モデレーターとは「司会者」や「仲介者」のこと
モデレーターは、ビジネスやSNSなど幅広い場面で耳にする機会がある言葉です。モデレーターとは、簡単にいうと「司会者」や「仲介者」のこと。物事が円滑に進むように第三者としての役割を果たします。
この記事では、モデレーターという言葉の意味や英語、使い方を解説。ファシリテーターとの違いも確認しましょう。
モデレーターの意味
モデレーターとは、次のような意味を持ちます。
・司会者
・仲介人
・仲裁者
・調停者
・調整者
会議や討論会、イベントなどで司会進行を担い、円滑に進むようにします。中立的な立場が求められます。参加者から意見を引き出したり、話をまとめたり、参加者が納得できるような結論を導いたりします。
モデレーターの英語
モデレーターは英語で表記すると「moderator」です。英語では「司会者」「仲裁者」「議長」などを表し、日本語の意味と違いはありません。
英語の「moderate」という単語には、形容詞と動詞で「ほどほどの」「抑制が効いた」「穏やかにする」などの意味があります。
つまり、モデレーターは物事を「穏やかにする人」→「仲介者」といったニュアンスを持つのです。
モデレーターの使い方・例文
・モデレーターが参加者に発言を求め、意見を引き出していく。
・経験と実績の豊富な佐藤氏はモデレーターに適任だ。
モデレーターとファシリテーターの違い
モデレーターもファシリテーターも「司会者」という位置付けになることがあります。役割には少し違いがあるので、そのまま言い換えられるわけではありません。
2つの言葉の違いを、会議における司会を行う場合を例にみていきます。
モデレーター
=司会者+仲裁者
司会だけでなく、中立的な立場で参加者の意見をまとめる。進行しながら意見も述べる。
ファシリテーター
=司会者
あくまでも進行に徹して、自分の意見を述べることはない。
上記のようにモデレーターとファシリテーターは進行を担うことは共通で、自分の意見を言うか言わないかという点に大きな違いがあります。モデレーターになるには、まずこの点を理解しておく必要があるでしょう。
FacebookやTikTokのモデレーターって何?
FacebookやTikTok、Youtube、Instagramなどでも「モデレーター」という言葉が登場します。それぞれ進行をサポートする役割を担うことは共通していますが、具体的な内容をご紹介します。
Facebookではグループを作成したときに管理者とモデレーターを設定することができます。モデレーターは、管理者ほど多くの権限を持ちませんが、メンバーや投稿の管理などを行います。
TikTok
TikTokでライブ配信をする際、その進行をサポートする人をモデレーターといいます。配信者が視聴者の中からモデレーターを指定することができます。コメント欄を管理したり、特定のユーザーをブロックしたりする権限を持ちます。
Youtube
Youtubeでも動画の配信者がモデレーターを設定し、コメントの管理やお知らせの発信を行う権限を与えることができます。
Instagramでは、ライブ配信(インスタライブ)でモデレーターを設定できます。不快なコメントを非表示にしたり、視聴者を選んで配信から除外したりできます。配信後、配信者はモデレーターのとった対応をレポートで確認することが可能です。
モデレーターの仕事は善意で行うもので、給料が出ないケースが大半。しかし、各サービスを提供する会社や大きな案件では、給料の発生するモデレーターを募集しているケースも!
モデレーターの役割を知っておこう
モデレーターという言葉の意味と役割を知っておくと、会議やイベント、動画配信などでも何の目的でモデレーターがいるのか理解が深まります。ぜひこの機会に覚えておきましょう。