、ほかの日、先日は
〇〇 month ago:〇ヶ月前
「〇〇 month ago」は、「three month ago(3ヶ月前)」のように具体的な数字を入れて使用します。
「過日」をうまく使おう
「過日」は「すでに過ぎ去ったある日」を意味する言葉で、1ヶ月前から数十年以上前のことまで幅広く使用できるため、覚えておくと便利です。
過去を表す言葉には、そのほかにも「先日」「先般」「以前」「かつて」などの表現があります。「過日」とあわせてそれぞれの意味をしっかり理解し、うまく使えるようになりましょう。