ラテラルシンキングとはどんな意味?鍛え方は?使い方・例文も紹介

ラテラルシンキングとは「水平に発想を広げる思考法」

ラテラルシンキングとは、「シンキング」という言葉が含まれていることからもわかるように、思考法の一つを指します。

日本語では「水平思考」といわれていますが、簡単にいうと、前提をなくして水平方向に発想を広げるような思考法を意味します。

この記事では、ラテラルシンキングとは何か、具体的な鍛え方などを解説します。

ラテラルシンキングの意味

ラテラルシンキングとは、英語で「lateral thinking」と表記します。「lateral」は「水平」、「thinking」は「思考」という意味になります。

水平方向の思考とは、具体的には次のような考え方を指します。

・既成概念、制約などにとらわれずに思考を広げること

・物事を多面的に考察すること

・あらゆる前提に支配されずに自由に思考すること

上記のように、何かしらの前提に基づく思考ではなく、自由な思考であることがポイントになります。新しい発想、イノベーションのためにラテラルシンキングは欠かせないものといえます。

ラテラルシンキングとクリティカルシンキングの違い

思考の一つとして、よく耳にするものに「クリティカルシンキング」もあります。クリティカルシンキングとは「批判的思考」のことです。

批判的思考といっても、何でも批判するわけではなく、本質を考えて論理的に考えるというイメージになります。

クリティカルシンキングでは前提が正しいのかどうかも含めて論理的に分析や判断をしますが、ラテラルシンキングはそもそも前提にとらわれない自由な思考である点で違いがあります。

ラテラルシンキングの鍛え方

多くの人は何かを考えるときに常識、固定観念、既成概念などにとらわれてしまいがちです。どうすればラテラルシンキングを鍛えることができるのか、そのヒントをご紹介します。

普段と違う思考パターンにしてみる

何かを考えるとき、自分が得意であり、習慣となっている思考パターンを利用しがちです。意識的にいつもとは違う考え方にしてみると、新しい発想が生まれることがあります。

例えば、データや数値の分析をしながらロジカルに考えるのが得意な人は、あえて直感的に考えてみるなどです。逆の場合もあるでしょう。

普段の思考に加えて、普段とは違う思考パターンを取り入れることを意識してみましょう。

非現実的でも思いつくものを考える

常識などの前提にとらわれてしまうことを回避するため、少し非現実的であると感じられても、思考を続けましょう。思いつくものを自由に挙げていき、それが実現可能かどうかはあとから考えればいいのです。

まずは何の前提も意識せずにアイデアを出す訓練をしてみることが大切です。

ラテラルシンキングに関することで鍛えるのも方法です。例題などから学ぶことも可能です!

ラテラルシンキングの使い方・例文

例文
・ビジネスマンはロジカルシンキングだけでなく、ラテラルシンキングを鍛える必要がある。
・トレーニングの結果、ラテラルシンキングを自然に使えるようになった。
ラテラルシンキングは一休さんのとんちを例に考えると理解しやすい。

ラテラルシンキングは問題解決に必要な思考法

ラテラルシンキングは、問題解決にあたるときには欠かせない思考法です。クリエイティビティ、イノベーションが求められる時代であるため、日頃から意識して鍛えていきたいところです。