アクティブラーニングとはどんな授業?小学校や大学での事例もご紹介

アクティブラーニングとは「能動的な学習」のこと

アクティブラーニングとは、学ぶ人が能動的(active)に学習(leaning)できる学習方法を指します。

従来多かった講義形式の授業ではなく、自ら考え、学ぶことができる教育法です。

正解や正しい知識を身につけるのではなく、正解のない課題に対する問題解決能力を獲得することが目標となります。

この記事では、アクティブラーニングとは何か簡単にご紹介します。

アクティブラーニングの意味を簡単に

アクティブラーニングとは、学ぶ人が能動的に学習するスタイルであり、講義を受け身的に聞くような学習方法ではありません。ディベート、グループワーク、グループディスカッションが挙げられます。

アクティブラーニングの目的は次の通りです。

認知的、倫理的、社会的能力、知識、経験、教養などの汎用的な能力の向上

時代とともに情報化社会が発展し、情報や技術が変化す速さも格段に上がりました。それとともに、正解のないことも増え、さまざまな問題解決が求められる時代となりました。

従来のように講義を受けて既存の知識を習得して終わりではなく、自ら主体的に問題解決にあたることができる人材の育成が求められているのです。

アクティブラーニンとはどんな授業?

アクティブラーニングはすでに文部科学省の学習指導要領でも触れられています。「社会に開かれた教育課程の実現」を掲げており、その具体的な方法にアクティブラーニングが含まれているのです。

大学をはじめとして、各教育機関でアクティブラーニングが導入され始めています。

小学校の例

総合的な学習の時間における例として、「ミツバチを飼う」という目標の実現に向けて、養蜂という伝統的な農業について学びます。そして、目標の実現に向けて必要な準備を整理したり、優先順位をつけたりします。図や写真などを活用いて考えを学校や地域に伝えます。

こうした授業を通して、単に養蜂について受け身的に学ぶのではなく、思考力や判断力、表現力を養っていきます。

大学の例

芝浦工業大学では、4年間の課程において、アクティブラーニングが導入されています。アクティブラーニングを取り入れた科目はシラバスからも確認可能です。

例えば、学生がボタンを押すとアンケートの結果がリアルタイムに映写されるなど、双方向のコミュニケーションが取り入れられています。

また、ディスカッションを行えるスペースが解放されているなど、環境面も整備しています。

アクティブラーニングの英語

アクティブラーニングは海外でも導入されており、「active leaning」という英語も存在します。日本語も英語も意味は同じであり、主体的、能動的な学習を意味します。

その学校ではアクティブラーニングプログラムを開始した。

The school has started an active leaning program.

アクティブラーニングの使い方・例文

例文
・保育の現場でもアクティブラーニングが取り入れられる事例がある。
・オンライン授業でアクティブラーニングを行う。
・グループワークを行うためのアクティブラーニングエリアを学内に設けた。

アクティブラーニングは時代にマッチした教育法

受け身的な学習で得た知識だけでは通用しなくなっている今、アクティブラーニングは時代にマッチした教育法といえます。正解のないことに対して問題解決が求められる今、アクティブラーニングを提供すること、アクティブラーニングを受けることは重要といえるでしょう。