プロキシとはどんな言葉?プロキシサーバって何?種類やメリット・デメリット、おすすめもわかりやすく解説

プロキシとはどんな言葉?

プロキシの意味は「代理」です。インターネット関連の話でプロキシが登場するときは、WebブラウザとWebサーバを中継し、情報の受け渡しをするプロキシサーバを意味します。

プロキシサーバにはフォワードプロキシ、透過型プロキシ、リバースプロキシの3種類があります。

「代理」という意味でプロキシを英訳したいときは「proxy」。プロキシサーバの意味で英語にしたいときは、「proxy server」を使ってください。

プロキシについて、わかりやすく解説します。パソコンにくわしくない人も、一緒に勉強していきましょう。

プロキシの意味は「プロキシサーバ」

プロキシの言葉そのものの意味は「代理」です。

しかし、一般的に「プロキシサーバ」を指してプロキシを使うケースがほとんどなので覚えておきましょう。

「プロキシサーバ」は、インターネット接続するときに安全に通信を行うためや、アクセスを速くするために使用する中継サーバです。中継して「代理」で通信するから「プロキシサーバ」といいます。

プロキシサーバーと表記することもあります。

プロキシを理解するため、ホームページを閲覧するときの流れを確認しよう!

プロキシの役割を理解するため、ホームページを使うときにどんなことが行われているのか簡単に確認しておきましょう。

パソコンなどでホームページを閲覧するときには、Webブラウザというソフトを使用します。

Webブラウザは、Webサーバと呼ばれるホームページの中身が入っているコンピュータに「このページがみたい」とリクエスト。Webサーバからそのページの情報をもらい、パソコンに表示します。

Webブラウザがリクエストすると、パソコンの情報がWebサーバに筒抜けになってしまうというという問題点があります。

またWebサーバ側も、来るもの拒まずで情報をやり取りすることになるため、このままではセキュリティ上問題になります。

プロキシの種類と役割

プロキシはフォワードプロキシ、透過型プロキシ、リバースプロキシの3種類に分けられます。

それぞれの役割についてみていきましょう。

社内ネットワークに多いフォワードプロキシ

フォワードプロキシは、Webブラウザの「代理」でWebサーバにリクエストを出し、ページの情報をもらってくるのが役目の中継サーバです。

社内ネットワーク内のパソコンから外部のWebサーバにアクセスできるように、フォワードプロキシを設置する企業が増えています。

単にプロキシといった場合、フォワードプロキシを指すことが大半です。

プロキシ設定不要の透過型プロキシ

透過型プロキシは、プロキシを個別のWebブラウザに設定するのではなく、インターネットの通信経路上にプロキシサーバを設置しておく仕組みです。

Webブラウザは、Webサーバに向けて欲しい情報のリクエストを出します。しかし、そのリクエストはルータなどを使用したネットワーク制御によってWebサーバではなく、透過型プロキシに中継されます。

透過型プロキシは、Webブラウザの代理でWebサーバから情報をもらってきて、Webブラウザにその情報を送ります。

Webブラウザのユーザーが面倒な設定をしなくても、プロキシを利用できるのが透過型プロキシのメリットです。

WEBサーバを守るリバースプロキシ

リバースプロキシは、WEBサーバに対するWebブラウザからのリクエストを代理受付する中継サーバです。

リバースプロキシは、不正アクセスからWEBサーバを守るため、WEBサーバの前に設置します。

外部からのアクセスはすべてリバースプロキシが対応してくれるため、WEBサーバは外部との直接接触を絶つことができます。

プロキシのメリット

プロキシを使うことで、パソコンなどの端末使用者やWEBサーバの設置者は次のようなメリットを得ることができます。

プロキシのメリット
・プロキシ上でWEBページのフィルタリングやウィルスチェックができる
・IPアドレスなどパソコンの情報をWebサイトに知られずに、匿名でアクセスできる
・プロキシ上にアクセスしてきたパソコンの記録が残るため、サイバー攻撃など何かが起こったときにその記録をもとに適切な対応をとることができる
・一度リクエストした情報を記憶するキャッシュ機能があるため、同じリクエストをするときに表示スピードが速くなる

プロキシを設置することでネットワークのセキュリティを強化できます。

また、一度リクエストされたデータのキャッシュを残しておくことで、次回以降のリクエストで通信量を減らし、ネットワークやサーバにかかる負荷を軽減することも可能です。

プロキシのデメリット

プロキシは、セキュリティ強化などのメリットを期待して導入するものですが、なかには悪意のあるプロキシも存在します。悪意のあるプロキシを使用すると、次のような危険が及ぶ可能性があり、注意が必要です。

プロキシのデメリット
・インターネットの接続履歴をすべて知られてしまう
・不正なサイトに転送させられる恐れがある
・パスワードなど重要な情報が盗まれる恐れがある

無料の公開プロキシの多くが悪意のあるプロキシといわれています。そのため、無料の公開プロキシの使用は避けるほうが安全です。

プロキシを導入するときには、信用できるプロキシを使うようにしましょう。

おすすめのプロキシサーバは「Luminati」

筆者がおすすめする有料のプロキシサーバはLuminatiです。

有料のプロキシサーバのサイトは、英語で表記されているところが大半。しかし、Luminatiは日本人スタッフがいてサポートをしてくれるので、英語が苦手でも安心して利用できます。

Luminatiには、基本契約のほかに長期向けの契約プランもあり、料金が手ごろな点もおすすめポイントのひとつです。

プロキシの使い方を例文で学ぼう!

ここまではプロキシの機能について説明してきましたが、この見出しではプロキシという言葉の使い方を紹介します。

プロキシの使用法を例文でイメージしてみましょう。

例文1
A:プロキシを経由する通信がやたら遅くなった気がするんだけど。

B:容量不足だね。プロキシの増強を検討したほうがよさそうだ。

例文2
A:プロキシを設定すると、インターネットのアクセスをすべて記録できるようになります。

B:ということは、社員のネット使用に不正がないか確認することもできるわけだね。

プロキシの英語は「proxy server」

プロキシサーバの意味でプロキシを用いている場合、英訳するときには「proxy server」を使ってください。

「proxy server」の「proxy」は「代理」、「server」は「サーバ:情報やサービスを提供するコンピュータ」の意味で使用されています。

「proxy server」は「代理のサーバ」。役割と意味が一致しているので覚えやすいですね。

また、「proxy」と「server」には、ほかにも次のような意味があります。

proxy
・代理
・代理権
・委任状
・代理投票
・代理人
server
・給仕人
・接客係
・給仕道具一式
・球技でサーブする人
・コンピューターのサーバ

「proxy server」とあわせて、「proxy」と「server」の意味も知識として頭に入れておきましょう。

プロキシを理解しよう!

プロキシは、Webブラウザの代理でWebサーバから欲しい情報をもらってきてくれる機能です。プロキシを利用すれば、パソコンの情報をさらさずにインターネットを利用できます。

プロキシはセキュリティ対策に役立つため、社内ネットワークに導入している会社は少なくありません。

職場での会話にプロキシという単語が登場するときがあるかもしれませんよ。

パソコンにくわしくない人も、プロキシが何のためのものでどんなことができるものなのかくらいは理解しておきましょう。