アーカイブとは「データの保存」のこと
アーカイブという言葉を聞いたことがあっても、実際にどんな意味があるのか自信を持って説明できる人は少ないかもしれません。しかし、アーカイブはビジネス会話、SNSなどでも登場する言葉であり、世に浸透してきています。
アーカイブは簡単にいうと「データの保存」の意味があります。どんなニュアンスで、どんな使い方ができるのか、この記事で確認していきましょう。
アーカイブの意味と使い方
アーカイブはデータを保存すること自体を意味することもあれば、保存場所などを示すこともあります。アーカイブの意味を詳しくみていきましょう。
アーカイブとは
アーカイブはデータの保存という意味合いをもちますが、意味としては次のようなものが挙げられます。
・データを保存する、保管する
・記録保管所
・保存記録
ここでポイントとなるのは、アーカイブが動詞と名詞の両方で使えるという点です。また、データを保管する際には圧縮したり、整理して保管したりする場合もあります。
アーカイブの英語
英語では「archive」と表記します。日本語と同じように、動詞では「保存する」の意味があります。そして、名詞の場合は「記録保管所」「保管庫」などの意味となります。なお、名詞の場合は「archives」と複数形にすることが一般的です。
「達成する」の意味を持つ「achive」とスペルが似ているため、混同しないように注意が必要です。
アーカイブの使い方
「保管する」の意味の動詞となる場合は「アーカイブする」という表現が使えます。「保管場所」の意味の名詞では、「アーカイブに保管」などの言い方もOKです。
・このアーカイブには映画のデータが20万本保管されている。
メールの「アーカイブ機能」とは何か
受信メールは整理をしないとどんどんたまる一方です。メールを整頓したいときに役立つのが「アーカイブ機能」です。
Gmaiのアーカイブ機能
・既読メールを受信トレイの中で非表示にできる
・アーカイブしたらメールが別のフォルダに移動される
・メールを削除するわけではなく、あとで確認可能
メールがゴミ箱に捨てられるわけではなく、別の場所に移動されるため、受信箱がスッキリします。ぜひ活用してみてください。
ちなみに、インスタグラムのアーカイブ機能は、自分の投稿を他のユーザーに見られたくないときに「下書き」や「非公開」にできる機能を意味します。
アーカイブの関連語
アーカイブという言葉がつく関連用語はいくつかあります。言葉から意味をなんとなく想像できるかもしれませんが、確認していきましょう。
デジタルアーカイブ
保存電子資料のこと。あらゆる知的資源のことであり、デジタル技術で作成されたアーカイブ。例えば、図書館や博物館の収蔵資料、企業の文書や映像資料など、デジタル化されたさまざまな知的資源のことを指します。
アーカイブファイル
複数のファイルをまとめ、一つのファイルに変換したファイルのこと。代表例としては「ZIPファイル」が挙げられます。ZIPファイルとは、複数のファイルをまとめて圧縮したファイルのことです。
フィルムアーカイブ
文化的、芸術的に価値がある映画作品を集め、保存する機関のこと。フィルムには映画という意味があるので、映画のアーカイブ=映画の保存、映画の保存場所ということになります。
アーカイブ配信
動画視聴サービスのうち「保存データによる配信」のことを指します。つまり、一度生放送(ライブ放送)を終えた映像を記録として配信することです。チケットの購入が必要となったり、期間限定の配信となったりします。
アーカイブの類語
アーカイブには、似た意味を持つカタカナ語がいくつかあります。言い換え表現には使えませんが、おさえておきましょう。
ライブラリー
アーカイブはファイルをまとめて保管する場所を指します。それに対して、ライブラリーは使用したいとき自由に貸し出すための保管庫のことです。また、ライブラリーにはもともと図書館という意味があるため、図書を対象としていることもありますが、アーカイブはさまざまなデータや資料を対象としている点で違いがあります。
バックアップ
アーカイブはデータの長期保存、バックアップはデータが破損したたときの復旧を目的としている点で違いがあります。アーカイブのデータは必要時に使用しますが、バックアップは障害発生時のみの使用とします。目的や利用するシーンが異なります。
アーカイブは意外と身近な言葉
アーカイブは、ビジネスシーンでも登場することがある言葉。加えて、Gmailやインスタグラムでも「アーカイブ機能」があるなど、意外と広く使われている言葉です。
アーカイブの意味を知っておけばイメージがわく部分もあるため、この機会に覚えておきましょう。