パイオニアとは簡単に説明するとどんな意味?使い方や類義語、英語も解説

パイオニアとはどんな言葉?

パイオニアの意味は、「先駆者」「開拓者」「草分け」です。

類義語は、「フロントランナー」「イノベーター」「先駆け」「元祖」「先達」。対義語は、「エピゴーネン」「後進者」「追随者」です。

パイオニアを英語で表すときは、「pioneer」を使ってください。

パイオニアとはどんな意味?

パイオニアは次の意味をもつカタカナ語です。

パイオニア
・先駆者
・開拓者
・草分け

辞書っぽい説明から離れてもう少し簡単に言い換えると、「ある分野でほかの人よりも早く、真っ先にその物事を始める人」や、「新しい領域に挑戦し一番最初に道を切り開く人」がパイオニアです。

パイオニアは英語だと?

パイオニアを英訳するときは、「pioneer」を使います。

pioneer
・未開地の開拓者
・研究や開発などの先駆者
・草分け
・部隊先発の工兵
・ある分野の先駆者となる
・先駆けて~を開発する
・開拓者として~に入植する

「pioneer」の語源は、「道を切り開くための歩兵」を意味する古期フランス語です。歩兵が戦場で敵陣にいち早く攻め込んで道を切り開くところから、「誰よりも早くほかの人が手を出していない環境に飛び込み、物事を前に進めること」を意味する言葉になりました。

パイオニアの使い方を例文で学ぼう

パイオニアの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・デカ盛り界のパイオニアが驚異の新メニューを発表した。
パイオニアであり続けることにこだわり、新分野に積極的に進出している。
・業界のパイオニアと学生の活発な交流により、様々なイノベーションが起きた。
・この化粧品メーカーは、日本のオーガニックコスメブランドのパイオニアです。

パイオニアの類義語

パイオニアの類義語は、「フロントランナー」「イノベーター」「先駆け」「元祖」「先達」です。パイオニアと完全に同じ意味の言葉ばかりではありませんが、同じようなニュアンスを持ち、似た使い方をすることができます。それぞれの意味や使い方をおさえておきましょう。

フロントランナー
【意味】
競走で先頭を走る人。リードしている人。選挙などでの最有力候補。

【例文】
業界のフロントランナーとして、魅力的なサービスを提供し続ける。

イノベーター
【意味】
・革新者。新技術などの導入者
・冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人

【例文】
イノベーターが集うオンライン勉強会に、会社を代表して参加する。

先駆け
【意味】
・ほかのものに先んじて敵中に攻め入ること
・ほかのものより先になること。先んずること。先んずるものや人

【例文】
彼女はファッション系インフルエンサーの先駆け的存在だ。

元祖
【意味】
・家系の最初の人。始祖
・物事を最初に始めた人。鼻祖。創始者
・仏教の一宗の開祖

【例文】
「元祖」がどちらかを巡って裁判で争うことになった。

先達
【意味】
・学問や技芸、修行などで、先にその道に達し、ほかを導くこと。その人。先輩。
・先に立って案内する人

【例文】
これまでの先達が培ってきた技術を受け継ぎ、それらをさらに発展させることを目指す。

パイオニアの対義語

パイオニアの対義語は、「エピゴーネン」「後進者」「追随者」です。

エピゴーネン
【意味】
追随者。先輩のまねをするばかりで独創性のない模倣者。亜流

【例文】
エピゴーネンから抜け出すことで、生き残りを図る。

後進者
【意味】
先人のたどった道をあとから進む人。後輩

【例文】
後進者の育成のため、熟練の職人技をデジタル化する試みを始めた。

追随者
【意味】
・ほかの人のリーダーシップを受け入れる人
・思想や芸術などで独創性を持たずにほかの人のまねをする者のこと

【例文】
先達も追随者もいない分野だったが、可能性を信じて突き進んだ。

社名にも使われるパイオニア

パイオニアは未来を切り開く前向きなニュアンスをもつカタカナ語なので、社名にもよく使われています。

例えば、「パイオニア株式会社」はカーナビゲーションシステム、カーオーディオ、ドライブレコーダーなど車載機器を扱う電機メーカーです。創業者の松本望氏が、日本初の純国産ダイナミックスピーカーを開発し、販売を開始したことで誕生しました。「パイオニア(PIONEER)」はもともとはこのスピーカーの商標に使われていた言葉で、後に社名としても使用されるようになりました。

スピーカーの製造販売からはじまった企業ですが、創業者が力を入れていたホームオーディオを含むホームAV事業は、オンキヨー株式会社に譲渡されており、パイオニア株式会社ではホームオーディオはもう製造されていません。しかし、オンキヨー株式会社に引き継がれた「パイオニア」ブランドは事業譲渡後も残されていて、「パイオニア」ブランドのホームオーディオを購入することはできます。

【おまけ】パイオニア・チャレンジャーデッキ

パイオニア・チャレンジャーデッキとは、対戦型トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の構築済みデッキのこと。

「マジック:ザ・ギャザリング」にはたくさんのカードセットが発表されているため、後からこのカードゲームを始めた人も含め、皆が公平に遊べるように、発売時期を揃えたセットで対戦する専用フォーマットがいくつか用意されています。

それぞれのフォーマットごとに禁止カードやルールが設けられており、「パイオニア」はそのフォーマットのひとつ。

パイオニア・チャレンジャーデッキは、「パイオニア」フォーマットで箱からカードを出してすぐに遊べるように、デッキが構築されているセットです。デッキは4種類販売されていて、好みの戦術に合うデッキを購入できます。

パイオニアを使いこなせるようになろう

パイオニアは、「先駆者」「開拓者」「草分け」という意味をもつカタカナ語です。前向きなニュアンスをもっており、ビジネスでもよく耳にする言葉のため、正しい意味を理解しておく必要があります。

類義語や対義語と合わせて頭に入れておき、うまく使えるようになりましょう。