ピボットとは「回転軸」のこと
ピボットとはもともと「回転軸」の意味を持ちますが、分野によってニュアンスが異なります。例えば、ビジネスでは方向性を変えるときにピボットといいます。
ピボットは意外と幅広い分野で登場する言葉であるため、この機会に意味と使い方を覚えておきましょう。
ピボットの定義・語源
ピボットは英語の「pivot」に由来する言葉。「回転軸」や「旋回軸」という意味があります。その他、てこの支点という意味もあり、回転や動きの軸となる部分を示す言葉と理解しておきましょう。
物理的な仕組みや動きを表す言葉ですが、そのイメージでピボットという言葉は幅広い分野で使用されています。
ビジネスのピボットとはどんな意味?
ピボットという言葉が特に浸透しているのはビジネスの場面。回転軸という意味から転じて、次のような意味で用いられています。
・方向転換
・路線変更
ビジネスにおいて企業が方向転換や路線変更を求められるシチュエーションは多々あります。
もともとはアメリカのシリコンバレーでベンチャー企業がピボットという言葉を使い始めたのが始まりです。最初からニーズにマッチしたものを提供できる方が珍しく、事業の方向転換(=ピボット)は求められるものです。
ピボットにあたり、それまでの時間やお金の投資を惜しむ気持ちも生じるものですが、必要な転換はしていかなければなりません。
分野別!ピボットの意味
代表的なのはビジネスで使用する場合ですが、それ以外の分野でもピボットという言葉は登場します。
株・Fxにおけるピボットとは
株やFxの世界においてはチャートの分析を行います。ピボットは回転等の軸を意味し、「ピボット値」として表されます。前日の高値+安値+終値)÷3で計算し、翌日の売買におけるサポートライン(支持線)とレジスタンスライン(抵抗線)の目安を知ることができます。
IT・エクセルにおけるピボットとは
エクセルには「ピボットテーブル」という機能があります。大量にあるデータをもとにして集計したり、分析したりする際に使用します。複雑な関数を使用しないメリットがあります。
スポーツにおけるピボットとは
バスケのステップにピボットがあります。片足を軸にしてコートにつけた状態で、もう片方の足を自由に動かすステップのことをピボットといいます。
また、ゴルフの世界ではスイングの際に回転する軸足のことをピボットといいます。
ピボットの使い方・例文
・ドル円のピボットは132円付近であった。
・Googleスプレッドシートでピボットテーブルを作成した。
・バスケではオフェンス時にピボットの動きが不可欠だ。
ピボットは知っておくと役立つ言葉
ピボットは仕事の場面でも使う言葉なので、覚えておくと役立つこともあるでしょう。それ以外にも幅広い分野で使用しますが、基本となる「回転軸」の意味をおさえておけば意味を連想できるはずです。