ドメインとは?意味、ドメイン名の決め方、種類など、初心者にもわかりやすく解説

「ドメイン」とは「インターネット上の住所」のこと

インターネット上において、複数人存在する個人や組織内で、同じ登録名が世界中で重複しないよう、世界的に一元管理されている識別子のことを「ドメイン」といいます。わかりやすく表現すると、インターネット上の住所のようなもので、Webサイトや電子メールには必ず必要になります。

インターネットを利用していてもパソコンには詳しくないという人にとって、IT分野の用語は若干難しく感じますが、覚えていると便利な用語もたくさんあります。その中でも「ドメイン」はインターネットでさまざまなサイトを検索している人は必ず遭遇するものなので、これを機に、基本的な部分だけでもぜひ覚えていってください。

「ドメイン」の英語は「domain」

IT用語としての「domain」は、英語でもそのまま「ドメイン」という呼び方ですが、「領域」「領土」「分野」「所有地」といった意味もあります

・domain decomposition(領域分割)
・dmain ruled by a king(王が治める地)
・domain administrator(ドメイン管理者)

「ドメイン」の意味と構造

「ドメイン」は、ネットワーク上の複数のコンピューターを管理するために使われている、グループや組織などを表す言葉で、インターネット上の住所のようなものです。

具体的には、WebサイトのURLの中の、www以降、Eメールアドレスの@以降が「ドメイン」になります。

イメージしやすいよう地図を例に、コンピューターと比較すると次のような関係性になります。

住所 → ドメイン
経度35.1709/緯度136.8815 → IPアドレス
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 名古屋駅 → 〇〇〇-▲▲.com

ドメインは、メールアドレスのように「@yahoo.co.jp」「@gmail.com」「@docomo.ne.jp」のようにあらかじめ決まっているものもありますが、企業やサイト運営者が独自でドメイン取得できる「amazon.co.jp」などがあります。

ドメインの構造

「http://www.aabbcc.co.jp」というアドレスを例にドメインの構造を見てみましょう。

ドメインの構造

【ドメイン全体の構造】
www.aabbcc.co.jp
【第4レベルドメイン】
www.
【第3レベルドメイン】
aabbcc
【第2レベルドメイン】
co
【トップレベルドメイン】
jp

この構造内では、「第3レベルドメイン+第2レベルドメイン+トップレベルドメイン」がドメイン名で、「第4レベルドメイン」つまり「www」部分はホスト名になります。なお、ドメイン名の中のドメインは「.jp」の部分のみです。

独自ドメインとは?

「独自ドメイン」は、Webサイトやブログなどを作る際、登録者が独自に取得可能なオリジナルのドメインのことをいいます。たとえば、「yahoo.co.jp」「chewy.jp」など、サイトの名前や会社の名前が入っているドメインが「独自ドメイン」になります。

「独自ドメイン」の決め方は、たくさんあるドメインサーバーでは「.jp」「.biz」「.com」などのドメインがあり、それらを使って好きな文字列で作成が可能です。

どのドメインを使うかは、作成するサイトがどのような内容なのかによります。

【gTLD(分野別トップレベルドメイン)】
分野別のドメインで、誰でも制限なく使えます。
【ccTLD(国コードトップレベルドメイン)】
国や地域を表したドメインで、日本は「.jp」になります。

ここで、よく使われている種類のドメインもいくつか紹介しておきます。

gTLD

【.com】
主に商用に利用される。
【.info】
主に情報提供用に利用される。
【.net】
ネットワーク関連を意味している。
【.blog】
ブログサイトであることを意味している。

gTLDは、用途によって分類はされていますが、特に制限はないため、「必ずこれを使わなければならない」といった縛りはありません。

ccTLD

【.jp】
日本に住所をもっていれば誰でも取得可能。
【.co.jp】
日本に登記がある企業のみが取得可能。
【.ne.jp】
日本に住所や登記があるネットワーク提供者で、個人、法人問わずに取得可能。

独自ドメインのメリット・デメリット

好きな名前で取得できる独自ドメインですが、メリットだけでなくデメリットもあります。

独自ドメインのメリット

・ドメインのサービス終了で廃止される心配がない。
・制限のない自由なホームページ作成ができる。
・会社のドメインの場合は信頼性が高まる。

独自ドメインのデメリット

・ドメインとレンタルサーバーが必要なため経費がかかる。
・独自管理となるため手間がかかる。

「ドメイン」と「サブドメイン」の違い

「サブドメイン」とは、本ドメインを元に、任意で作成できるドメインで、本ドメインがあるサーバーの管理画面上で設定します。

たとえば、「aaa」という会社が「www.aaa.co.jp」とういドメインをもっていたとします。この管理画面上で、「bbb」という項目のサイトを作りたい場合、「www.bbb.aaa.co.jp」というサブドメインを取得することになります。

「ドメイン」の使い方・例文

一般のユーザーがドメインを作成することはあまりないので、会話の中で使う頻度は少ないかもしれませんが、例文を紹介しておきます。どのような背景での会話なのかを想像しながらぜひ読んでみてください。

例文

・サービス終了に伴いドメインが廃止されるため、Webサイト継続のためにドメインを取得しなおさなければならない。
・会社設立の準備のときに、独自ドメインの取得も忘れずにやってほしい。
ドメイン指定で迷惑メールを拒否してもどんどん新しいのが入ってくる。

「ドメイン」の類語・言い換え

「ドメイン」をほかの言葉に言い換えることはできませんが、近い意味をもつ言葉として「アドレス」や「URL」があります。

「アドレス」は日本語としても使われている「住所」を意味します。前述しましたが、地図の場所を経度と緯度で表示してもわかりにくいので、「〇〇県△△市~」と表現します。この表示形式と同じ考えなのが「URL」で、その中にドメインが存在することになるわけです。

「ドメイン」の種類や意味を正しく理解しよう

迷惑メールを拒否するのに、アドレス指定、ドメイン指定とありますが、これまで「ドメインてどの部分?」と思っていた人も多いでしょう。ここで紹介しているドメイン名の構造は、全世界で使われている形式のほんの一部です。しかし、基本的な構造を覚えていると、IT関連の仕事をしていなくても役立つことがあります。難しいと感じるかもしれませんが、ぜひマスターしてください。