ステレオタイプとは「固定観念」のこと
ステレオタイプとは簡単にいうと多くの人に浸透している「固定観念」のこと。特定の属性を持つ集団や個人に対する思い込みを指します。ステレオタイプは身近なところに多く存在します。
この記事では、ステレオタイプの意味や具体例を解説します。また、英語や言葉の使い方も確認していきましょう。
ステレオタイプの意味
ステレオタイプとは、多くの人に浸透している次のようなものを指します。
・固定観念
・思い込み
・先入観
・偏見
・レッテル など
特定の属性を持つ集団や個人に対する上記のようなイメージがステレオタイプです。ステレオタイプの内容が事実を反映した正確なものであることもあれば、古い情報、謝ったイメージが更新されていないこともあります。
ステレオタイプの例
ステレオタイプは人々の中に浸透しているイメージや先入観のことであるため、あなたの中にもあるはずです。身近な例はたくさんあります。
ある集団や個人に関して、スピーディに判断や意思決定を行うためにステレオタイプが有用な場合もあります。しかし、誤ったイメージを持つことで、悪い意味での差別や偏見につながる可能性もあるため注意が必要です。
血液型
A型は几帳面、B型はわがまま、O型はおおらか、AB型は個性的など。
ジェンダー
女性はおしとやか、計算が苦手。男性はがさつ、運転が得意など。
国籍
日本人は身長が低い、アメリカ人は肥満、ヨーロッパ人はワインをよく飲むなど。
ステレオタイプの英語
ステレオタイプは英語で「stereotype」と表記します。ステレオタイプはもともと英語であり、それが日本語となっています。英語表現の例としては次のようなものがあります。
・アジア人のステレオタイプ
A stereotype of Asian people
・たくさんのステレオタイプがある。
There are many stereotypes.
このような形で、名詞としてステレオタイプを使用することができます。
ステレオタイプの関連用語
ステレオタイプと一緒に覚えておきたい関連用語をいくつかご紹介します。いずれもステレオタイプというワードを含む言葉です。この機会にいくつか覚えておきましょう。
アンステレオタイプ
ステレオタイプを撤廃する取り組みのこと。「女性はこうあるべき」「学生はこうあるべき」など世の中にはさまざまなステレオタイプがありますが、時にそうした先入観が差別になることも。有害なステレオタイプは取り除いていこうとする取り組みがアンステレオタイプです。
ジェンダーステレオタイプ
男女の役割に対するステレオタイプのこと。「女性はピンク、男性は青」、「女性は文系、男性は理系」、「女性は子育て、男性は労働」といったように、男女に対するさまざまな先入観やイメージが該当します。
ステレオタイプの使い方・例文
・女性に対するステレオタイプ化されたイメージも変化しつつある。
・ステレオタイプ的な視点だけでなく、広く物事を考える必要がある。
ステレオタイプは身近なところに多くある
現代は多様性や個別性を重んじる風潮もあり、個人や集団に対して画一的なイメージを持つことに違和感を覚える方も増えてきました。「男性はこう」「女性はこう」といったジェンダーに関するステレオタイプも、今や時代にそぐわない部分もあります。
自分の中で浮かんだイメージがステレオタイプではないか、立ち止まって考えてみることも大切でしょう。