スペックの意味がわからない!パソコン・人にも使える?言葉の使い方を徹底ガイド

スペックとは「性能」や「仕様」のこと

スペックとは、もともとパソコンなどのコンピュータや家電に使われる言葉でした。近年は人に対してもスペックという言葉を使用するようになり、すっかり浸透しました。

ただ、中には「スペックの意味がわからない」「意味不明!」という方もいます。わかりそうでわからない言葉かもしれません。

今回は、スペックという言葉が本来どんな意味を持つのか英語の語源に触れ、パターン別に意味を確認していきます。

スペックの意味とは?

スペックという言葉は、パソコンなどの機械に使う場合と、人に使う場合があります。この2つのパターンで、スペックという言葉がどういう意味になるのか確認していきましょう。

①:パソコン・IT関連のスペック

本来、スペックという言葉はコンピュータや機械などの「性能」や「機能」という意味で使用されてきました。その機器を構成している要素をスペックといいます。

例えば、パソコンのスペックなら、重さ、サイズといった見かけ上の仕様をはじめ、処理速度など内部の性能も含まれます。

②:人のスペック

人間に対してもスペックという言葉が使われるようになりましたが、考え方はパソコンの場合と同じです。「その人を構成する要素」のことなので、身長、学歴、仕事、年収などが該当します。

特に異性を評価する際にスペックという言葉を使うことが多く、恋愛や婚活の話題でも「高スペック」「低スペック」などという言い方をします。スペックが高いことは「ハイスペック」、低いことは「ロースペック」ともいいます。

ただし、人をモノのように扱うような表現とも感じられるため、直接相手に対してスペックという言葉を使うのは避けるのが賢明です。

インターネットやSNSで登場する「スペック」は?

インターネットやSNSの世界で使うスペックも、基本的には上記の意味となります。しかし、言葉の使い方には少し独特なものがあります。

例えば、掲示板などで書き込んだ人のスペック(年齢や職業など)を知りたいときには「スペック希望」などと記すことがあります。

例文
・新製品はファンが期待するものをすべて備えたスペックになるだろう。
・A 子が気になっている男性は、高学歴で大手企業の役員をしているハイスペックな人らしい。

スペックの類語・言い換え

物に対して使う場合は「性能」「機能」などが無難ですが、人に使う場合は「プロフィール」や「ステータス」が意味の近い言葉になります。

年齢や身長、趣味などの基本情報であれば「プロフィール」が使えますし、学歴や職業などに関しては「ステータス」に置き換えられるシーンもあります。スペックという言葉の使用を避けたい場合は、選択肢として活用してみてください。

スペックの語源は英語の「specification」

スペックは英語で「spec」と表記しますが、もともとは「specification」の略です。specificationもspecも「仕様書」などの意味を持ちます。

英語の場合は仕様について記載された書類を指すのに対し、カタカナ語の場合は仕様や性能そのものを意味する点で少し違いがあります。

スペックの関連語

スペックという言葉が含まれた関連語もいくつかあります。カタカナ用語が多く、意味がわかりにくいものもあるため、この機会におさえておきましょう。

モンスタースペック

コストを度外視して、性能を追求していること。高性能を追求したもの。

スペックアップ

より上位のスペックに交換すること。スペックのグレードアップ。

スペックイン

建築業界で使われる言葉で、ハウスメーカーに商品を提案し、それが採用されることを指します。設計にあたり、太陽光発電だったり、自社の製品だったり、何かしらを織り込んでもらうことです。

カタログスペック

メーカーが製品のカタログに記載、公表している仕様の一覧のこと。ここに記載されている性能は、理想的な動作環境でテストされているものとなります。

【おまけ】ドラマの「SPEC」

2010年に放送された「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」というドラマがあります。このドラマで「SPEC」が意味するものは、特殊能力。

スペックとは仕様、性能の意味で使われているため、人の能力について「SPEC」というワードを使っているのでしょう。

スペックと聞いたら意味がわかるように

スペックという言葉は、モノにも人にも使われます。意外と幅広いシーンで見かけることがあり、新製品に関するニュース記事などでも高頻度で登場します。スペックと聞いたら何のことかわかるようにしておきたいところです。