セグメンテーションとはどんな意味?やり方や例、言葉の使い方をご紹介

セグメンテーションとは「顧客の区分」のこと

セグメンテーションとは「区分」という意味を持つ言葉。セグメンテーションといえば、特にマーケティングで使用される言葉であり、市場の顧客の区分や分類を指します。

この記事では、セグメンテーションの意味や使い方についてわかりやすく解説します。

セグメンテーションの意味

セグメンテーションは英語で「segmentation」と表記し、日本語に訳すと「区分」「区分け」「分類」といった意味になります。マーケティングの世界では次のような意味で使用されています。

市場に存在する不特定多数の顧客を、特性やニーズなどさまざまな切り口で分類して細分化すること

マーケティングにおいては、どんなターゲットに自社商品、サービスを売り込んでいくのかという視点が欠かせません。消費者のニーズも多様化した現代において、セグメンテーションは顧客の価値観に対応した商品やサービスを開発、提供するために非常に重要となります。

セグメンテーションで区切られた顧客層はセグメント。狙うセグメントを選定することをターゲティングといいます。

セグメンテーションのやり方

セグメンテーションで顧客を細分化する際、思いつきで進めるのではなく、構造的に考える必要があります。次の「4R」に沿って考えていくことが一般的です。

Rank(優先順位)

各セグメントの特徴を分析し、自社の戦略と照らし合わせて優先順位をつけます。優先順位が高いと判断されるセグメントからターゲティングしていきます。

Realistic(規模の有効性)

対象とするセグメントの規模が実際に売上を上げるのに十分であるかどうかを調査します。セグメントが自社商品、サービスにマッチしていても、市場規模が小さいと売上にはつながらないからです。

Reach(到達可能性)

セグメントに対して商品やサービスを実際に届けられるかを調査します。対象とする顧客層にどうやって商品やサービスの価値を認知してもらえるか、プロモーションを届ける方法はあるか、など具体的に考えます。

Response(測定可能性)

セグメントで抽出した顧客の規模、購買力、反応などが測定可能かどうかという視点です。実際の反応が測定でき、把握できなければ、そのマーケティング施策が正しかったのかどうか判断できないため、これも重要となります。

セグメンテーションの例

かつてのアパレル業界では「10代女性」「40代女性」といった属性で分類したセグメントに対する販売戦略が主流でした。

ユニクロは「カジュアルかフォーマルか」「トレンドかベーシックか」という観点で「カジュアルでベーシックな商品を作る」という戦略を立てました。

セグメンテーションを上手に行い、売れる商品を大量生産で販売している例です。

セグメンテーションの使い方・例文

例文
セグメンテーションが行き詰まる場合には、市場を再定義する。
セグメンテーションはマーケティングの基本である。

セグメンテーションは意外と浸透している言葉

セグメンテーションは、今回ご紹介した意味のほかにも、画像認識、機械学習の世界では画像にあるオブジェクトを特定することも指します。意外とさまざまな場面で使用されている言葉なのです。

セグメンテーションは、マーケティングで使う「顧客の区分」の方が主流であるため、まずはこちらに意味をおさえておきたいところ。ビジネスパーソンとして覚えておきたい言葉の一つです。