アタッチメントとは「くっつくこと」
アタッチメントにはさまざまな意味がありますが、根底にある意味は「くっつくこと」となります。この基本さえ理解していれば、意味を理解しやすくなります。
この記事では、アタッチメントという言葉の意味や使い方をわかりやすく解説します。
アタッチメントの意味
アカウンタビリティの意味を分野別に解説します。基本的にアタッチメントは「くっつくこと」を指しますが、そこから「愛着」や「装着する部品」など幅広い意味で用いられています。
心理学のアタッチメント
一般的に人が特定の他者や物との間に形成する情緒的な絆のことを愛着といいます。
心理学の世界では、主に幼少期の子供と養育者との間に生まれる愛着のことをアタッチメントといいます。イギリスの精神科医であるボウルビィが提唱した愛着理論があり、この理論では、幼少期のアタッチメントがその後の人格や社会適応に影響を及ぼすとしています。
医療・看護のアタッチメント
医療・看護におけるアタッチメントは、心理学における意味と共通しています。例えば、精神科などであれば、幼少期の愛着形成が不足していた患者さんに治療を進めるケースも。そんなときは「アタッチメント」というワードを使う機会もあります。他、小児科などではアタッチメントに注目することはしばしばあります。
機械・部品のアタッチメント
機械や器具に付属する装置や部品のことをアタッチメントといいます。ここでいうアタッチメントとは、例えばショベルの先端だけを他の付属品に取り替えることで、別の作業ができるようになるといったものです。
他にも、美顔器のアタッチメントを付け替えると顔だけでなく頭皮にも使えるなどが例です。アタッチメントは、用途を広げてくれるツールなのです。
歯のアタッチメント
歯科におけるアタッチメントとは、マウスピースによる矯正をする際に歯の表面に装着するものを指します。白い突起状のものであり、マウスピースを固定・補助する役割を担い、歯を動かしやすくなります。
コンピュータやメールのアタッチメント
パソコンなどでメールを送るとき、添付ファイルをつけることがあります。添付ファイルのことを英語でアタッチメントといいます。日本語ではあまり浸透していませんが、英語に精通した人であれば添付ファイルのことをアタッチメントと呼ぶことがあるかもしれません。
アタッチメントの英語
アタッチメントは英語で「attachment」と表記します。動詞の「attach」は「くっつける」の意味を持ち、名詞の「attachment」は次のような意味を持ちます。
・取り付け
・付着
・愛着
・付属物
・添付ファイル など
このように、くっついているものである点が共通しています。例として、「これに愛着がある」は「I have an attachment on this.」で表現できます。
アタッチメントの使い方・例文
・保育士から見て、あの子供は母親へのアタッチメントが不十分なように感じられる。
・歯科でマウスピース矯正をすることになったが、アタッチメントに慣れるまで違和感があるかもしれない。
アタッチメントは意外と幅広い用途がある
アタッチメントという言葉は、意外にも広い分野で使われており、心理学や医療、部品、パソコン、歯科などで触れる機会があります。もともとの意味が「くっつくこと」であると理解しておけば、意味をイメージすることができるようになるでしょう。