バイラルの意味は?バイラルマーケティングなどの関連語、使い方、英語も紹介

「バイラル」とは「ウイルスのように口コミが広がっていく」こと

「バイラル」は、まるでウイルスに感染したかのように、ユーザーの間で口コミが広がっていくことをいいます。インターネットの情報やSNSが当たり前に利用されている現代において、口コミでの拡散力は強大であり、ネット用語もある程度理解しておくことは、ネット社会に取り残されないための重要な要素のひとつです。

本記事では、日本語の中での「バイラル」の意味や使い方のほか、バイラルマーケティングの手法や効果などについてもわかりやすく紹介します。

「バイラル」の英語は「viral」

「バイラル」は英語で「viral」と表記し、つぎのような意味をもつ単語として使われています。

viralの意味

・ウイルスに関する
・ウイルス性の
・コンピュータウイルスの
・口コミで素早く広がる

「viral」は、実は「virus=ウイルス」がもとになった言葉で、海外でも「生物学でのウイルス」「口コミで広がる」の両方の意味で使われています

・viral activation(ウイルスの活性化)
・viral adsorption to cells(ウイルスの細胞への吸着)
・viral agent(ウイルス性因子)
・viral advertising(バイラル広告)
・viral appeal(バイラル効果のある)

日本語においての「バイラル」とは

「バイラル」には「ウイルス性の」という意味もありますが、日本でカタカナ用語として使われる際は、主に「ウイルスに感染したかのように、ユーザーの間で口コミが広がっていくこと」の意味で使われています。

「バイラル」の使い方・例文

「バイラル」は、単独よりも「バイラルマーケティング」「バイラルメディア」といった関連語で使われることが多いです。ここでは、比較的よく見聞きする言葉からいくつかピックアップして紹介しておきます。

バイラルマーケティング

Twitter、Facebook、Instagramなど、現在は、個人が自由に思うことを発信できるツールが豊富にあり、利用者も増えています。これらの宣伝効果を考慮したマーケティング手法を「バイラルマーケティング」といいます。具体的にどのようなことを行い、どのような効果があるのかについては後述するので、ぜひこのまま読み進めてみてください。

例文

・SNSを利用したバイラルマーケティングは宣伝効果抜群だ。
バイラルマーケティングを活用するようになってから商品の売れ行きが良くなった。

バイラル効果

「バイラル効果」とは、ウイルス感染が広がっていくように口コミが広がっていくことやその効果を指す言葉です。

例文
・再生回数の多いYouTubeに流れるCMはバイラル効果は絶大なものだったね。
バイラル効果を狙った宣伝は、広告費が抑えられるといったメリットもあると考えられる。

バイラルメディア

ネット社会の現代では、さまざまなメディアが存在しますが、特に、バイラル効果を狙って作られたブログサイトや動画サイトを「バイラルメディア」といいます。

例文

バイラルメディアとして成功するためには、話題性のあるサイトを運用しなければならない。

バイラルCM

SNSなど、ネット上の口コミで話題になることを期待して制作し、ネット上で配信されるCMを「バイラルCM」といいます。また、「バイラル・ムービー」「バイラル動画」という言葉もありますが、「バイラルCM」と同じなので、併せて覚えておくと便利です。

例文

バイラルCM用に、短くてわかりやすいCMを作った。
・スキップされないようなバイラルCMを作らなければならない。

バイラルマーケティングの手法・効果とは?

バイラルマーケティングは、SNSや通販サイトの口コミを活用して商品やサービスなどの情報を拡散していくマーケティング手法で、学生から中高年まで幅広いユーザーがいる現代では大きな宣伝効果があるとされています

バイラルマーケティングの手法とは?

バイラルマーケティングをする場合、商品やサービスを紹介しているメインのコンテンツが必要で、その情報を入手したユーザーが拡散してくれるような仕組みを作り上げなければなりません。それに加え、以下のポイントを押さえて広告画像や動画の作成をする必要があります。

バイラルマーケティングのポイント

①その商品やサービスのターゲットを明確にする。
②ユーザーがシェアしやすい仕組みにしておく。
③パッと見て目につく動画や画像を作る。

バイラルマーケティングの効果

バイラルマーケティングは、SNSなどのユーザーによる口コミを活用するため、通常の宣伝広告やCMと比較し、費用が大幅に抑えられるというメリットがあります。また、狙ったターゲットに直接に宣伝できるのも効果のひとつです。しかし、ターゲット層を見誤ると、費用対効果が低くなるため、事前調査や検討はしっかりと行う必要があります

Spotifyのバイラルチャートとは?

音楽、ポッドキャスト、ビデオなどを配信している音楽ストリーミングサービスのSpotifyは知っていますか?このSpotifyの中に「バイラルチャート」というものがあります。これは、SNSやアプリでシェアされたり、再生されたりした回数などを、Spotifyが独自に指標化した曲のランキングです。

Spotifyのサービスの中で、音楽検索、音楽再生、歌詞表示といった基本機能は無料で利用可能ですが、月額料金980円の有料プランに登録すれば、再生方法の選択、最高音質の選択、オフライン再生などの利用が可能となります。
(参照元:Spotify

「バイラル」の類語・言い換え

「バイラル」の類語は特に存在しておらず、日本語で言いかえる場合は、「ウイルスに感染したかのように情報が広がる」「ウイルスのように口コミが広がっていく」と表現するしかないですが、似た意味をもつ言葉に「バズ」があります。

「バイラル」と「バズ」の違い

「バズ=buzz」とは、「虫や機械などがブンブン音を立てる」「人々がガヤガヤ言う」ことを意味する言葉ですが、現代では似た音を出すものの表現にも用いられます。そのほか、「噂話などが飛び交う」という意味もあり、ネット用語である「バズる」は、この英語の「buzz」がもとになっているんです。

「バイラル=口コミが広がる」と「バズ=噂話が飛び交う」は、「拡散する」という点においては同じ意味あいです。しかし、「ウイルスのように一気に広がる」という要素はバズにはありません

ですので、情報が拡散されている場合は「バイラル」、ただ話題になっているだけならば「バズる」と覚えておきましょう。

ネット利用社会の今こそ「バイラルマーケティング」を活用しよう

今では、AIの技術も進化し、閲覧情報をもとに商品を紹介できるシステムも構築されています。昔はネット環境を構築しやすい大手企業でないと、宣伝がしにくかったものの、現代では個人でもInstagramやTwitterから集客することが可能です。宣伝広告費を抑えながら宣伝活動をしたいと思っている人は、ぜひバイラルマーケティングを活用してみてください。