リフレクションの意味とは?ビジネスにおける使い方や関連用語もご紹介

リフレクションとは「内省」のこと

リフレクションには「内省」の意味があります。「反省」とは違う意味があり、ビジネスや教育など様々なシーンで用いられています。

この記事では、リフレクションとは何かを整理し、実際に行う場合のやり方についても解説します。また、リフレクションという言葉を含む関連用語もいくつかあるため、この機会に覚えておきましょう。

リフレクションの意味

リフレクションは英語で「reflection」と表記します。この単語には「反射」「反映」といった意味があります。「映し出す」という意味から「内省」にもつながっています。

日本語でも「反射」の意味になることはありますが、ビジネスや教育では「内省」の意味になります。

内省と似た言葉に「反省」があり、両者には次のような違いがあります。

内省

自分の言動について客観的に振り返ること。

反省

自分の誤った考え、言動を振り返り、同じ失敗をしないために改めて考えること。

反省の場合は、誤りや失敗が背景にあります。内省の場合はそうではなく、自分の状態を振り返って見つめ直すことを示します。何が正しかったのか、もっと良い行動はなかったか、相手のためになっていたか、など様々な観点で考えます。

ビジネスにおけるリフレクション

リフレクションを実施する際には、振り返る経験を選び、その経験を工程ごとに細分化します。それぞれの工程について内省を進めますが、その際は次のフレームワークも活用できます。

KPT法

Keep:よかった点を継続
Problem:問題点と課題点を探す
Try:改善点に挑戦する

YWT法

Y:やったこと
W:わかったこと
T:次にやること

KPTは課題や改善点を振り返り、YWTは変化を振り返るというイメージになります。いずれもリフレクションの結果、次のアクションに生かしていくというスタンスは共通しています。

ちなみに、ビジネス以外に看護の現場でもリフレクションは用いられています!

リフレクションの関連語

リフレクションという言葉が含まれる身近な関連用語をいくつかご紹介します。

リフレクションペーパー

大学などの授業で最後に配布される用紙で、感想・考察・質問などを記載するもの。「◯◯が面白いと思った」など深みのない内容ではなく、「◯◯について疑問を持ったが、△△を考慮して対処することが最善策であると考えた」など、自分なりの考察を交えるのがポイント。

リアクションペーパー、リフレクションペーパー、小レポート、授業内レポートなど、呼び方は様々です。

リフレクションフィルター

レコーディングで使用する録音補助器具で、小さなついたてのような形状をしています。マイクスタンドに取り付けて、残響音を減らします。

音が反射して入り込むのを防ぐ目的があるので、リフレクションフィルターといいます。宅録する際は用意するのがおすすめです。

リフレクション写真

ここでいうリフレクションは「反射」という意味であり、物が反射する表面を使った写真のことです。例えば、湖の水面、水たまり、ビルの窓などに物が反射して映し出された写真などが該当します。

リフレクションの使い方・例文

例文
リフレクションは人材育成を進める際に不可欠だ。
・チームで行うリフレクションによって学びが得られる。
・静かな湖面に映るリフレクション富士は圧巻だ。

リフレクションは仕事でも日常会話でも登場

リフレクションという言葉は「内省」という意味でビジネスシーンでも登場します。日常会話では「反射」の意味で使う機会があります。幅広い場面で使用できる言葉なので、ぜひ使いこなしましょう。