タフとはどんな意味?使い方や英語、類語、対義語も解説

タフとはこんな言葉

タフの意味は「頑丈な様子」。「凝灰岩」という意味でタフを使うケースもあります。

タフの類語は「ハード」と「シビア」で、対義語は「デリケート」「ナイーブ」「センシティブ」です。

「頑丈な様子」の意味でのタフを英語にするときは「tough」、「凝灰岩」の場合は「tuff」を用います。

タフとはどんな意味?

タフは、一般的には次の意味で使われるカタカナ語です。

タフ
頑丈な様子
・強い体力と苦労や困難にくじけない強い精神力を備えている様子
・やっかいである様子。困難な様子。手ごわい様子

地質に関する話題のときには、タフが「凝灰岩」という意味で用いられる場合もあります。

タフは英語だと?

「頑丈な様子」の意味でのタフを英訳するときには、「tough」を使用します。

tough
・丈夫な、頑丈な
・頑健な、屈強な
・かたい、かみ切れない
・乱暴な、けんか早い
・粘りのある、不屈な、頑固な
・つらい、きつい、しぶとい、骨の折れる

「tough」の語源は古代ゲルマン語の「tanfuz」です。「tanfuz」には「粘り強い」という意味があります。粘り強さは「tough」の意味に共通している特徴ですね。

「凝灰岩」の意味のタフを英語にする場合は、「tuff」を用いてください。

「tuff」には、「すてきな」「すごい」「たいした」の意味もあります。

タフの使い方を例文で学ぼう

「タフ(tough)」には、プラスのニュアンスの「頑丈な様子」と、マイナスのニュアンスの「手ごわい・やっかいである様子」の2パターンの使い方があります。

また、「tough」と「tuff」では意味するものがまったく異なりますが、カタカナで書いた場合はどちらも「タフ」になります。どちらの意味で用いられているのかは、文脈から読み取るしかありません。

タフの使い方を例文でイメージしてみましょう。

タフ(tough)の例文
・製品リニューアルによって、タフさも性能も向上した。
・防塵、防水性能が高くタフに使える製品です。
タフな交渉のほうがやりがいがある。
・連日連夜の残業続きで疲労困憊のスタッフが多い中、部長のタフっぷりが際立っている。
タフすぎる部長にはついていけません。
凝灰岩(tuff)の例文
グリーンタフ(緑色凝灰岩)を観光の目玉にしたツアーを企画する。

タフの類語・言い換え表現

タフの類語は「ハード」と「シビア」です。それぞれの意味と、どのようなときに言い換えできるのかを確認しましょう。

ハード

ハード
・堅い様子。堅牢である様子。堅いもの
・厳しい様子。激しい様子
・「ハードウエア」の略

ハードは、「やっかいである様子。困難な様子。手ごわい様子」のタフと言い換えできます。

例文
ハードな現場の連続で鍛えられた新人時代が、今の自分を支えている。

シビア

シビア
・非常に厳しい様子
・過酷な様子

シビアも、「やっかいである様子。困難な様子。手ごわい様子」のタフと言い換えが可能です。

例文
昇進のシビアすぎる条件に、気が遠くなりそうだった。

タフの対義語

タフの対義語は「デリケート」「ナイーブ」「センシティブ」です。意味と使い方をおさえておきましょう。

デリケート

デリケート
・感受性が強く、繊細な様子
微妙で、細心の注意を要する様子
・精巧に作られていて、こわれやすい様子

「デリケート」は、「乾燥しがちでデリケートなお肌を優しくいたわる洗顔料です」のように使います。

ナイーブ

ナイーブ
・飾りけがなく、素直である様子
純粋で傷つきやすい様子
・単純で未熟な様子

「ナイーブ」は、「社会人になったことをきっかけに、ナイーブすぎる考え方を改めようと決心した」のように使用します。

センシティブ

センシティブ
・繊細で感じやすい様子。敏感。神経質な様子
微妙で取扱いに慎重を要する様子

「センシティブ」は、「センシティブな問題のため、慎重に取り扱う必要がある」のように用います。

【雑学】身近なタフ

私たちの身の回りには、名前にタフが使われている商品がたくさんあります。どのような商品があるかみてみましょう。

タフト

タフトはダイハツが製造、販売している軽クロスオーバーSUVです。運転のしやすさと燃費のよさ、高い走行性能があり、荷物もたくさん乗せられるように設計されています。未舗装路にも強いため、アウトドアが好きな人にもおすすめです。

タフトの名前はコンセプト「Tough & Almighty Fun Tool(タフで全能な楽しい道具)」の頭文字からつけられています。

タフコート

タフコートは、世界各国の自動車メーカーで使われている自動車の防錆処理システムです。融雪剤や海風などが原因で起こる錆を予防してくれます。

タフコートは、英語だと「Tuff-Kote」と書きます。

タフコートをすることで車は丈夫になりますが、名前に「tuff」を使っているので、頑丈な様子を意味する「tough」に関係する言葉ではありません。

タフトブラシ

タフトブラシは毛束がひとつしかなく、ヘッド部分がとても小さい歯ブラシです。

普通の歯ブラシでは毛が届かない、歯の隙間などの細かい部分の磨き残しをきれいに磨くために使います。

タフトブラシの「タフト」は、英語の「tuft(房)」に由来するので、「tough」と「tuff」のどちらにも関係ない言葉です。

タフまる

タフまるはイワタニが販売しているアウトドア向けのカセットこんろ。20kgまでの重さに耐えられ、風のある場所で使っても火が消えにくいという特徴があります。

イワタニでは、「風を気にせず野外で使えるタフなこんろ」というフレーズを製品紹介に使用しているので、「tough」に関係する名前ですね。

小型版のタフまるジュニアも販売されています。

タフマン

タフマンは、ヤクルトが販売している主成分に高麗人参を使用した栄養ドリンクです。

タフマンは英語で書くと「ToughMan」で、頑丈な様子を意味する「tough」から名前がつけられています。

タフブック

タフブックは、Panasonicが販売している頑丈さが売りのタブレット、パソコンのシリーズ名です。

衝撃に強く、防塵・防滴・防水・耐高温・耐低温の性能にも優れているのが特徴。

快適なオフィス内ではなく、過酷な現場での作業を支える作業員の「タフ(tough)な相棒」がタフブックです。

タフの意味を理解し、正しく使えるようになろう

タフはビジネスだけでなく、日常的な会話でもよく用いる身近なカタカナ語です。

身の回りには、タフを名前に使用した商品もたくさんあり、多くの人のプライベートやビジネスで役立っています。

身近な言葉だからこそ正しく理解し、正確な意味で使えるようになりたいですね。