デベロップメントとはどんな言葉?意味や関連語、日本語への言い換え、英語も解説

デベロップメントとはどんな言葉?

デベロップメントの意味は、物事の「発展」「進展」「発達」「開発」です。

デベロップメントを言い換えできるカタカナ語はありません。日本語では、「開発」「成長」「発展」「進歩」「養成」「啓発」を言い換えに使えます。

デベロップメントを英語で表すときは、「development」を使用してください。

デベロップメントとはどんな意味?

デベロップメントの一般的な意味は、物事の「発展」「進展」「発達」「開発」です。

もう少しくわしく説明すると、次のようなものをデベロップメントといいます。

デベロップメント
・物事に働きかけてその物事がもつ機能や能力を発展させること
・物事に働きかけて新しい機能や能力を獲得させること
・人間の役に立つように物事を作り変えること
・新しい物事を作り出すこと

不動産業界でデベロップメントといった場合は、「土地や住宅などの開発、造成」。IT業界では、「ソフトウエアなどの開発、製作」も意味します。

また、デベロップメントは「develop」や「dev」と略される場合もあります。

デベロップメントは英語だと?発音は?

デベロップメントを英訳するときは、「development」という英単語を使います。

development
・発達、発育、進歩、進行、進展、発展
・発達したもの
・状況を進展させる出来事、変化、新事実
・宅地の造成、開発、造成地、団地、開拓、作成
・開発された住宅団地
・写真の現像

「development」は、「ディィヴェラァプマァントゥ」と発音します。

覚えておきたいデベロップメントの関連語

デベロップメントにはほかの言葉と組み合わせて、熟語になって使われている関連語がたくさんあります。

どんな言葉があるのかみていきましょう。

タレントディベロップメント

タレントディベロップメントの意味は、「従業員のスキルと能力を開発すること」です。

会社がタレントディベロップメントに力を入れると、次のようなメリットを得られます。

メリット
・個々の従業員のスキルや能力を正しく把握し、目にみえるデータとして残せる
・従業員全員のスキルや能力を把握することで、部署ごとや会社全体での力量も把握できる
・個々の従業員の能力やスキルに合う部署に配属したり、適した仕事を割り振れるようになる
・従業員の能力やスキルを適正に評価した昇進や、昇給ができるようになる
・従業員の能力やスキルに合った効果的な社員教育を行えるようになる
・会社に不足しているスキルや能力が把握できるため、新たな社員の採用基準を明確にできる

従業員は会社で働くことで自分の成長を実感できます。自分に合った仕事がもらえるため仕事のミスマッチが起こりにくく、さらに自分を正しく評価してもらえるようになります。

その結果、退職する人が減り、徐々に優秀な人材が会社に増えていくことが期待できます。

キャリアデベロップメント

キャリアデベロップメントは、「中長期的な従業員のキャリアや能力の開発」を意味します。

従業員の能力を育てることは、先ほど紹介したタレントディベロップメントと同じです。しかし、キャリアデベロップメントは、会社が求める人材に合う能力を従業員に身につけさせることと合わせて、従業員一人ひとりが望むキャリアプランを実現させることも目的にしています。

自分が望むキャリアプランの実現につながるため、キャリアデベロップメントでは従業員の自発性や主体性が育ちやすく、やる気も維持しやすくなります。

キャリアデベロップメントプラン

キャリアデベロップメントプランは、「キャリアデベロップメントのためのプラン」。

従業員がキャリアプランの実現のために、次に経験する職務内容を自ら選択することで、従業員が自らの能力やスキルを伸ばす機会を得るためのものです。

会社は従業員にキャリアプランのゴールとなるモデルケースを明示したり、そのゴールに至るためのキャリアの道筋を用意したりしなければなりません。

また、会社が従業員に自らのキャリアを選択する機会を与え、キャリアプランの実現をサポートしていく必要もあります。

サスティナブル・デベロップメント・ゴールズ

サスティナブル・デベロップメント・ゴールズは、「持続可能な開発目標」という意味。英語だと「Sustainable Development Goals」と書き、略してSDGsといわれる場合が多いです。

2015年に開催された、「国連持続可能な開発サミット」で採択された世界的な17の目標が、サスティナブル・デベロップメント・ゴールズ。2030年までに世界がもっとよくなるように、また「持続可能な開発」を実現することを目的に話し合われ、発表されたものです。

サスティナブル・デベロップメント・ゴールズには、貧困・飢餓・エネルギー・気候変動・平和的社会などの世界的な問題を解決するため、世界共通の課題として達成するべき目標が挙げられています。 参考 持続可能な開発目標(SDGs)とは国際連合広報センター

そのほかのデベロップメントの関連語

デベロップメントの関連語はまだたくさんあります。それぞれの意味を簡単に頭に入れておきましょう。

デベロップメントの関連語
リサーチ・アンド・デベロップメント:研究開発
ビジネスディベロップメントマネージャー:事業開発担当のマネージャー。事業開発の業務を管理し、部下をサポートする
デベロップメントフィー:物事をデベロップメント(「発展」「進展」「発達」「開発」)させることに対する報酬
デベロップメントセンター:育成センターや開発工場のこと

デベロップメントの使い方を例文で学ぼう

デベロップメントや関連語の意味がわかったら、次は言葉の使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・この建設会社は、地元では大規模なデベロップメントを担う企業として有名だ。
・bouteX社では、エキスパートとしてのデベロップメントを目的に、従業員に多様な機会が与えられている。
・彼の人脈はビジネスデベロップメントで力を発揮する。
・ソフトウェアデベロップメントの求人に応募する。
・来月からセールデベロップメント部に配属になる。
・キャリアデベロップメントをどのように形成できるかを重視して、就職先を選ぶ。

例文に出てきた「ソフトウェアデベロップメント」は、ソフトウエア製品の企画や仕様決定、設計、プログラミング、テストなどを担当する職種。「セールスデベロップメント」は営業開発のことです。

デベロップメントの類語・言い換え表現

デベロップメントを言い換えできるカタカナ語はないので、言い換えが必要な場合は日本語の「開発」「成長」「発展」「進歩」「養成」「啓発」を使用してください。

例文
・ベンチャー企業が画期的な新技術を開発した。
・彼の目を見張る成長ぶりは、新入社員の手本になる。
・トラクターの自動運転技術で農業の発展に貢献する。
・ドローンはここ数年の間に急速に進歩した。
・次世代のリーダーを養成する。
・社員啓発活動に力を入れる。

デベロップメントを意識しよう

デベロップメントは、社員教育や近年ビジネスでも重要視されるようになった、SDGsにも関係している言葉です。

IT関係や不動産がらみの話題などでもよく使われています。デベロップメントをしっかり理解して、目にしたときに意味がわからなくて困ることがないようにしましょう。