リレーションシップとはどんな言葉?Accessやエクセル、マーケティングでの意味も解説

リレーションシップとはどんな言葉?

リレーションシップの意味は、「関係」「関連」「親族関係」です。

リレーションシップを言い換えできるカタカナ語の類語には、「コネ」があります。日本語なら、「結びつき」「つながり」「関わり」「つきあい」「交流」「ツテ」なども言い換えに使えます。

英語に直す時には「relationship」を使用してください。

リレーションシップの意味は?

リレーションシップは次の意味をもつ言葉です。

リレーションシップ
・関係
・関連
・親族関係

ビジネスでは、取引先や顧客との信頼関係や、関係性を指してリレーションシップが使われるのが一般的。

ITの分野では、データ間の関連付けを意味するケースが多いです。

プライベートでは、「男女の恋愛関係」や「友達付き合い」のような、個人的な人間関係を指して使用されます。

Accessやエクセルでのリレーションシップ

データベース管理ソフトのAccessや、表計算ソフトのエクセルには、「リレーションシップ」という機能があります。

この「リレーションシップ」は、「テーブル」という状態にした複数のデータベース間に共通する項目がある場合に、「テーブル」間の関連性を設定する機能です。

「テーブル」は、行と列で構成される表に入力されるデータをひとつのまとまりにして、管理しやすくしたもの。

膨大なデータをひとつの「テーブル」にまとめてしまうと、煩雑なデータベースになってしまいます。小さな「テーブル」を複数作りデータを分ければ、データベースは見やすくなりますが、「テーブル」間の関連性がないと必要なデータを取り出すのが大変です。

「リレーションシップ」を使って、小さな「テーブル」間の関連性を設定しておけば、共通項目に関連するデータが取り出しやすくなり、使用しやすいデータベースを作れます。

リレーションシップは英語だと?

リレーションシップを英訳するときには、「relationship」という単語を使います。

relationship
・人と人の関係
・結びつき
・物事と物事の関連、関係
・関わり合い
・親族関係、血縁関係、続柄
・恋愛関係

人間どうしの関係性の意味で使われているときの「relationship」は、「精神的なつながり」を含む幅広い意味でのつながりに使用できます。友人関係も恋愛関係も、血縁関係もすべて「relationship」で表せます。

リレーションシップの使い方を例文で学ぼう

リレーションシップの意味がわかったら、次はビジネス関係での言葉の使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・対象市場でのシェアを向上させるため、足元商圏での顧客とのリレーションシップを強化する必要がある。
・長年にわたり築き上げてきたリレーションシップに支えられ、苦境を乗り切った。
・今回のリレーションシップを通じて他企業との交流を深め、会社としての成長につなげていきたい。
リレーションシップのツールとして、手紙の価値が見直されている。

覚えておきたいリレーションシップの関連語

リレーションシップには、ほかの言葉と組み合わされて熟語になった関連語がたくさんあります。ビジネスで重要な言葉が多いので、しっかりおさえておきましょう。

リレーションシップマーケティングとは

リレーションシップマーケティングは、マーケティング用語です。

マーケティング活動に関係する人や組織との間で、良好で長期的に持続できる関係性を築き、ライバル企業よりも有利にマーケティング活動を行うことを意味します。

ここでいう関係する人や組織には、次のようなものがあります。

・顧客
・従業員
・ビジネスパートナー(商品を提供する業者、販売パートナー、協力企業、協力団体など)
・株主、投資家、銀行など

リレーションシップマーケティングは、既存顧客との関係を良好なものにし、長期的な利益を確保するためのマーケティング手法という、狭い意味で使われる場合も多いです。

パートナーリレーションシップマネジメントとは

パートナーリレーションシップマネジメントは、リレーションシップマーケティングのひとつ。

企業がビジネスパートナーとの間で、良好で長期的に持続可能な関係を築くことにより、自社とビジネスパートナー全体の利益向上を目指すマーケティング手法です。

ビジネスパートナーとの間で次のようなことを行います。

・販売支援
・顧客情報などのデータ共有
・製品情報や販売ノウハウといった情報の共有

カスタマーリレーションシップマネジメントとは

カスタマーリレーションシップマネジメントも、リレーションシップマーケティングのひとつ。

企業が既存の顧客との間で良好で長期的に持続可能な関係性を確立することで、企業のファンを作り、長期的な利益を確保することを目指すマーケティング手法です。

企業にとって有益な顧客を見極め、その顧客一人ひとりに対して個別に最適な働きかけをします。

リレーションシップバンキングとは

リレーションシップバンキングは、金融機関がお金の借り手との間に親密な信頼関係を築きそれを持続させることで、通常の関係では入手が難しい借り手の情報を収集し、その情報を使って金融サービスを提供することです。

貸し出しを行うときの審査コストを低く抑えるなど、効率的な金融サービスの提供が可能になります。

リレーションシップマネジメントとは

リレーションシップマネジメントは、顧客との信頼関係を構築する業務やその担当者のこと。法人営業を指す場合が多いです。

金融機関で使われる場合は、顧客企業の預金や融資、外国為替など、その企業との取引状況を総合して考え、全体としての収支を算出する顧客管理法を意味します。

リレーションシップの類語・言い換え

リレーションシップは、カタカナ語の「コネ」に言い換えできます。

「コネ」は「コネクション」の略で、「コネ」といった場合次の意味になります。

コネ
・関係。つながり
・物事をうまく運ばせたいときに手づるとして使われる、親しい関係。縁故

コネは、自分で作る必要があるつながりを指して使用する言葉で、次のように使います。

例文
実績もコネもないため、地道な努力でお客様を増やし営業成績を伸ばしていった。
MEMO
日本語の場合は、「結びつき」「つながり」「関わり」「つきあい」「交流」「ツテ」なども言い換えに使える。

リレーションシップをビジネスに活かそう

リレーションシップはビジネスでよく用いられる言葉です。マーケティング分野での関係各所とのつながりや、ITの分野での話だけでなく、社内の人間関係もリレーションシップに含まれます。

リレーションシップを理解して、ビジネスが効率よく回るように活かしていきましょう。