アドバンテージとはどういう意味?使い方や例文、逆のカタカナ語もご紹介

アドバンテージとは「有利」ということ

アドバンテージという言葉は、ビジネスやスポーツなどの話題で登場することがあります。アドバンテージとはどういう意味か、自信を持って説明できない方も多いかもしれません。簡単にいうと意味は「有利」となります。

ビジネスでもスポーツでも有利な立場になって、競争に勝つことが求められます。

今回は、アドバンテージの意味や使い方、逆の意味となる言葉についてわかりやすく解説します。

アドバンテージの意味

アドバンテージは英語の「advantage」に由来し、「有利」「優位」という意味があります。何かに対して優勢な立場にあるということになります。シチュエーション別に意味を確認していきましょう。

ビジネスでの意味は「他と比べて優位であること」

ビジネスでは競争が必ず生じます。対個人、対企業について優位であるか、有利であるかが常に問われています。他人や他社と比較したときに優位、有利な立場にいるのであれば、それはアドバンテージといえます。

テニスや卓球での意味は「1点リードしている」

テニスや卓球でアドバンテージといえば、相手よりも1点リードしているという意味になります。ただし、1点リードしていればいつもアドバンテージというわけではありません。デュースになったときのみ、1点リードしていればアドバンテージといいます。なお、デュースとはルール上の区切りとなる点数より1点少ない点数以上で双方が同点となった状態を意味します。

また、テニスではデュースの後にサーブをする人が点を取ることを「アドバンテージサーバー」と表現するなど、「アドバンテージ」という用語がたびたび登場します。

サッカーやラグビーでの意味は「反則を取らないで試合を続行する」

サッカーやラグビーの世界では、守備のチームで反則が発生しても、反則を取らずに試合を続行することを意味します。本来ならば反則を取って試合を中断するべきですが、あえて中断しない方が攻撃側に取って有利と判断した場合、アドバンテージとしての扱いになり試合が続けられます。

野球での意味は「リーグ優勝したチームに与えられる1勝」

プロ野球では、パ・リーグとセ・リーグでそれぞれリーグ戦を行い、クライマックスシリーズに進みます。クライマックスシリーズでは、リーグで2位、3位のチームがまず試合を行い、勝利したチームが1位のチームと戦います。1位のチームは最初から1勝分を有している状態となり、他のチームよりも有利な立場になるため、これをアドバンテージといいます。

ビジネスでもスポーツでも「有利」「優位」という基本の意味は変わらないですね!

アドバンテージの使い方・例文

例文
・我が社で取得した特許がアドバンテージとなり、10億円の売上高を達成した。
・経験豊富な人材が多いことが大きなアドバンテージだ。
・研修で学んだことを生かして、アドバンテージを発揮していく必要がある。

アドバンテージの類語・言い換え表現

アドバンテージと似た意味を持つカタカナ語には、次のようなものが挙げられます。アドバンテージとまったく同じ意味の言葉はありませんが、似たようなニュアンスを持つ言葉として整理します。

ベネフィット

ベネフィット(benefit)は、「利益」や「恩恵」という意味を持ちます。金銭に限定せず、何かしら恩恵があれば「ベネフィットがある」などと使うことができます。アドバンテージのように「有利」という意味合いは含みません。

プロフィット

プロフィット(profit)も「利益」の意味を持ちます。ベネフィットとの違いは、金銭に関わる話題で使用するのが基本であること。経営上の金銭的な利益のことを指すイメージです。

メリット

メリット(merit)は、日本語でもすっかり浸透している言葉です。「利点」という意味があります。

アドバンテージと逆の意味って?反対語は?

アドバンテージは「有利」や「優位」という意味を持つので、逆の意味は「不利」や「劣勢」などが挙げられます。「ディスアドバンテージ」が「不利」の意味を持つため、反対語に該当します。

日本語ではあまり登場しないように思えますが、ニュース記事などでは意外と使用されることがあります。例えば、「決定的なディスアドバンテージだ」のような使い方ができます。

アドバンテージは知っておきたいカタカナ語

アドバンテージはビジネスシーンでも登場することがあるため、社会人ならば知っておきたいカタカナ語といえます。また、スポーツの試合などでも審判が「アドバンテージ!」と声を出すことがあります。

「有利」や「優位」という意味がわかっていれば、さまざまな場面で意味を本質的に理解することができます。アドバンテージという言葉をぜひ覚えておきましょう!