センテンスとは「文」のこと
センテンスという言葉は、ビジネスシーンでも時折使うことがあります。簡単にいうと「文」という意味がありますが、具体的にどのようにこの用語を使うことができるのでしょうか。
また、インターネットなどでは「センテンススプリング」という検索キーワードもありますが、どんな意味があるのでしょうか?
センテンスの意味、使い方まで幅広く解説していきます。
センテンスの意味
センテンスの意味を英語の由来からみていきます。また、具体的に「文」とは何を指すのか、この機会に確認しておきましょう。
日本語のセンテンスは英語に由来
センテンスは「文」という意味がありますが、これは英語の「sentence」に由来します。「sentence」には「文」の意味があります。例えば、「最後の文」なら「the last sentence」と表現できます。
また、英語の「sentence」には「判決」の意味もあります。
類語として「テキスト(text)」がありますが、これは「本文」を意味します。文章の主要部分全体を示すものなので、意味としては違いがあります。
センテンスの具体例
センテンスが意味する「文」には定義があります。文とは句点(。)で区切られている言葉の連なりのこと。
「今日は買い物に行きました。」
上記のように、句点で終わっているところまでが1文となります。
「今日は買い物に行きました。そのあと買ってきたものを仕分けしました。それから料理をしました。」
このような表現だと、ここにセンテンスが3つ含まることになります。
センテンスの使い方・例文
センテンスという言葉は、ある程度決まった表現で使用される傾向にあります。そのまま「文」という言葉に置き換えて使うことも可能ですが、次のようなパターンで活用できるとスマートです。
「短いセンテンス」
ビジネスシーンでは、だらだらとまとまりのない説明はNG。端的でわかりやすい説明が求められます。センテンスは長い、短いという表現を用いることができます。読点(、)ではなく句点(。)で区切りながら、短いセンテンスでの説明が大切です。
「ワンセンテンス」
ワンセンテンスとは「一文」という意味。時には、一つの文で説明したり、表現したりすることが求められます。
「ワンセンテンス・ワンメッセージ」
「一つの文に、一つのメッセージ」という意味になります。これは、一つの文章にあれこれと情報を詰め込まず、あくまでも一つの伝達事項を盛り込むというものです。
「フルセンテンス」
主語と動詞のある完全な文章のことを、フルセンテンスといいます。日本語に対してはあまり使用せず、英文について使うことが多いです。
例えば、「Do you like books?」と聞かれて「Yes.」というだけでは、主語と動詞がないのでフルセンテンスではありません。「Yes, I do」「Yes, I like books」などと答えると、これはフルセンテンスでの応答になります。
「トピックセンテンス」
トピックには「話題」という意味があります。トピックセンテンスとは、文章の要約のこと。その段落やパートで一番重要なことを要約したものがトピックセンテンスです。通常は、主題と書き手の主張が含まれるものとなります。
センテンススプリングってどんな意味?
インターネットの検索ワードとしても存在する「センテンススプリング」という言葉。スプリング(spring)には「春」の意味があるので、直訳すると「文春」となります。つまり、週刊文春のことです。
2016年、ゲスの極み乙女の川谷絵音さんと、タレントのベッキーさんの不倫が週刊部文春によって報じられた際に誕生した言葉が「センテンススプリング」です。
2人のLINEのやりとりが流出し、その中で週刊文春を「センテンススプリング!」と表現していたことが背景にあります。2016年上半期のネット流行語大賞でも金賞となりました。
【豆知識】
「センテンスプリング」という競走馬もいます。「センテンススプリング」ではなく「センテンスプリング」なので違いには注意です。
センテンスの使い方はパターンで
センテンスの意味は「文」なので、文が句点(。)で終わるまでの部分だとわかると簡単です。
使い方は「短いセンテンス」「長いセンテンス」などのほか、「ワンセンテンス」「フルセンテンス」など特有のものがいくつかあります。よくある使い方はパターンで覚えてしまいましょう。