タイムラインとは？ビジネス用語、ネット用語で意味は異なる？英語、類語も紹介

「タイムライン」とは「時間経過により変化する情報」のこと

SNSが当たり前に使われるようになった現代では、LINEやTwitterなどで利用者の投稿が時系列で表示されることを「タイムライン」と認識している人が多いと思います。しかし本来は、年表、時刻表、予定表など、時間の経過によってさまざまに変化していく情報を指す言葉で、SNS以外のところでも利用されるんです。本記事では分野ごとの意味や使い方のほか、英語表現、類語、言い換えなどについてもわかりやすく紹介します。

なお、時系列でのデータを意味する「タイムライン」の対義語は、日本語で「一定地点のデータ」「横断データ（横断面データ/クロスセッションデータ）」があてはまるので、併せて覚えておきましょう。

「タイムライン」の英語は「timeline」

「タイムライン」は英語で「timeline」と表記し、次の意味をもつ単語として使われています。

使い方も少し紹介しておきます。

日本語においての「タイムライン」とは

「タイムライン」という言葉を一番耳にするのはSNSだと思います。しかし、それ以外の分野では別の意味で使われているので区別して理解しなければなりません。

タイムラインの意味①SNS

LINE、Facebook、TwitterなどのSNSにおけるタイムラインとは、自分で投稿したものや、投稿に対してのコメントが時系列に並べられたものを指します。文字だけでなく、写真や動画を使って投稿できるので、友達同士での情報の共有にも使える機能です。しかし、技術が芯かした現代では、InstagramとFacebookなど、一度の投稿で複数のSNSのタイムラインに掲載できるといった連携機能もあるため、設定には注意が必要です。「Instagramだけに投稿したつもりだったのに、Facebookにも投稿されてた」というように、意図しない投稿が流れないよう、ボタンを押す前にしっかりと確認しましょう。

タイムラインの意味②Google

Googleマップのアプリを開き、アカウントのアイコンをタップすると、メニューの中に「タイムライン」があります。これは「ON」にしておけば、自分の移動ルート、訪れた時間などの行動履歴がアプリ内で確認できるといった機能です。

タイムラインの意味③防災用語

防災用語としてのタイムラインは、災害発生を前提に、防災に関係する機関が連携をし、実際の災害時に発生が予測される事象に着目して、防災行動と実施全体を時系列で整理したものを指します。このタイムラインは、災害時にスムーズな対応ができるよう、国だけでなく、多くの地方公共団体や企業などでも策定されています。
（参考：国土交通省 タイムライン）

一般的な行動予定としてのタイムライン

いつ、だれが、どのようなことを行うのかが整理されている防災においてのタイムラインですが、このような形式は、日常の行動予定表にも応用することができます。朝6時に起きてランニング、帰宅して7時から朝食、8時に出かけるなどの行動予定もひとつのタイムラインです。

タイムラインの意味④ビジネスシーン

ビジネスシーンにおいてのタイムラインは、「予定表」「タイムスケジュール」「スケジュール」と呼ばれることも多いです。一日の中で多くの予定が詰まっているときは、一日の流れを時系列で一覧したものを、大きなプロジェクトがある場合は、全体の流れを一覧で見られるようにしたものをタイムラインと呼んだりします。

タイムラインの意味⑤時刻表

一般の人の多くは「時刻表」という言葉を使いますが、鉄道やバスの業界では、運行スケジュールを「タイムライン」と呼ぶ場合があります。

タイムラインの意味⑥動画編集

撮影した動画、効果、BGM、テロップなどをタイムライン上にドラッグ＆ドロップするだけで簡単に編集できる機能で、「タイムライン機能」と呼ばれています。現在はさまざまな動画編集アプリがありますが、すべてにタイムライン機能が備わっているわけではないのでインストールする際は機能のチェックを忘れずに行いましょう。

「タイムライン」の類語・言い換え

「タイムライン」はほかの言葉に言い換えることが可能ですが、ビジネス、SNSなど、分野によって異なります。「タイムライン」が何を表しているかによって上手に使い分けてください。

また、「タイムライン」は「timeline」と表記することから、「TL」と略語が使われることもあります。

「タイムライン」と「スケジュール」の違い

「スケジュール」には、「予定/予定表」「日程/日程表」の意味があります。予定や日程という意味では「タイムライン」の類語といえますが、スケジュールには時系列の要素はありません。例えば、ざっくりとした一日の予定表があり、それが時系列に並んでいなくてもスケジュールになります。ただ、通常はスケジュールも時系列で書かれているので、タイムラインとほとんど同じ意味で使われることが多いです。

分野ごとの「タイムライン」の意味を理解して正しく使おう

「タイムライン」といえば、SNSでの時系列の投稿を頭に浮かべる人が多いと思いますが、本記事で紹介したとおり、分野によって意味が異なります。それぞれの意味をきちんと理解し、正しい解釈ができるようにしておきましょう。