クリエイティビティの意味とは?言葉の使い方や言い換えできる類語も解説

クリエイティビティとはどんな言葉?

クリエイティビティの意味は、「創造性」「創造力」です。

類語は、「創造性」「創造力」「創意工夫」「独創性」「独創力」。

英語で表すときは、「creativity」を使います。

クリエイティビティとはどんな意味?

クリエイティビティは、次の意味をもつカタカナ語です。

クリエイティビティ
・創造性
・創造力

「創造性」は、ユニークな発想のもとゼロから新しいものを作り出せる性質。「創造力」は、創造性を実際に具体的な形として表す能力のことです。

クリエイティビティはものにも人にも使える

「創造性」は仕事や作品、商品など「創造されるもの」に対して使うことが多い言葉で、「創造力」は「創造する人」に用いる言葉です。

「創造性」と「創造力」のどちらの意味ももっているクリエイティビティは、「もの」「人」どちらに対しても使用できます。

クリエイティビティは名詞なので、「クリエイティビティな人」という使い方はしません。「クリエイティビティが高い人」のように用います。

クリエイティビティの法律での意味

法律関係の話題でのクリエイティビティは、「創作性」を意味します。著作権など知的財産に関する話で使用されることが多いです。

「著作権」を意味する言葉として使われる場合もあります。

クリエイティビティはビジネスに必要

クリエイティビティを重視する企業は増えています。

例えば、日本の総合電機メーカー ソニーは、自社の存在意義として「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」を掲げています。

クリエイティビティが、現代のビジネスで必要とされる理由をみてみましょう。

クリエイティビティは競争力を高める

クリエイティビティは、企業の競争力を高めるために必要なものです。

クリエイティビティは、他社の商品やサービスとの差別化に役立ちます。クリエイティビティは、企業の生産性を高めるイノベーションにも欠かせません。

イノベーションについては、下記の記事でくわしく解説しているのでぜひ読んでみてください。
イノベーションとは?意味や定義って?使い方や英語もご紹介

クリエイティビティは人間の価値を高める

AIの発達により、ロボットに取って代わられる人間の仕事が多くなると考えられています。しかし、人間がクリエイティビティが必要な仕事を担当するようになれば、人間の仕事がなくなる事態を避けられます。

また、スピードや処理能力に秀でたAIとクリエイティビティがある人間が、互いの強みを活かし協力することで、企業のパフォーマンスをより高められます。

クリエイティビティは前例のない事態の対応に必要

現代社会でビジネスを展開する企業は、市場のグローバル化や消費者ニーズの多様化など、これまで経験したことがなく、しかも中身が複雑なさまざまな事態にうまく対応できないと生き残れません。

経験したことのない問題のため、前例を参考に解決策を模索することはできません。クリエイティビティは、このような問題を解決するために必要な能力といわれています。

また、クリエイティビティがあれば時代を先読みし、自らの考える未来の世界を実現させることもできます。

クリエイティビティがある人とは

クリエイティビティがある人は、次のような特徴があるといわれています。

クリエイティビティがある人の特徴
・いろいろなことに関心を持ちやすく、興味があることに対する探究心が強い
・好きなことならば時間を忘れていつまででもやっていられるが、嫌いなことを最後まで終わらせるのはかなり苦手
・自分で自分は創造性が高いと思っており、自信家。謙遜することがあまりなく横柄な人が多い
・成果にムラがあり、いいときはものすごくいいが、継続的に同じ成果を出すことはできない
・同じことをするのが嫌いで、毎回違うことをやったり前例のないことに挑戦したりするのが好き
・内向的で集団行動を嫌う人が多い
・自分のルールを大事にしており、常識や社会のルールを破ることに抵抗を感じにくい
・情報のフィルタリング能力が低い代わりに、洞察力や感受性に優れている
・気が変わりやすく自分の意見や好きなものがころころ変わる

職場のクリエイティビティを高める方法

職場のクリエイティビティを高めるには、職場環境と社風、従業員の意識、時間の使い方に自由度を与えるのが効果的といわれています。自由な環境は、社員のクリエイティビティを高めるために大切です。

安心感を与える

クリエイティビティには、自由度だけでなく安心感も必要です。

安心感は、自分の居場所があることで得られやすいといわれています。所属部署にいつでも使える、自分専用の席があるだけでも安心感は増します。従業員一人ひとりに自分の席を与えたうえで、働く場所や時間は自由に選べるようにする、固定型ABWの仕組みを取り入れるのもおすすめです。

従業員がなんでもいえる雰囲気を作ることも安心感につながります。どんな突飛なことをいっても誰も気にしない、話が脱線しても怒られない時間を、ある程度まとめて確保するようにしましょう。

交流の機会を作る

クリエイティビティには、いろいろな要素に関係する幅広い知識が必要です。部署間の交流の機会を増やし、社員一人ひとりが持つ専門的な知識や経験をミックスさせましょう。

固定型ABWは、自分の所属を意識しながら自由に他部署の人ともかかわれます。そのため、部署間交流を活発化させ、各々が持つ専門的な知識や経験のユニークな結合を促すためにも有効といわれています。

中長期的な視点で取り組む

クリエイティビティをビジネスの成果として形にするには、長い時間がかかります。中長期的な視点で、腰を据えて取り組む必要があります。

クリエイティビティの使い方を例文で学ぼう

クリエイティビティの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・私にはクリエイティビティがない。
クリエイティビティを最大限に発揮できる職場環境を整える。
・社員のクリエイティビティを引き出す。
クリエイティビティにあふれた職場で、働くのが楽しい。

クリエイティビティの類語・言い換え表現

クリエイティビティを言い換えするときは、クリエイティビティの意味である「創造性」「創造力」のほかに、日本語の「創意工夫」「独創性」「独創力」などが使えます。

「創意工夫」の意味は、「今までだれも思いつかなかった新しい方法や意見、見方などを考え出し、それを行うためのいい方策をあれこれ考えること」。「独創性」は「独自の考えで新しいものを作り出せる性質」、「独創力」は「独創性を発揮し、新しいものを作り出す才能」を意味する言葉です。

例文
・創造性に欠けるところが彼の欠点だ。
・社員の創造力を引き出すことで、企業の成長力をアップする。
・創意工夫を重ね、新商品の開発に取り組んできた。
・このシリーズは、ブランドならではの独創性を感じられるデザインで人気だ。
・社員が独創力を発揮できる環境を作る。

クリエイティビティは英語だと?

クリエイティビティを英語で表すときは、「creativity」を使います。

creativity
・創造的なこと、創造性、独創力
・(法律、著作権関連の用語)創作性

「creativity」は、カタカナ語のクリエイティビティと同じ意味ですね。

クリエイティビティをビジネスに活かそう

クリエイティビティの意味は、「創造性」「創造力」。まったく新しいものを作り出すために必要なものです。

クリエイティビティは変化の激しい現代社会に対応するため欠かせないものでもあるので、ビジネスで重要視されています。クリエイティビティを正しく理解し、仕事に活かしていきましょう。