ニュートラルとはどんな意味?車、色、人、気持ちに使える?使い方を解説

ニュートラルとは「中間」のこと

ニュートラルとは簡単にいうと「中間」の意味を持ちます。車や色に関する話題でニュートラルという言葉が登場することがあります。また、「人」や「気持ち」についてニュートラルと表現することも。

この記事では、ニュートラルの使い方をマスターできるよう、分野別の意味や語源である英語について解説します。

ニュートラルの意味

ニュートラルの意味について基本を確認し、分野別に整理していきます。どのような場面で使われているのかイメージをふくらませていきましょう。

ニュートラルの基本

ニュートラルには「中間」「中立」「どちらにも偏らない」という意味があります。気持ちや立場などに関しては「偏り」が生じやすいものです。しかし、そうした偏りがなく真ん中の状態でいることがニュートラルなのです。

車の「ニュートラル」

車におけるニュートラルとは、シフトチェンジする前にギアが入っていないことを意味します。AT車では「N」がニュートラルを示します。前進は「D」、後退は「R」を使いますが、その間に「N」があります。DからRに直接ギアを変更すると故障となるため、ニュートラルを挟んでいるのです。

また、車が何かのトラブルで止まって手動で動かす場合など、「N」にシフトを入れて動かすケースもあります。

色のニュートラル

「中間色」もしくは「無彩色」という意味で用いられます。例えば、白、黒、グレーを中心に、彩度の低いベージュ、カーキ、アイボリーなどが挙げられます。

時代によって流行り廃りがないため取り入れやすく、アクセントとなるカラーやポイントを引き立てるメリットもあります。

理科におけるニュートラル

化学において、中性の状態をニュートラルといいます。酸性でもアルカリ性でもなく、中間の状態であるためです。また、電気については中性の電荷を帯びていない状態のことをニュートラルと呼びます。

ニュートラルに関連する表現・用語

ニュートラルという言葉を使って何かを形容したり、表現したりすることができます。次の例を確認していきましょう。

ニュートラルな人

気分のムラや表裏がなく、いつも自然体で気持ちに余裕のあるような人のことを意味します。感情がコントロールできなくて気持ちがどちらかに振り切ることもなく、いい感じに肩の力が抜けているようなイメージです。

また、ニュートラルには「中立」の意味もあるので、「中立的な人」ととらえることもできます。無意味な対立を防ぎ、公平な判断ができる人のことを指します。

ニュートラルな気持ち

ニュートラルな気持ちとは、中間の気持ちのこと。快でも不快でもない真ん中の状態を意味します。

快の感情とは、嬉しさ、楽しさ、喜びなど。不快の感情とは、怒りや悲しみ、悔しさ、憂鬱などがあります。怒ったり喜んだりを忙しく繰り返すのではなく、中間の気持ちでいられる状態を指します。

ジェンダーニュートラル

ジェンダーとは「性」の意味を持ちます。そのまま訳すと「性が中間」という意味ですが、男女の性差にとらわれないという考え方を指します。例えば、言葉遣い、社会参加、思考など、性別にとらわれるべきではないとする考え方があります。ジェンダーニュートラリティともいいます。

ニュートラルの英語

ニュートラルの語源は英語の「neutral」です。「中立の」「無彩色、中間色の」「中性の」といった意味があります。車のギアのニュートラルという意味もあるので、日本語と変わりありません

中間色は「neutral color」、中性洗剤は「neutral cleanser」などといった表現があります。あるいは、当たり障りのない会話のことを「neutral conversation」と表現できるなど、日常会話の中でも意外とニュートラルを使用できる機会は多いです。

ニュートラルの使い方・例文

例文
・部長はいつもニュートラルな雰囲気をまとっている。
・この器はニュートラルなデザインで、和にも洋にもマッチする。

ニュートラルは意外と使い道がある言葉

ニュートラルという言葉は、車のシフトで使う言葉というイメージをお持ちだった方もいるかもしれません。しかし、実際には人や気持ちを形容するときにも使えたり、ジェンダーニュートラルという言葉があったり、意外と使い道が多いのです。

ぜひこの機会にニュートラルの意味と使い方を覚えておいて、日常会話で活用してみましょう!