コンピテンシーとはどんな意味？面接でも使われる？例文や具体例も徹底解説

コンピテンシーとは「優れた成果を出す行動特性」のこと

コンピテンシーはビジネスシーンでも登場する言葉であり、社会人ならば知っておきたい重要ワードです。意味を一言で表すと「優れた成果を出す行動特性」となります。

優秀な人が普段どんな行動をとっているのか。会社や組織で優秀だと評価される人材には共通した特徴があるはずです。

コンピテンシーは、ビジネス用語、人事用語として浸透しているカタカナ語。この機会に覚えておきましょう！

コンピテンシーの意味

コンピテンシーの基本的な意味と、よりイメージを深めるための具体例について解説します。

コンピテンシーの基本

コンピテンシーは、優秀な人に共通している行動の特徴を意味します。ハイパフォーマーと称される人は、学歴や知能レベルなどとはあまり関係がなく、行動特性に共通の特徴があるものです。

優秀な人が何を考え、どんな理由で、どんな行動をしているのか。それを知ることによって、コンピテンシーについて明らかにできるのです。

なお、何が優秀とされるかは業務や役割によっても異なります。そのため、コンピテンシーには定型がありません。役割や業務、職種に応じて考えられます。

コンピテンシーの例

コンピテンシーは定型ではないものの、一般的にどんな行動特性が優秀とされるのか、ある程度共通する要素もあります。コンピテンシーの例を一覧で整理します。

コンピテンシーを考える上で大切なのは、単に優秀な社員の行動を真似するだけでは活用といえないことです。

例えば、社内で優秀とされるAさんの資料の体裁を真似しただけでは、十分に効果が期待できません。なぜなら、Aさんが「伝わりやすい資料を作る」という思いを持って取り組んでいるプロセスが成果に結びつく要因だからです。

そのように、行動を単に真似するのではなく、「なぜ、何を考えてその行動を取ったか」というプロセスに着目することが大切なのです。

コンピテンシーモデルとは

コンピテンシーモデルは、コンピテンシーの考え方を実際に実務に応用するためにモデル化したものを指します。コンピテンシーの考え方に基づいて評価を行うことは「コンピテンシー評価」といいます。

面接・人事評価におけるコンピテンシーモデルの活用

面接では面接官の主観によって左右されやすいという特徴があります。「コンピテンシー面接」では、応募者の過去の行動が、自社において優秀とされる人材の行動特性と類似しているかどうかを判定します。自社で成果を挙げやすい行動特性のある人材を見つけることができます。

また、人事評価においても同様の評価をするケースが増加しています。人事評価も評価者の主観が入り、曖昧になりやすいため、そこれコンピテンシーの視点を取り入れるというわけです。

コンピテンシーモデルの作り方

コンピテンシーを作りたいときは、社内で成果を挙げている優秀な人材を対象にアンケートを取ります。アンケートには「冷静さ」「コミュニケーション」「自信」など項目を考えて記載すると記入しやすいです。

また、本人から直接調査するだけではなく、周囲の人材にどう映っているのかを調査するとさらに精度が上がります。

もしくは、第三者目線で優秀な人材を観察し、行動特性を分析する方法があります。観察だけでは「どのように考えたか」などのプロセスが見えにくいため、より深く探るには労力を要します。

コンピテンシーの関連用語

コンピテンシーには関連用語がいくつかあります。代表的なものを覚えておきましょう。

コア・コンピテンシー

コア（core）には「核」という意味があります。コア・コンピテンシーとは、企業において「核となる強み」を指します。

つまり、他の会社には真似できないような中核となる力や価値がコア・コンピテンシーです。コア・コンピタンスと呼ぶこともあります。

コンピテンシー診断

ミイダスが提供している無料のコンピテンシー診断というツールがあります。コンピテンシーの分析は各企業で行いますが、ミイダスの診断では個人が能力や特性の検査を受けることができます。

しかも、ミイダスは転職サイトを運営しているため、会員登録こそ必要ですが診断ツールの利用は無料です。

マネジメント資質や職業適性、上下関係適性など、リアルな観点であなたの特性を診断してくれます。

コンピテンシーの使い方・例文

コンピテンシーは社会人なら知っておきたい言葉

コンピテンシーの考え方は、普段の仕事においても身近なものです。優秀とされる人材の行動特性において、どこがその人を優秀たらしめている要因なのか。コンピテンシーを考えることによって、成功につながる要因が見えてきます。

面接や人事評価においても浸透してきている言葉であるため、社会人として覚えておきましょう。