「フロー」の意味や使い方は?関連語・類語・言い換え表現・英語も紹介

「フロー」とは「流れ」のこと

「フロー」は、広い意味では「流れ」を指しますが、「仕事の流れ」「お金の流れ」など、分野によって詳細な内容な異なります。また、「フロー」が含まれる言葉もあるため、それぞれを関連付けて頭に入れておきたいものです。

本記事では、「フロ-」の正しい意味や使い方のほか、類語、言い換え、英語表現についてもわかりやすく紹介します。

「フロー」の英語は「flow」

英語の「flow」は次のように、たくさんの意味をもつ単語です。

・(人・情報・物・時間などが)流れる
・湧き出る
・(潮が)満ちる
・(結論などが)出てくる
・出回る
・(血液などが体内を)循環する
・(人・情報・物・時間などの)流れ
・流量
・(物や情報などの)自由な移動 など

「flow」を使った熟語も紹介しておきます。

・flow back(逆流する)
・flow away from~(~から流出する)
・flow back and forth(停滞することなく行き来する)
・flow capacity(生産能力)
・flow of trading(取引の流れ)
・processing flow(処理の流れ)

日本語においての「フロー」とは

日本語で使われているフローは、分野によって指すものが異なるため、それぞれの意味を正しく理解しておく必要があります。

ビジネスシーンでの「フロー」

ビジネスシーンにおいての「フロー」とは、仕事の流れや、作業の手順を追った工程などを指します。また、これらの流れを図式として表すことを「ワークフロー」や「業務フロー」と呼ぶこともあります。

例文
当工場にはきっちりとしてフローが用意されているので、新入社員でも数日で一人前の仕事ができるようになる人が多い。

「ワークフロー」や「業務フロー」の集合体は「業務プロセス」

会社全体の業務は、いくつもの工程に分かれています。たとえば、「受注業務」「在庫管理業務」「出荷業務」これらはそれぞれ「ワークフロー」や「業務フロー」にあたります。そして、この一連の流れが会社全体として一つの「業務プロセス」となっているわけです。

経済分野においての「フロー」

経済分野においては、一定期間内に、経済組織の中を流れている商品・サービス・お金などの量を「フロー」といいます。その中でも特に、お金の流れを示したものを「キャッシュフロー」といいます。一番簡単な例としては、家計の収入・支出です。

また、ほかにも「営業キャッシュフロー」や「投資キャシュフロー」などがあります。

営業キャッシュフロー

原材料の仕入れ・生産・販売などの生産経費、人件費、運営費など、企業の営業活動に関わるお金の変動を表したものを「営業キャッシュフロー」といいます。

投資キャシュフロー

建物や設備など、固定資産の取得や売却によるお金の変動がどのくらいあったかを表したものを「投資キャッシュフロー」といいます。

例文
・今年度は、当初の営業キャッシュフローの計画数値を大幅に下回りそうだ。
投資キャッシュフローがわずかな黒字になっているが、会社経営が苦しいのには変わりがない。

IT分野においての「フロー」

IT分野においては、コンピュータで処理をする際の信号や、データの流れを「フロー」といい、「データフロー」と呼ぶ場合もあります。そして、処理の流れを図式で表したものを「フローチャート」といいます。

例文
・処理の流れを共有するためにフローチャートを作成する。

音楽分野においての「フロー」

音楽分野では特にヒップホップ音楽、その中でもラップで、韻を踏む歌詞を使い、流れるように表現することを「フロー」といいます。ただし、聞こえ方は「フロー」でも、ただしくは「フロウ」です。

そのほかの用語としては、「歌詞」を意味する「リリック」、「韻を踏む」を意味する「ライム」があるので、ラップ音楽に興味がある人は、覚えておくとより楽しむことができるでしょう。

例文
どんなに優れたフロウ(フロー)でも、リリックが良くなければ聴く人の心はつかめない。

心理学分野においての「フロー」

心理学の分野においては、人がその行っていることに浸りきって、精力的に集中している状態を「フロー」といいます。「流れ」の意味からはかけ離れているように感じますが、英語でのスペルは「flow」と書きます。

例文
あの人は今フロー状態になっているので、ちょっと話しかけただけでは振り向いてくれないよ。

そのほか、「フローにはいる」といった表現もあるので、一緒に覚えておくと便利です。

「フロー」の関連語

「フロー」には、「フロー〇〇」「〇〇フロー」といった関連語がいくつか存在します。ここでは比較的目にしやすいものをピックアップして紹介します。

フローチャート

「フローチャート」とは、処理の流れを図式化したものをいいます。データのプログラミングをする上では必ず必要になっており、「□」「◇」などの枠と、↑や線の組み合わせで構成されます。

日本産業標準調査会(jisc)のホームページには、JIS規格で定められたフローチャートの書き方の基本方式も掲載されています。規格の閲覧にはアカウントの作成が必要ですが、興味のある人はアクセスしてみてください。
(データ参照元:日本産業標準調査会 JIS規格詳細画面

フローライト

日本名で「螢石(ほたるいし)」と呼ばれているパワーストーンです。滞っている気の流れを整える効果があるとされています。

オーバーフロー

「オーバーフロー」とは、IT用語で、「数値の計算結果が一定領域の範囲を超えること」をいいます。処理をしたデータが多すぎで指定範囲内に治まらなかった場合に使われる言葉です。

反対に、小数点以下の数字が多すぎて正確な値が表せなくなることを「アンダーフロー」というので、セットで覚えておきましょう。

フローリング

フローリングとは、木質系の床材のことをいいます。直線状に流れるように貼られることが多いので、「flow」との関連があるように感じますが、フローリングのスペルは「flooring」です。

「フロー」の類語・言い換え

「フロー」を他の日本語で言い換える場合は次の言葉が使えます。

フローの言い換え表現

・過程
・工程
・いきさつ
・成り行き
・順序
・道筋 など

「フロー」と「ストリーム」の違い

「ストリーム」を簡単に説明すると、「フロー」と同じく「流れ」ですが、「ストリーム」は、小川や水路のように、連続的な流れを表す際に使います。また、日本語として使われている「ストリーム」は、主にIT用語であり、連続したデータの流れや送受信を意味しています。

つまり、「フロー」よりも「ストリーム」のほうが、「連続的」というニュアンスが強くなるというわけです。

各分野での「フロー」を正しく理解しよう

現代のビジネスシーンではさまざまなカタカナ用語が当たり前のように使われており、「フロー」もそのひとつといえます。しかし、分野によって指す事柄が違うため、意味を取り違えると話の内容が理解できません。ですので、各分野の「フロー」を正しく理解し、スムーズに対応できるようにしておきましょう。