ソースとはどんな言葉?意味や使い方、英語、ソースコードについても解説

ソースとはどんな言葉?

ソースには、「西洋料理に用いられる液状の調味料」と、「情報の出所」というまったく異なる2つの意味があります。

どちらの意味の場合も、ソースを言い換えできるカタカナ語の類語はありません。

ソースを英語で表すときには、調味料の意味は「sauce」、情報の出所の意味の場合は「source」を使ってください。

ソースの意味とは?

ソースは次の意味で使われます。

ソース
・西洋料理の調理に使われる液状の調味料や、完成した料理にかけて風味を加えたり色をひき立てたりする添え汁
・情報の出所

日本の一般家庭では、ソースカツ丼やソース焼きそばなどに使われている、ウースターソースをソースということが多いです。

情報に関する話でのソース

情報に関する話でのソースは、次の意味になります。

情報に関する話でのソース
・情報の出所、情報源、みなもと、よりどころ
・引用元
・ニュースや記事のもとになった情報の出所を意味する「ニュースソース」の略

ソースは情報の根拠をしめすものです。その情報をみた人が、どの程度信頼できる情報なのかを判断するためにも使われます。

信頼できそうもないソースがしめされていたり、ソースが隠されたりしている情報は、信頼度が低いといわれても仕方ありません。

情報に説得力をもたせるには、しっかりとしたソースを用意することが必要です。

IT分野でのソース

IT分野でのソースは次の意味です。

IT分野でのソース
元データ

パソコンなどのコンピュータが、ウェブサイトや電子メールなどの情報を画面に表示させるときには、外部のサーバーからどのようにそのウェブサイトや電子メールを表示させたらいいのか、細かい指示が組み込まれたデータをもらってきます。

そして、その指示通りにデータを処理することで、ウェブサイトや電子メールの制作者が意図した通りの情報が、画面に再現されます。

ソースは、コンピュータがこの処理をする前のデータのことです。

また、データやファイルなどを転送したり変換したり複製したりするときの、もとになっているデータやファイルのこともソースといいます。

ソースは英語だと?

調味料の意味のソースの英語は「sauce」です。

sauce
・味を添えるもの、面白味、刺激を与えるもの
・果物の砂糖煮
・ずうずうしさ
・生意気(な言葉)
・焼き肉のたれ
・ソースをかける

情報の出所の意味のときには、「source」という単語を使います。

source
・もと、源、起源
情報の発信元、情報源、消息筋
・出典を明らかにする
・仕入れる
・調達する

「source」の意味は、情報に関する話での「ソース」の意味と共通しているものが多いので覚えやすいですね。

「仕入れる」と「調達する」するの意味は、次の見出しの関連語の説明にも関係してきます。出てきたときに思い出せるように頭に入れておいてください。

覚えておきたいソースの関連語

ソースとほかの言葉を組み合わせて作られた熟語が、身の回りにはたくさんあります。ビジネスで使われる機会が多い言葉もたくさんあるので、それぞれの意味を確認しておきましょう。

ソースコードとは

ソースコードは、プログラミング言語で書かれた、コンピュータに実行させる一連の内容を細かく指示する命令文のこと。

略してソースと書かれる場合もあります。

プログラミング言語とは、人間の言葉がわからないコンピュータに、人間の命令を伝えるために作られた専用の言葉。ある程度の知識があれば、人間が書いたり読んだりできる言葉で、人間の言葉とコンピュータの言葉の橋渡しをするものです。

オープンソースとは

オープンソースは、公開されたソースコードのこと。

オープンソースになっているプログラムは、商用、非商用の区別なく、一定の範囲内で無料利用できます。

公開されているソースコードは、自分が使いやすいようにカスタマイズしてもOK。バグをみつけた場合、自分で直せれば開発元の対応を待たなくても済むメリットがあります。

デメリットは、マニュアルが準備されていないケースが多いこと。バグがあったとしても、開発元に修正する責任はありません。開発元のサポートがない場合も多いです。

アウトソースとは

アウトソースは外部委託のこと。

「out(外部に、外に出て)」と「source(仕入れる・調達する)」を組み合わせた言葉で、外に出て調達することを意味します。

自社で行っていた一部の業務を、社外の企業に依頼するのがアウトソースですが、単に経費削減を目的に下請け企業に依頼することはアウトソースといいません。

自社で行うよりもいい成果を上げられる、その分野のプロといえるような企業に委託するのがアウトソースです。

アウトソースすることで、企業は自社のコア業務に注力できます。

ソース顔とは

ソース顔はくっきり二重で、西洋人のような彫りが深い顔立ちのこと。阿部寛さんや平井堅さんのような、日本人離れしたはっきりした顔立ちがソース顔です。

ソースの使い方を例文で学ぼう

ソースの意味がわかったら、次は言葉の使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・秘伝のソースの作り方は一子相伝だ。
・「ソースを示せ」といわれたので出典を提示した。
・信頼性が高いソースから発信される情報をもとに考えをまとめる。
・複数のソースを組み合わせて情報収集する。

ソースの類語・言い換え

ソースを言い換えできるカタカナ語の類語はありません。日本語なら、次の言葉を言い換えに使えます。

調味料のソースの類語

調味料のソースの類語は、「付け汁」「たれ」「掛け汁」です。

例文
・配膳時に付け汁がこぼれてしまい、お客様にご迷惑をおかけした。
・たれは10種類ご用意しております。お好きなものでお召し上がりください。
・掛け汁の改良がうまくいき、人気メニューになった。

情報の出所のソースの類語

情報の出所のソースの類語は、「出典」「情報源」です。

例文
・レポートで引用するときは、出典を明示しなければならない。
・SNSを情報源として利用する人が増えている。

ソースの中身を見極めよう

ソースにはいくつもの意味があります。どの意味で使われているのか、文脈から判断できるようになりましょう。

情報社会の現代では、とくに情報の出所を意味するソースが重要になっています。

ソースは情報の根拠をしめすものですが、ソースが提示されているからといってその情報が確かな情報とは限りません。ソースの信頼性もしっかり見極めて、正しい情報かどうかを判断するのがおすすめです。

自分が情報発信するときも、信頼度の高いソースを用意して、信頼してもらえる情報発信を心がけましょう。