考察とはどんな言葉?意味や例文、書き方や書き出しのアドバイス、類語、英語も解説

考察とはどんな言葉?

考察の意味は「物事を明らかにするためにいろいろと調べて、得られた結果(事実)をよく考えること」。

考察の類語は、「検討」「考慮」「勘案」です。

考察を英語で表すときは、「discussion」や「consideration」「thoughts」を使います。

考察の読み方と意味

考察は「こうさつ」と読み、次の意味で使われます。

考察
物事を明らかにするためにいろいろと調べて、得られた結果(事実)をよく考えること

考察では結果を客観的にみることが重要です。主観的な見方をすると、「考察」ではなく「感想」になってしまうので注意してください。

考察の語源

考察の「考」と「察」は、次の意味をもつ漢字です。

・かんがえる、思い巡らす、思い図る
・試みる、取り調べる
・死んだ父
・明らか、明らかにする、よくみる、くわしく知る、くわしく調べる
・おしはかる、思いやる

「察」は警察や検察、病院での診察にも使われる漢字です。これらの言葉は、客観的な視点でくわしく調べるところが共通していますよね。

考察も、察して明らかになった事実を客観的な視点でとらえて、十分に考えることを意味します。

考察するとは?

考察するとは「考えを巡らすこと」。

何かの問題について「考察する」ときには、まずはじめに「仮説」を立てます。次に、文献を調べたり、調査・実験を行ってデータを集めたりして、さまざまな根拠のある「結果」を十分に集めます。最後に「結果」を分析して、論理的になぜそうなったのかをよく考えます。

この一連の流れのうち、最後の「結果」を分析して考えを巡らせるのが「考察する」です。

仮説と結果が合っていたときだけでなく、仮説と異なる結果が出たときにも、何が原因で違う結果になったのか「考察する」必要があります。

考察するときには、主観が入らないように気をつけてください。例えば、「仮説が正しくてよかった」や「間違っていて残念だった」というのは考察ではなく感想です。あくまでも客観的に、論理的に考えをまとめるようにしましょう。

考察の書き方・書き出し

ビジネスではレポートやプレゼンなどで、考察を文章にまとめなければならないシチュエーションがありますよね。

考察は、調査の「結果」をもとに書きますが、「結果」をそのまま書いてしまわないように気をつけてください。

考察に書くのは、いろいろな「結果」を分析したり、まとめたり、組み合わせたりして自分で考えてみて「わかったこと」です。

いきなり自分の考えを書くのは難しいので、考察の書き出しはその問題に対する「一般的な考え方」を紹介することをおすすめします。

最初に「一般的な考え方」を挙げることで、それと比較しながら自分の考察を書きやすくなります。

考察の使い方を例文で学ぼう

考察の意味がわかったら、次は言葉としての考察の使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・就活生を対象にした意識調査の結果から、新入社員の特徴について考察した。
・このレポートでは、ファミリー層の外食に関する意識の変化について考察を深めたいと思う。
・コロナ禍後に求められるサービスについて現状から考察する。
・昆虫食の可能性について考察を加える。
・人気ゲームの続編の予告動画が公開され、インターネット上では早くもファンの考察が飛び交っている。

考察の類語・言い換え表現

考察の類語は、「検討(けんとう)」「考慮(こうりょ)」「勘案(かんあん)」があります。考察と完全に同じ意味というわけではないですが、似たようなニュアンスをもつ言葉なので、言い換えにも使えます。

それぞれの意味と使い方をみていきましょう。

検討
意味:特定の物事についてしっかり調べて、それでいいのかさまざまな方向から考えること

例文:新工場の建設を検討する

考慮
意味:物事のいろいろな要素を含めてよく考えること

例文:環境を考慮した持続可能な新サービスをはじめる

勘案
意味:いろいろな事情や物事をあれこれと考え合わせること

例文:いつでも同じ仕上がりになるように、その日の気温や湿度を勘案して配合を変えている

考察は英語でどういう?

考察を英訳するときは、「discussion」や「consideration」「thoughts」という名詞が使えます。それぞれの意味を確認しましょう。

discussion
・話し合い、議論、討議
・論考、詳解、考察、検討
consideration
・よく考えること、熟慮、考慮、考察、検討
・熟慮して得られた結果、判断、意見
・考慮すべき事柄、検討事項
・理由、動機
・思いやり、しんしゃく、心遣い
thoughts
・考えること、思考、思索、熟考
・考え、見解、思い付き
・思考力、推理力、想像力
・意図、目的
・心配り、思いやり
・思想、思潮

このうちの「discussion」は、カタカナ語の「ディスカッション」のもとになった単語です。「ディスカッション」は特定のテーマについて、複数人で自由に意見を出し合って話し合うことを意味します。しかし、英語の「discussion」はひとりで考えるときにも使われるので、「考察」の訳語として使用できます。

また、「考察する」を英語で表したいときには、上記で紹介した単語を動詞にした「discuss」「consider」「think」を用いてください。動詞の意味も頭に入れておきましょう。

discuss
・ある問題をいろいろな角度から論じる、論議する、話し合う、討論する
・ひとりで~を考察する、検討する、説明する
consider
・ある決定や理解のためによく考える、熟考する、考察する、検討する、考慮する、熟慮する
・思いやる
・人やものを注意深く見る
think
・思う、みなす、考える、つもりである、熟考する

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考察してみよう

考察は、プレゼンやレポートを作成するときによく使われる言葉です。

しかし、ビジネスでは、そのほかにもお客様や取引先の相手に説明するときのように、自分の考えをまとめて誰かに伝えなければならないシチュエーションが、たくさんありますよね。

説得力のある説明ができるように、普段から考察する訓練をしてみましょう。