グリットとはどんな意味?グリッドとの違いは?使い方をわかりやすく解説

グリットとは「やり抜く力」のこと

グリットとは、簡単にいうと「やり抜く力」という意味を持つ言葉。ビジネスや教育の分野で注目を集めている言葉です。

この記事では、グリットの意味や使い方から「グリッド」との違いまで解説します。仕事や教育において役立つ視点の一つという意味でも用語について理解しておきましょう。

グリットの意味

グリット(grit)とは、英語で「勇気」「胆力」「気概」「気骨」といった意味を持ちます。そうしたニュアンスから、日本語では「やり抜く力」の意味として浸透しています。

目標の達成に向かって時間や労力を要したとしても、最後まで粘り強くやり抜く力、というニュアンスになります。

グリット理論とは

これまでに人の成功を決める要因について研究や議論が行われてきました。その中で、成功のために大切なのはIQや才能などが必要という見解がありました。

ある心理学者は成功に必要な要素としてグリット(=やり抜く力)を挙げています。これを「グリット理論」といいます。次の言葉の頭文字で「GRIT」となります。

Guts(闘志)

Resilience(粘り強さ)

Initiative(自発)

Tenacity(執念)

生まれ持ったIQや才能は関係なく、上記のグリットがある人こそが社会的に成功をおさめるために重要であるとする考え方です。

グリットを伸ばす方法

グリットを有していると、仕事や学業における成功にもつながっていくことが期待されます。グリットはどのようにして伸ばしていけばいいのか、そのヒントをお伝えします。

成功体験を積み重ねる

成功体験を積み重ねることで、また別のチャレンジをする気持ちにもつながっていきます。その経験は結果的に自身の成長を促す要素となります。「闘志」や「自発」の部分に直結していくでしょう。

グリットを有する人と接点を持つ

グリットがある人と接点を持ち、行動をともにすることで、その人のスタンスや価値観を吸収することができます。「闘志」「粘り強さ」「自発」「執念」のあらゆる側面についてもヒントがあるはずです。

新しいことに挑戦する

これまで通りのスタイルで仕事や学業にあたっていては、成長がありません。新しいことにチャレンジし、完遂する過程においてグリットの要素は自ずと求められます

グリットとグリッドの違いとは

グリットと似た言葉にグリッド(grid)があります。これは類語ではなく、まったく意味の異なる言葉です。グリッドには「格子状」「方眼」といった意味があります。

例えば、wordでグリッド線を使用すると次のような線が表示されます。

各種ソフトウェアで「グリッド」というツールがあれば、このように線や方眼を表示させるものと認識しましょう。

グリットの使い方・例文

例文
・研修で社員のグリットを伸ばすことでいい仕事ができるようになるだろう。
グリットこそが成功に必要な要素なので、面接ではそれがあるかどうかを見極める。
グリットがある人とそうでない人は少し見て、会話をすればわかる。

グリットは成功に必要な要素

グリットはさまざまな領域で成功をおさめるために欠かせない要素です。グリットがなければ、仕事も中途半端になり、学業においても脱落してしまうでしょう

グリットを伸ばすことを意識しながら過ごしていきたいところです。