フィックスとは「固定」や「確定」のこと
フィックスはビジネスシーンでもよく登場するカタカナ語です。意味は「固定」や「確定」となることが多いですが、他にも多くのニュアンスを持ちます。
この記事では、フィックスという言葉の意味や使い方をわかりやすく解説します。
フィックスの意味
フィックスが持つ意味を分野別に見ていきましょう。それぞれの業界で特有に使い方が存在します。
ビジネスにおける意味
ビジネスでは、スケジュールや方針などが決まることをフィックスといいます。意味としては「固定された」「確定された」となります。
「日程をフィックスする」「このプランでフィックスした」などという使い方で意味が通ります。ビジネスシーンでは広く浸透してきている言葉で、使用しても違和感はありません。
ITにおける意味
IT業界でフィックスといえば、ソフトウェアやプログラムの不具合を修正することを意味します。「バグフィックス」と表現することもあります。バグの修正が完了した場合は「バグフィックス版」と表現されています。
映像制作における意味
映像の世界では、カメラを固定した状態での撮影をフィックスといいます。カメラワークの一種であり、カメラは三脚などに固定して動かさない状態で撮影をするため、映像には安定感が出ます。
また、映像に修正点がなく完成した際にもフィックスということがあり、これはビジネスにおける意味と共通しています。
建設業界における意味
建設においては「固定」の意味で使用します。部品を取り付けて固定するときのように、物理的な固定に対して使用します。
フィックスの英語
フィックスは英語で「fix」と表記します。英語の場合は「修理する」「固定する」といった動詞として使うことが一般的です。
・fix the door ドアを修理する
・fix a button ボタンを固定する
・fixed schedule 決まったスケジュール
・fixed income 固定収入
英語の場合もビジネスシーンで「fix」を使うことは多く、方針や条件などが確定した際や何かの修正が完了した際に使用します。
フィックスの関連用語
フィックスというワードを含んだ関連用語のうち、身近なものをいくつかご紹介します。意外とさまざまな分野でフィックスという言葉が登場します。
フィックスミスト
メイクをしたあとに肌にかけるミストタイプの化粧水を指します。保湿成分などが配合されており、メイクを密着させたり、粉浮きを押さえたりするとされています。「メイクを固定するミスト」というイメージになります。
フィックス窓
フィックス窓(FIX窓)とは、開閉しない固定された窓のこと。気密性が高く、冷気や暖気、ほこり、花粉などの侵入を防ぐ効果があります。一方で、取り付ける場所によっては相違ができない、換気ができないなどのデメリットもあります。
フィックスリテーナー
歯の矯正を終えると、元に戻ろうとする傾向があります。それを防ぐために使用する装置がフィックスリテーナーです。矯正した歯を固定するためのワイヤーを指します。なお、リテーナーとは保定装置のことです。
フィックスの使い方・例文
・部長のコメントを反映させて会議の資料をフィックスした。
・ゲームのバグをフィックスした。
上記のような使い方があります。他に言い換えられるカタカナ語はないため、別の言葉に置き換えるとしたら「固定」や「確定」が無難です。
フィックスは意外と広く使われている言葉
フィックスはビジネスの場だけではなく、意外と幅広く使用されている言葉です。「フィックスミスト」や「フィックス窓」など、身近なものにもフィックスという言葉が含まれています。ぜひ会話の中で使いこなしてみましょう。