アドミニストレータとは「管理者」のこと
アドミニストレータというカタカナ語は長く難しそうな響きですが、簡単にいうと「管理者」のこと。
会社によっては「アドミニストレータ」という役職や部署が設けられていることも。ビジネスシーンでも触れる機会があるかもしれないので、知っておきたい言葉といえます。
ちなみに、ソードアード・オンライン(SAO)というアニメに登場するかわいいキャラクターの名前にも「アドミニストレータ」が使われています。
アドミニストレータの意味
アドミニストレータは管理者のことですが、何を管理する人のことなのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
企業では「システムの管理者」
企業や団体で情報システムを使用している場合、そのシステムの保守や管理をする人のことをアドミニストレータといいます。システムの管理であることから「システムアドミニストレータ」「シスアド」とも呼ばれています。
システムアドミニストレータは、特別な資格がなくてもできる仕事です。かつてはシスアドの試験がありましたが、現在は終了しています。「ITパスポート試験」など、違う試験に変更されています。
パソコンでは「管理者」のこと
1台のパソコンを複数のユーザーが使う場合、そのユーザーを「標準」か「管理者」のいずれかに設定します。
管理者のユーザーは、重要な設定の変更が可能となります。それ以外の標準ユーザーが重要な変更を加える場合、管理者にパスワードを入れてもらう必要があります。このような権限を持つ管理者のことをアドミニストレータというのです。
パソコンを使っていると「管理者の権限」や「管理者として実行」などのメッセージが表示されることがあります。
・新しいパソコンを購入したが家族で共用になるので、アドミニストレータは私にしておこう。
パソコンのアドミニストレータを詳しく
パソコンのアドミニストレータについて熟知しておくと、パソコンに少し詳しくなれます。パソコンのアドミニストレータのあれこれについて知っておきましょう。
アドミニストレータができること
アドミニストレータは重要な設定の変更ができる権限があります。重要な設定の変更とは、次のものが挙げられます。
・ソフトウェアのインストール、アンインストール
・OSの設定を変更
・アカウントの追加や削除 など
これらの操作が標準のユーザーではできないとき、管理者の権限を使う必要があります。
自分しか使わない場合も標準ユーザーが安全
同僚や家族とパソコンをシェアする場合は、管理者と標準ユーザーを使い分ける必要があります。一方、自分だけしか使わない場合だと最初から管理者でいいように思えます。
しかし、普段からアドミニストレータに設定されたユーザーを使っていると、インストールやOSの変更なども容易にできてしまいます。
そのため、自分が誤って余計な変更を加えたり、誰かがうっかり操作してしまったりすることを避けるために、日頃から標準ユーザーを使う習慣を持つことも方法です。
アドミニストレータのパスワード管理には注意
アドミニストレータは基本的に何でもできる権限を持ちます。そのため、パスワードが漏れたり、盗まれたりすると、パソコンを悪意を持っていじられてしまう可能性があります。パスワードを守ることは、パソコンのセキュリティを考える上で最優先の事項になります。
アドミニストレータはWindows系のOSで登場
アドミニストレータはWindowsのOSで一番権限を持ったユーザとなります。UNIX系のOSの場合は「root」といいます。
そして、WIndowsではさらに強い権限を持った「TrustedInstaller」というユーザーもできました。これが所有するファイルは、アドミニストレータでさえ削除することができません。
アドミニストレータの英語
英語では「administrator」と表記します。日本語のように「管理者」の意味もありますが、それ以外にも次の意味を持ちます。
・管理者
・統治者
・行政官 など
例えば、博物館の管理者なら「administrator of a museum」、プログラムの管理者なら「administrator of a program」といったように表現可能です。
アドミニストレータの類語はある?
アドミニストレータには管理者の意味を持ちます。管理や監督をする立場を示す言葉として「スーパーバイザー」があります。
これは職場において、人材の管理や監督をする人のことなので、アドミニストレータのようにシステムを管理するのとは違う立場になります。
アドミニストレータの意味は意外と簡単
アドミニストレータという響きは難しいのですが、意味が「管理者」だとわかれば意外と簡単です。
パソコンで権限を持った「管理者」、システムの「管理者」など、いろいろな場面で管理者のことを意味します。一度覚えてしまうといざというときに困らずに済むでしょう。