ブレインストーミングとは「集団での発想法」のこと
ブレインストーミングは、複数人が参加する集団において、自由な雰囲気でアイデアを出し合う発想法のことです。集団でアイデアを出したいとき、問題解決したいときなどに役立つ集団的思考といえます。
学校や職場で経験する人もいれば、あるいは、学生や社員を巻き込んで実施してみたいと考える人もいるでしょう。
今回はブレインストーミングの意味ややり方、ルール、例などについてわかりやすく解説します。頭の中で考えを巡らせることで、よりよい発想が得られることは多々あるので、この機会にぜひ覚えておきましょう!
ブレインストーミングの意味は?
ブレインストーミングは英語で「brainstorming」と表記します。これは直訳すると「頭脳の嵐」という意味になります。ブレインストーミングは、複数の参加者があるテーマについて自由にアイデアや意見を出していくことを意味します。
自由度が高いため、誰かの意見やアイディアから着想を得て、別の考えが生まれることもあります。一人で考えるときよりも、アイデアの連鎖反応が起きやすいことが大きなメリットです。
・ブレインストーミングすることが自由な発想で考える訓練になった。
日本語では「ブレーンストーミング」「ブレスト」「BS法」と呼ぶこともあります。
ブレインストーミングのやり方
ブレインストーミングは、次のようなやり方にそって実施してみましょう。
①:司会役、書記係を決める
②:ホワイトボードor大きめの模造紙or付箋を用意する
③:発言は挙手か順番で
④:アイデア・意見は書記係がどんどん書く
⑤:似たアイデアをグルーピングして、視覚的に整理する
⑥:重要なアイデアには実行可能な順番をつける
似たアイデアをまとめる作業がしやすくなるように、付箋を活用するのはおすすめです。付箋にアイデアを書き、模造紙などに貼って、あとから入れ替えができるように進めると便利です。
ブレインストーミングのルール
ブレインストーミングの実施前には、参加者間で次のようなルールを確認しておく必要があります。主旨を理解していない状態では、ブレインストーミングの良さが発揮されません。
ルール①:アイデアを批判・否定しない
ブレインストーミングでは、意見やアイデアを自由に出していきます。アイデアの批判や否定をしたり、結論づけたりすることはNGです。自由な発想を妨げることにつながるからです。参加者を萎縮させたり、参加者のモチベーションを低下させたりする可能性があるのです。
ルール②:些細な意見、アイデアでもOK
新しいアイデア、鋭い意見でなくてもいいと感じられる雰囲気づくりが大切です。当たり前のことだ、小さなことだ、と参加者が萎縮するのではなく、なるべくたくさんのアイデアを出すことを目指します。「質より量」で進めます。
ルール③:さらなるアイデアを生み出していく
ブレインストーミングでは、アイデアが連鎖して、別の新しい発想が生じる利点があります。誰がアイデアを出したのかに固執しないようにします。
アイデアを組み合わせたり、誰かのアイデアに付け加えたり、さらなるアイデアを生み出していくことを共通の目的としましょう。
ブレインストーミングのお題・例
ブレインストーミングでは、今あなたが直面している課題、ブラッシュアップしたいと感じている事案など、自由にテーマを設定できます。とはいえ、慣れないうちはどんなテーマを設定すればいいか迷ってしまう方もいるでしょう。
ブレインストーミングを練習する簡単なお題の例として、次のようなものを挙げます。
テーマ例:
民泊をオープンさせたい。どんな民泊ならニーズに応えられるか。
これまで利用した宿泊施設で嬉しかったサービス、不快に思ったポイントなどを参考にしながらアイデアを出すことができます。
テーマ例:
新聞紙の活用方法は?
ブレインストーミングでは、物の活用方法についてアイデアを出すことをよく行います。先入観にとらわれない練習になります。
例えば、新聞紙の微妙な色の変化を活用して、ちぎり絵に使うアイデアが生まれたとします。そこから新聞紙を使った別のアートを思いつくかもしれません。
ブレインストーミングはビジネスでも大活躍
ブレインストーミングは会社やチームでアイデアを出すとき、ぜひ取り入れてもらいたい思考法です。新しいアイデアや解決策が得られることはもちろん、参加者にとっては自由な発想で考えるためのトレーニングにもつながります。