アルムナイとはどんな意味?アルムナイ採用・アルムナイ雇用も解説

アルムナイとは「定年以外の退職者」のこと

アルムナイは人事の世界では浸透している言葉であり、定年退職以外の退職者を指します。終身雇用制度が崩壊し、人手不足に悩む企業では離職した人を再雇用する動きもあります。

この記事では、アルムナイの意味や語源、関連用語について解説します。

アルムナイの意味

アルムナイの意味を語源とともに確認していきましょう。もともとアルムナイという言葉が持つ意味と、実際に使用されている意味とでは違いがあります。

アルムナイの語源は英語

アルムナイの語源は英語の「alumni」です。この単語には「卒業生」や「同窓生」といった意味があります。海外の大学などでは卒業生が加入する同窓生の会などの名称に「almuni」という単語が含まれていることもあります。

アルムナイって何?

日本においてアルムナイといえば、企業の退職者のことを指すケースが多いです。定年退職した人と区別をして、中途退職者のことを意味します。

英語の意味にもあるように教育機関の卒業生という意味合いになることもありますが、あまりメジャーではないでしょう。

アルムナイの関連用語

人事、採用関連の言葉として、アルムナイを含む関連語がいくつかあります。ビジネスパーソンであれば使用する機会があるかもしれません。

アルムナイ採用

企業を離職した人材を再度採用することです。終身雇用が良しとされていた時代では、一度退職すると同じ会社には戻りにくい風潮がありました。

しかし、別の職場で新しい経験を積んだ人材として、再び関係性を構築することに価値を見出す考え方も広まっています。

アルムナイ制度

アルムナイ採用を積極的に進めるために、会社の中で制度化するケースもあります。

制度として設けることで、在職中から「いずれ離職しても戻りたければ戻れる」という認識が社員の中にも浸透します。制度化して仕組みを構築しておくことで、再雇用を進めやすくなるでしょう。

アルムナイとジョブリターンの違い

ジョブリターン制度とは、育児や介護、配偶者の転勤などのやむを得ない理由で退職した人を、本人の希望があれば再び雇用する制度のことです。場合によっては、転職やキャリアアップを目的とした退職者の再雇用を含むこともあります。

アルムナイ制度はジョブリターン制度と共通した点もありますが、退職を余儀なくされた人の再雇用というニュアンスはありません。自主的に退職した人を再度雇用するというイメージになります。

アルムナイの使い方・例文

例文
アルムナイであれば、これまでの関係性が生きる。
アルムナイ採用では育成にかかるコストを減らすことができる。
・いずれ再雇用につながる可能性もあるためアルムナイとは良好な関係を保っておくことが望ましい。

再雇用=定年退職者だけではない

これまでは再雇用というと定年退職した人に対する言葉というイメージが強かったです。しかし、人手不足が深刻な昨今、一度自ら退職した人も、希望があれば元の職場に復帰できる風潮が浸透してきています。

双方にとってウィンウィンなのであれば、古い考え方にとらわれることなく、アルムナイ採用も選択肢として活用できるでしょう。