意義とは「言葉などで表される意味・内容」「言葉などがもつ価値」という意味
「意義」の意味を簡単にいうと「言葉などで表される意味・内容」と「言葉などがもつ価値」の2つがあり、どちらを指しているかは文脈で判断しなければなりません。
また、「異議」という違う漢字で表すものもあるため、会話の中では意味の取り違いにも注意が必要です。
本記事では、言葉の意味や使い方を例文で紹介するとともに、類語、英語などについてもわかりやすく解説します。
「意義」の読み方・意味
「意義」は「いぎ」と読み、次のような2つの意味があります。
②言葉・事柄・行為などが実際にもっている価値。
①は、その言葉がどのような意味や内容なのかを説明することで、たとえば、「意義」の説明をしていることそのものも「意義」となります。
②は、「言葉・事柄・行為などが実際にもっている価値」という意味そのもの。たとえば、「そのサプリメントを飲む意義は？」という答えは、「不足している栄養素の接種」「健康維持」「肌を美しく」などになるわけです。
日本語においては、②の意味で使う場面が多いですが、①の意味もきちんと覚えて区別して使えるようにしておきましょう。
「意義」の使い方・例文
どちらの意味の「意義」かは、前後の文脈で判断することになります。それでは、それぞれの意味でのわかりやすい例文を紹介するので、イメージしながら読んでみてください。
・その言葉の本来の意義とは？
・この漢字の意義は考えたことがなかった。
・上のクラスに出場するから一回戦負けかもしれないが、今回の大会は参加することに・意義があると思う。
・彼自身のステップアップのためにも、今回のチーフ抜擢には大きな意義があるだろう。
・今後の業績を左右するほど意義のあるプロジェクト。
「意義深い」とは？
「言葉・事柄・行為などが実際にもっている価値」の意味をさらに大きく表現したい場合に使うのが「意義深い」です。
・今回の講習会はとても意義深いものでした。
・50歳になっても勉強し続けることは意義深いと思う。
「意義」の類語・言い換え表現
「意義」をほかの言葉で表現したい場合は、次の言葉が使えます。
・意味合い
・ニュアンス
・内容
・本質
・文意
・言わんとすること など
・値打ち
・重要性
・価値
・意味の大きい
・有意義 など
「意義」と「定義」の違い
「定義（ていぎ）」は、「物事の内容や言葉の意味などを明確に定める」という意味をもつ言葉です。「意義」よりも、意味が明確に決められているという点で違いがあります。
「意義」と「異議」の違い
「異議」は「意義」と同じく「いぎ」と読み、次の意味があります。
・違った意見
・ある意見に対して不服とする反対意見
・今回の人事に関しては異議を唱える人が多数いた。
「異議」と「異義」の違い
「異議」の「ギ」の漢字を「義」に変えた「異義」は、「異なった意味」を指します。意見が異なるのか、意味が異なるのかで使う漢字が違うので、書面に書く場合は注意しましょう。
「意義」の英語表現
「意義」を英語で表現する場合、どの意味なのかによって使う単語が異なります。
【例文】
The original meaning of the word.
単語の本来の意味
meaning
significance
【例文】
There’s meaning in reading this article.
この記事を読む意義があります。
There’s significance in reading this article.
この記事を読むことには意義があります。
また、日本語の中でよく使うフレーズの英語表現についても紹介しておきます。
・Recite the meaning（意義を唱える）
・Meaningful（意義がある／意義のある）
「意義」の意味を理解し正しく使おう！
会話で「意義」を使う場合は、どの意味の「イギ」を言っているのか、漢字がすぐに思い浮かべられるよう、それぞれの意味を正しく理解しておきましょう。
