シナジーとはどんな意味?シナジー効果って?例文、英語、反対語も解説

シナジーとは「相乗効果」のこと

シナジーとは、ビジネスシーンでも使用する機会が増加しているカタカナ語。簡単にいうと「相乗効果」という意味になるので、その意味だけでは覚えておきましょう。

シナジーという言葉は、ビジネスシーンにおいて「シナジー効果」などさまざまなフレーズで使用されます。会話の中でスムーズに使えるよう、この記事で使い方を確認しておきましょう。

シナジーの意味

シナジー(synergy)とは、次の意味を持つ言葉です。

2つ以上の物、人、事柄が相互作用して、1つの効果を高めること(=相乗効果、共同作用)

このような効果のことを「シナジー効果」といいます。単独の場合よりも、互いに作用があることで、より高い効果が得られるというものです。

ビジネスの世界でよく用いられる言葉ではありますが、それ以外のシーンでも「1+1=2以上」となる事柄があれば、シナジーということは可能です。ちなみに、生物学や生理学の分野で使われいた専門用語が一般化した経緯があります。

なお、他に言い換えられるカタカナ語がないため、言い換えたいときは「相乗効果」などを使うのが無難です。

分野別!シナジーの使い方

各分野におけるシナジーの使い方について、例とともにイメージを持てるようにしましょう。

生物学・生理学におけるシナジー

筋肉や神経が2つ以上作用すると、連携によって相乗効果が生じることを意味します。複数の筋肉や神経が同時に作用すると、より効果が大きくなるということです。「筋シナジー」という用語もあります。

経営・ビジネスにおけるシナジー

経営においては効率やより大きな成果を生み出すことが求められるため、シナジーは大切なキーワードの一つです。例えば、複数の企業や部署、個人が連携することによって、単独で動くよりも大きな成果が生み出されるのなら、シナジーがあるといえます。単に一緒に何かをするだけではなく、逆に分業することで相乗効果が生じることもあるでしょう。

なお、経営においてシナジー効果が期待できる代表例としては、M&A、共同運営、業務提携などが挙げられます。

日常会話におけるシナジー

普段の生活においても、2つの事柄が重なることで大きな効果が生み出されることはあります。

例えば、レジャーで訪れたいスポットの情報をキャッチするのが得意な人と、実際にそこまで行く計画を立てるのが上手な人がいたとします。1人ですベての工程を処理するよりも効率がよくなり、有意義に過ごせたとします。そこにはシナジー効果が生じているといえます。

例文
・2つの部署が提携すれば、それぞれの強みを生かしてシナジーが生まれるだろう。
シナジーを高めるために、M&Aをすることを計画している。
・ジム通いだけをしていたときより、サプリメントも活用した方が、シナジーを感じるようになった。

シナジーの英語表現

英語では「synergy」と表記します。シナジー効果は「synergistic effect」となります。

英語で「シナジーを生む」や「シナジー効果を生む」と表現したいときは、次のような表現が使用できます。

・create synergies

・generate synergy

・generate a synergistic effect

生み出すという単語が「create」や「generate」なので、セットで覚えておくと便利です。

シナジーの反対語は「アナジー」

シナジーは「相乗効果」という意味ですが、逆に2つ以上の物、人、事柄が作用することで、効率が落ちたり、成果が減ったりすることもあります。これを「アナジー(anergy)」といいます。

どんなケースもアナジーを最初から狙うことはありませんが、シナジーを狙って統合や提携をした結果、逆に価値が減少してしまうこともあるわけです。

「アナジー」は、マイナスシナジー、負のシナジー、ディスシナジー、ネガティブシナジーと言い換えることも可能です。

シナジーは浸透しつつあるカタカナ語

シナジーという言葉は、特にビジネスシーンにおいて浸透しています。社会人として「知らない」では済まない言葉となりつつあるのです。会話の中でも、プレゼン資料の中でも、シナジーという言葉を使うチャンスはあるはずです!