オーソリティとは?意味や使い方は?英語や類語までわかりやすく解説

オーソリティとは「権威」のこと

特定の分野における「権威」や「権威者」のことをオーソリティといいます。似たような言葉もあるので混同しやすく、一度ではインプットされにくいかもしれません。

今回は、オーソリティの意味や使い方はもちろん、類語との違いも把握できるように解説します。

オーソリティの意味と使い方

オーソリティは、その道で権威を持っていたり、周囲から尊敬されていたりする人物を指します。人だけでなく、物に対しても使うことができます。

「権威」という日本語は「権威がある」「権威を持つ」「権威を維持する」などの形で使用します。権威をオーソリティに置換するだけで意味が通るため、使い方は意外と簡単です。

なお、オーソリティは「オーソリティー」とカタカナ表記されるケースもあります。

例文
・田中先生には考古学の世界でのオーソリティがある。
・このショーのグランプリは、海外での活躍も約束されたオーソリティとなる。
・このジャーナリストは当該分野のオーソリティとして世界的に活躍している。

オーソリティの英語・語源

オーソリティを英語で表記すると「authority」です。権力、権威者、権限という意味があり、これは日本語とも共通しています。

authority in this field (この分野の権威者)
have authority (権限がある)

このような形で使用することができます。単語さえ覚えてしまえば、名詞として扱うだけなので難しくありません。

なお、英語には「出典」や「引用」という意味もあります。専門家の考えや論述を参考にするので、権威に基づくものと考えれば、関連性もイメージできます。

オーソリティの類語・言い換え表現

オーソリティと似たカタカナ語としては、プレジデント(最高権力者)やリーダー(統率者)、プロモーター(主催者)などがあります。いずれもオーソリティと全く同じ意味にはなリません。

オーソリティを日本語で言い換えるとしたら、次のような表現が使えます。

言い換え表現

第一人者
大御所

オーソリティという言葉が通じるか懸念があるときなどは、こうした日本語に言い換えるのが無難でしょう。

オーソリティと区別すべきカタカナ語

オーソリティという言葉と似た響きを持つカタカナ語がいくつかあります。オーサー(author)、オーソライズ(authorize)との違いに着目して説明します。

オーサー(author)

「作家」や「著者」といった意味があります。昔は本に記されていること=権威であり、物事の判断に用いられていました。

オーソライズ(authorize)

公認する、権威を与えるという動詞の意味があります。「オーソライズされた商品」のように、会話でも登場します。

オーソリティはさまざまなネーミングにも

オーソリティとは「権威」を意味する、スマートでありながら力強いイメージの単語です。そのためか、さまざまなネーミングにも使われています。

日本のラッパーにも「Authority」がいて、スポーツ用品店の「スポーツオーソリティ」があり、競走馬にも「オーソリティ」がいます。

オーソリティという言葉の意味さえ知っておけば、会話で登場したときに困らないのはもちろん、名称に取り入れた思いや背景も想像できそうですね。