センチメンタルとは「感傷的」のこと
センチメンタルの意味は「感傷的」です。ただ、感傷的とはどんな状態を指すのか、うまく言葉で説明ができない方もいるでしょう。
今回はセンチメンタルの意味や使い方をわかりやすく解説します。また、「センチメンタルジャーニー」など曲名にも使われているフレーズの意味についても説明します。
センチメンタルの意味
センチメンタルの意味は「感傷的」ですが、感情が刺激されやすくて、悲しい気持ちになったり涙もろくなったりする状態を指します。
センチメンタルといえば、次のような状態を意味します。
・感じやすく、涙もろい
・情にもろい
・弱々しい感情に走りやすい
・哀愁や寂しさ、切なさに浸る
このように寂しく、切なく、悲しい気持ちになることをセンチメンタルといいます。「おセンチ」と略す人もいます。
・A子さんはいつも哀愁が漂っていて、涙もろくて、センチメンタルな人だと思う。
センチメンタルの英語
センチメンタルという言葉は英語の「sentimental」に由来します。名詞の「sentiment(感傷、多感、情緒)」がベースであり、それが派生して「感傷的な」という形容詞になっています。
センチメンタルになると言いたいときは「become sentimental」や「get sentimental」で通じます。もしくは「感傷的な気分で」と付け足すときには「in a sentimental mood」という表現も使いやすいです。
センチメンタルの類語
センチメンタルと似た意味を持つ言葉を3つピックアップしました。完全に同じではありませんが、ボキャブラリーを広げられます。
エモーショナル
エモーショナル(emotional)は、感情的、情緒的な状態を示す言葉です。エモーション(emotion)は感情という意味の名詞で、そこから派生しています。
エモい
エモーショナルの略です。「エモい」は若者言葉であり、感動したとき、心を動かされたときに使用します。単に切ないだけでなく、懐かしい、寂しい、愛おしいなど、なんとも言えないような気持ちのときに使うことができます。
メランコリック
「憂うつな」を意味する言葉ですが、「物悲しげ」「憂いがある」といった状態にもメランコリックを使用できます。センチメンタルと同じではなく、メランコリックに「感傷的」や「涙もろい」の意味はありませんが、共通した雰囲気を持つ言葉です。
センチメンタルを含む関連用語
センチメンタルは楽曲名やゲーム名などにも含まれていることが多いです。人間の感情に関するワードなので、何かと使いやすいのでしょう。
センチメンタルジャーニー
ジャーニー(journey)とは「旅」のこと。センチメンタルジャーニーの意味は、「感傷旅行」となります。感傷的な気分(=感じやすく、涙もろい気分)で行く旅行なので、傷心旅行や失恋旅行などが該当します。傷ついた心を癒す旅がセンチメンタルジャーニーなのです。
ちなみに、松本伊代さんの楽曲にも「センチメンタル・ジャーニー」があります。
センチメンタルクライシス
halcaが歌う楽曲の名前に「センチメンタルクライシス」があります。クライシスは「危機」の意味になります。しかし、内容としては恋愛におけるピュアな気持ちが描かれています。
アニメ「かぐや様は告らせたい」のエンディングテーマ曲となっています。
センチメンタルサーカス
サンエックスのキャラクター。街や部屋に忘れられたぬいぐるみたちが、夜な夜な抜け出して秘密のサーカス団を結成します。「捨てられたぬいぐるみ」というコンセプトに哀愁があるので、センチメンタルというネーミングになったのでしょう。
センチメンタルキス
センチメンタルキスは、少女漫画のマーガレットに掲載されていた漫画。高校生の男子が20歳の女性に恋をするストーリーです。2人のほっこりしたストーリーが描かれています。
センチメンタルグラフティ
1998年発売のセガサターン向けのゲームです。恋愛シミュレーションゲームであり、必ずしもハッピーエンドになるわけではなく、バッドエンドもありえます。そうした意味で感傷的になる要素も含んでいるのでしょう。
センチメンタルは意外とよく登場する
センチメンタルという言葉は、「センチメンタルな気分」「センチメンタルな人」など日常会話の中でも使うことができます。また、音楽やゲーム、漫画など幅広くタイトルに使われています。
意外と登場する機会の多いセンチメンタルを会話に組み込んでみましょう。