コンスタントの意味とは?使い方の例文や日本語での言い換え語も解説

コンスタントとはどんな言葉?

コンスタントの意味は、「いつも一定しているさま」「定数」です。

類語は、「恒常的」「定期的」「継続して」「安定」。

英語で表すときは、「constant」を使います。

コンスタントとはどんな意味?

コンスタントは、次の意味をもつカタカナ語です。

コンスタント
・いつも一定しているさま
・定数

極端にいいとき(大きいとき)や極端に悪いとき(小さいとき)がなく、毎回一定の状態・一定量であることをコンスタントといいます。また、一定の間隔で何かがされることが継続されていること、絶えることなく何かが続くこともコンスタントといいます。

「定数」は数学や理科、IT分野で使われる意味。T分野では、プログラミングの話で用いられる場合が多いです。

コンスタントは英語だと?

コンスタントは英語だと、「constant」と表されます。

constant
・持続する、絶えず続く、不断の
・繰り返される、定期的な
・不変の、一定な
・忠実な、誠実な
・不変のもの、普遍
・定数、常数

カタカナ語のコンスタントは、「忠実な、誠実な」などの意味では使いませんが、そのほかの意味は英語がそのままカタカナ語になっています。

「コンスタントに」と英語でいいたいときは、副詞の「constantly(コンスタントリー:いつも、常に、何度も)」を使ってください。

コンスタントのよく使われる言い回し

コンスタントは、「コンスタントに~」の言い回しで使われることが多いです。コンスタントの使用される機会の多い言い回しの、意味と使い方をおさえておきましょう。

コンスタントに続ける

「コンスタントに続ける」の意味は、「常に一定して続ける」です。

この場合のコンスタントは、「毎回一定の状態・一定量である」という意味。

例文
月100個の注文をコンスタントに続ける。

コンスタントを「一定の間隔で継続されていること、絶えることなく続くこと」の意味で使い、「コンスタントに続ける」と表現するのは二重表現。コンスタントに「続く」の意味が含まれているので、「続ける」がつくと意味が重なってしまいます。間違った日本語とみなされるので注意しましょう。

NG例文
資格試験まで毎日少しずつでも勉強することを目標にし、それを今日までコンスタントに続けてきた。

このようなときは、「コンスタントにやる」と表現すると、同じニュアンスを二重表現にならずに表すことができます。

コンスタントにこなす

「コンスタントにこなす」の意味は、「毎回一定の状態で物事を進める」です。

この場合のコンスタントは、「毎回一定の状態であること」の意味。

例文
入社して半年がたち、仕事をコンスタントにこなせるようになってきた。

いいときと悪いときの波がある状態ではなく、毎回一定の水準を維持できているときに使います。

コンスタントに通う

「コンスタントに通う」の意味は、「一定の間隔で定期的に通う」です。

この場合のコンスタントは、「一定の間隔で何かがされることが継続されていること」の意味。

例文
営業先で美味しい食事処を見つけ、それからコンスタントに通うようになった。

コンスタントに会う

「コンスタントに会う」の意味は、「一定の間隔で定期的に会う」です。

この場合のコンスタントも、「一定の間隔で何かがされることが継続されていること」の意味。

例文
学生時代の友人たちとは、今でもコンスタントに会う機会を設けている。

コンスタントに連絡

「コンスタントに連絡」の意味は、「一定の間隔で定期的に連絡する」です。

この場合のコンスタントも、「一定の間隔で何かがされることが継続されていること」の意味。

例文
お得意様には、こちらからコンスタントに連絡するようにしている。

コンスタントの意味があやふやな場合は相手に確認する

コンスタントは「毎回一定の状態であること」「一定量であること」「一定の間隔で何かがされることが継続されていること」「絶えることなく何かが続くこと」の意味で使われます。どの意味になるのかは文脈から読み取らなければなりませんが、複数の意味で解釈できてしまう文もあります。

また、「一定の間隔で何かがされることが継続されていること」の意味でコンスタントが使われているときは、相手や話の内容によって1日であったり1ヶ月であったり半年であったり、「一定の間隔」の頻度が変わってきます。

このようなときは、誤解が生じないように相手にコンスタントの意味を確認しなければなりません。とくに仕事関係の話では、解釈の違いによる誤解が大きなミスにつながるケースもあるので注意しましょう。

コンスタントとコンスタンス

コンスタントは、形容詞または名詞として使われる「constant」がもとになったカタカナ語。「コンスタンス」は、名詞の「constnce」がもとになったカタカナ語です。

コンスタントとコンスタンスの意味は似ているので、カタカナ語の場合はコンスタンスをコンスタントと同じように用いる人もいます。しかし、もとになった単語が名詞のため、「コンスタンスに」のように使うと違和感を覚える人もいます。

また、日本ではコンスタントとコンスタンスでは、コンスタントを使用するのが一般的になっているので、どちらを使うか迷ったらコンスタントを用いておくほうが無難です。

コンスタントの類語・言い換え表現

コンスタントには、言い換えできるカタカナ語の類語はありません。言い換えが必要なときは、日本語の「恒常的」「定期的」「継続して」「安定」などを、表したいニュアンスに合わせて使ってください。

恒常的
【意味】
常に変わらず、同じであること

【例文】
恒常的に長時間労働が行われている。

定期的
【意味】
一定の期間をおいて、あるいは決まった時期に物事が行われるさま

【例文】
業務改善のため、定期的な振り返りを行うようにしている。

継続して
【意味】
ある物事をやめずにそのまま続けるさま

【例文】
新規事業に継続して投資する。

安定
【意味】
①物事が落ち着いていて、激しい変動のないこと
②平衡状態に微小な変化を与えても、もとの状態とのずれがわずかの範囲にとどまること

【例文】
安定して生産できる体制を整える。

コンスタントの意味を読み取れるようになろう

コンスタントの意味は、「いつも一定しているさま」「定数」。ビジネスでは、「毎回一定の状態であること」「一定量であること」「一定の間隔で何かがされることが継続されていること」「絶えることなく何かが続くこと」の意味で使われるケースが多いです。

どの意味で使用されているのか、文脈から読み取れるようになりましょう。