「くれぐれも」の意味や使い方は?語源や漢字はある?言い換え、例文、英語も紹介

「くれぐれも」とは「何度も心を込めて懇願する」「かえすがえす」という意味

「くれぐれも」は、多くの場合「何度も心を込めて懇願する」の意味で使われますが、実は「かえすがえす」など、2種類の意味をもつ言葉です。

「くれぐれも〇〇してください」という使い方をすることが多いですが、内容によっては念を押されていると、不快に感じてしまう場合があるということも覚えておく必要があります。

本記事では、「くれぐれも」の正しい意味や使い方のほか、類語、言い換え、英語表現なども併せてわかりやすく解説します。

「くれぐれも」の意味

念を押すときによく使われる「くれぐれも」ですが、本来は次の2種類の意味があります

「くれぐれも」の意味

①何度も心を込めて依頼・懇願・忠告するさま。
②かえすがえす。何度考えても。

「くれぐれも」の語源・漢字

「くれぐれも」の語源は所説ありますが、「繰り返し繰り返し」が転じて「繰り繰り」となり、そこから「くれぐれ」になったという説が有力とされています。そのため、漢字では「繰れ繰れ」になりそうですが、実際は「呉呉」や「呉々」と書きます。

しかし、「呉呉」や「呉々」の表記は広く知られていないため、実際の文章の中では「くれぐれも」とひらがな表記されることが多いです。

「くれぐれも」の使い方・例文

「くれぐれも」の意味は大きく2種類ありますが、会話や文章中では「何度も心を込めて依頼・懇願・忠告するさま」の意味で使うことが多いです。

くれぐれもご自愛ください

「ご自愛(ごじあい)」には、「健康を祈っています」や「体調を崩しませんように」という意味があります。そのため、この言葉を伝える時点で体調を崩している人には使えません

そして、「くれぐれも」を頭につけると次のようなニュアンスの言葉になります。
・あなたが体調を崩さないことを心から懇願しています。
・あなたが健康な日々を過ごせることを心から願っています。

例文

・年度末でお忙しいとは存じますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
・厳しい寒さが続きますが、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

また、「ご自愛ください」ではフォーマルすぎるときは、こんな表現もできます。

例文

厳しい寒さが続きますが、くれぐれもお体に気を付けてお過ごしください。

くれぐれもお気をつけて

「十分に注意をして〇〇してください」と注意を促す際に使います

例文

・現在、敷地内で工事が行われていますので、くれぐれもお気をつけて事務所までお越しください。
・被災地はまだ通行できないところもあるようですので、くれぐれもお気をつけて行ってらっしゃいませ。

「くれぐれも」の類語・言い換え表現

念を押したいシチュエーションのときに使うことが多い「くれぐれも」ですが、状況によってはほかの言葉に言い換えたほうがいい場合もあります。これを機に、類語の意味や「くれぐれも」との違いも一緒に覚えておきましょう。

どうか

「どうか」は相手にお願いをする際に使う言葉ですが、使い方は次の二通りです。

・丁寧にお願いをしたい場合。
・困難なことはわかっているが、なんとかお願いしたい場合。

「懇願する」という点においては「くれぐれも」と類語になりますが、「くれぐれも」は念押しの要素が強く、「どうか」はお願いする気持ちが強くなるといった違いがあります。

例文

・このチケットは再発行ができませんので、くれぐれも紛失されませんようお願い申し上げます。
・このチケットは再発行ができませんので、どうか紛失されませんようお願い申し上げます。

ぜひ

「ぜひ」は、漢字で表すと「是非」となり、「是が非でも」がもとの形です。「是」には「正しいこと」、「非」には「正しくないこと」という意味があるので、「正しくても正しくなくてもやってほしい」と、強くお願いしたい場合に使います。

ただし、「くれぐれも」と違い、念押しのニュアンスはないので、内容によって使い分けてください。

例文

ぜひ直接お会いして説明させていただきたいと思います。

なにとぞ

「なにとぞ」は、相手に対して強くお願いしたいときに使います。ニュアンスとしては「ぜひ」とほぼ同じですが、「なにとぞ」のほうがフォーマルな表現になります。

例文

・短納期での依頼になり大変申し訳ございませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。

「くれぐれも」の英語表現

「くれぐれも」をもっとも簡単な英語で表現するには「please」がおすすめです。「please」は丁寧に表現する際によく使いますが、強調の意味で使うこともあります

Please take care of yourself.
(くれぐれもご自愛ください。)
Please be careful.
(くれぐれも気を付けてください。)

「くれぐれも」の意味を理解し正しく使おう!

「くれぐれも」は心を込めて懇願する気持ちをもって使うことができる一方で、念押しの意味もあるため、相手によっては「そんなに念をおさなくてもいいよ!」と不快な気分にさせる場合もあります

そのため、状況によっては類語に言い換えるなど、表現の工夫ができるようにしておきましょう。