ドラスティックとはどんな意味?類語や対義語、英語、使い方を解説

ドラスティックとは「思い切った」のこと

ドラスティックという言葉は日常会話の中であまり耳にしないものの、ビジネスや政治ではときどき登場します。簡単にいうと「思い切った」の意味があります。

ドラスティックとはどんな意味なのか掘り下げるとともに、実際の使い方も確認していきましょう。

ドラスティックの意味

ドラスティックが持つ意味は次の通りです。

・思い切った

・劇的な

・過激な、極端な

・抜本的な

ビジネスや政治の世界では、思い切った、抜本的な変化や改革が求められることが多々あります。前向きな変化や改革について思い切ったもの、劇的なものを「ドラスティック」と形容することが多いです。

ドラスティックの英語

ドラスティックは英語の「drastic」に由来する言葉です。日本語の意味と同じですが、行動や手段などが「思い切った」という意味の場合もあれば、薬が「劇的な」「強烈な」といった意味になる場合もあります。

英語表現の例としては次のようなものが挙げられます。

drastic changes 思い切った変化

drastic measures 強行手段

ちなみに「drastically」という副詞は、「劇的に」「大幅に」といったニュアンスで使用できます。

ドラスティックの類語

ドラスティックには似た意味を持つ言葉があります。カタカナ語の「ラジカル」には「根源的で本質的な」の意味があり、ドラスティックに近いニュアンスがあります。

ドラスティックには「劇的な」という意味合いがあるので、その点にはニュアンスに少し違いはあります。

いずれもビジネスや政治に関する話題でよく登場するという点も共通しています。

ドラスティックの対義語

ドラスティックの対義語は「マイルド」です。マイルドは日本語でもお馴染みの言葉であり、「穏やか」の意味になります。あるいは「保守的」の意味を持つ「コンサバティブ」も反対語に含めることができます。

日本語の場合は「徐々に」「中庸」「漸次的」などの表現が対義語として使用できます。

類語、対義語として挙げた「ラジカル」「マイルド」「コンサバティブ」もこの機会にセットで覚えておきましょう!

ドラスティックの関連用語

ドラスティックという言葉は、楽曲などのネーミングに採用されることも多いです。

ドラスティックメロディ

ドラスティックメロディ(Drastic Melody)は、アプリゲーム「アイドルマスター」に登場する楽曲。歌詞の中に「がむしゃらなメロディ」というフレーズが登場するので、ここでいうドラスティックにはそのようなニュアンスがあるのでしょう。

ドラスティックダンス

東京・墨田区にあるダンススタジオに「ドラスティックダンス“O”」があります。舞台俳優や舞台俳優を目指す人のためのスタジオとされています。

ドラスティックマイソウル

ドラスティックマイソウル(Drastic my soul)は、酒井ミキオさんの楽曲。アニメ「スクライド」のエンディングテーマとなっています。

ドラスティックマーメイド

ドラスティックマーメイド(DRASTIC MERMAID)は、1994年にリリースされたaccessの楽曲。「SCANDALOUS BLUE」「TEAR’S LIBERATION」という曲と合わせて、3つの曲がストーリーになって意味を成します。

ドラスティックの使い方・例文

例文
・この新モデルは従来型からドラスティックな進化を遂げた。
・この方法ではドラスティックな変化を起こせるとは思えない。
・政策をドラスティックに転換するにはリーダーシップが求められる。

ドラスティックという言葉は、上記のように「ドラスティックな◯◯」「ドラスティックに〜」といった形で使用することが多いです。このパターンを覚えておけば会話の中で使用できるでしょう。

ドラスティックは大きな変化に使う

ドラスティックという言葉を多用すると、ドラスティックという言葉の重みが薄れてしまいますし、相手に大げさだと思われてしまう可能性があります。

小さな変化に対しては使用を控え、大きな変化や改革に対してドラスティックと形容するようにしましょう。