アンニュイとはどんな意味?アンニュイな雰囲気って何?語源や類語もご紹介

アンニュイとは「ミステリアス」「神秘的」のこと

「アンニュイな気分」「アンニュイな雰囲気」といったように、アンニュイという言葉を使用することがあります。ある雰囲気について表現しているような印象は伝わりますが、具体的にどんな状態を指すか、説明できる人は少ないかもしれません。

アンニュイとは簡単にいうと「ミステリアス」「神秘的」「のんびり」といった雰囲気を表します。言葉の意味や使い方、具体例などについて解説していきます。

アンニュイの意味と語源

アンニュイの意味を理解するには、語源について知っておくとイメージしやすくなります。語源と意味を確認していきましょう。

アンニュイの語源はフランス語

アンニュイはフランス語の「ennui」に由来する言葉です。語源は英語ではありません。

フランス語のアンニュイには「気だるい」「退屈な」という意味があります。やる気がなく、物憂げな状態を示す言葉であり、明るくポジティブな意味では使用しません。

なお、英語でもフランス語の「ennui」はそのまま使用されています。「アンニュイな雰囲気」は「ennnui atmosphere」といえば伝わります。

日本語のアンニュイとは?

フランス語のアンニュイとは意味合いが少し異なります。日本語の場合は、次のような意味で用いられています。

・神秘的

・つかみどころがない

・ミステリアス

・のんびりしている

・感情の起伏がない

・(気だるい)

・(物憂げ)

どれか一つというよりも、これらの意味を全部合わせてイメージすると、どんな雰囲気を示すのかイメージがつかめるでしょう。日本語のアンニュイはポジティブな意味合いで使用できます。フランス語とはニュアンスに違いがある点に注意が必要です。

ただし、フランス語が持つ「気だるい」「物憂げ」などの意味で使用するケースもあります。ネガティブなイメージで使うことは稀です。

アンニュイの類語

アンニュイとは異なるものの、少し近い意味を持つ類語をご紹介します。

【ニヒル】

虚無、暗い影がある雰囲気。「ニヒルな笑顔」などと使います。

【メランコリー】

気がふさぎ込むこと、憂鬱。「メランコリーな気分」などと使います。

いずれもフランス語のアンニュイが持つような、暗くネガティブな雰囲気で使用されます。日本語のアンニュイの言い換えとしては使えませんが、ボキャブラリーとして知っておいて損はありません。

アンニュイな雰囲気、顔、メイクって?

アンニュイと表現される雰囲気、顔、メイクはどのようなものなのか、順番に見ていきましょう。アンニュイな要素を取り入れたい方は参考にしてみてください。

「アンニュイな雰囲気」「アンニュイな人」

ミステリアスで神秘的な、静かで落ち着きのある雰囲気や人を指します。元気で活力のある人ではなく、どことなくミステリアスな人です。

芸能人でいうと、ミステリアスな雰囲気のある栗山千明さん、独特な雰囲気のある小松菜奈さん、安藤サクラさんなどが該当するでしょう。男性でいうとオダギリジョーさんなんかはアンニュイです。

「アンニュイな顔」

アンニュイな顔、表情といえば、気だるい感じ、脱力感が魅力です。表情から感情が読み取りにくく、神秘的でミステリアスな感じがするような顔はアンニュイです。もともとの顔立ちもありますが、表情に関して表現することも多いです。

「アンニュイなメイク」

どことなく儚げで、つかみどころのない、抜け感のあるメイクを指します。例えば、マスカラやアイラインは控えめに。ピンクやオレンジのアイシャドウは、どことなくアンニュイな雰囲気になります。濡れ感、ツヤ感を意識してみるのもGOODです。

アンニュイの使い方・例文

例文
・田中さんの顔立ちはアンニュイな雰囲気で、この雑誌のイメージにぴったりだ。
・私は元気なイメージを持たれることが多いが、アンニュイな人に憧れている。

物事を形容する言葉としてアンニュイを活用

単にミステリアスというよりも、アンニュイと表現した方が、神秘的で抜け感のある、つかみどころのない感じを伝えられます。

人、雰囲気、顔立ちなどを形容するための表現の一つとして、アンニュイという言葉を活用していきたいところです。