オンスケの意味とは?言い換えできる類語や関連する意味をもつ言葉も解説

オンスケとはどんな言葉?

オンスケの意味は、「スケジュール通りに進んでいる」「問題なく進んでいる」です。

類語は、「予定通り」「計画通り」「遅延なし」「順調」。

英語で表すときは、「on schedule」を使います。

オンスケとはどんな意味?

オンスケは、次の意味をもつカタカナ語です。

オンスケ
・スケジュール通りに進んでいる
・問題なく進んでいる

オンスケは、前もって組まれていたスケジュール通りに、予定が進んでいることを意味する言葉です。

本来の意味は「スケジュール通りに進んでいる」ことですが、遅れていないことを強調する言葉として使われる場合もよくあり、スケジュールよりも早く進んでいるときにオンスケが用いられるケースもあります。

オンスケは、「オンスケジュール」の略語です。

オンスケールの略語として使われることも

オンスケは、「オンスケール」の略語として使われる場合もあります。オンスケールの略語としてのオンスケは、設計分野で用いられることが多いです。

オンスケールは、「定規を使うことで正しい寸法を採ることができる縮尺がつけられた図面」のこと。「1/100」や「1/200」などの縮尺がついている地図や設計図が、「オンスケール」です。

「1/100」の「オンスケール」では100㎝の長さが図面上では1㎝、「1/200」ならば200㎝の長さが1㎝で表されます。図面は、すべての辺に対して実寸値が記入されているわけではありません。長さの記入がないものの実寸値を知りたいときは、定規を使って辺の長さを測り、縮尺の数値をかけることで求めます。

例えば、「1/100」の「オンスケール」で定規を当てて測った辺の長さが10㎝ならば、実際の長さは10×100=1,000㎝になります。

オンスケは身内で使う砕けた言葉

オンスケは、「オンスケジュール」または「オンスケール」を略した言葉です。

省略した言葉は砕けた印象が強いため、目上の相手には向かず、基本的には仲間内でしか使いません。オンスケは、同じ部署の同僚や部下などとの会話で使う言葉だと思っていてください。

上司と親しい関係を築けているならば、その上司から「例の件はオンスケで行けそうか?」とたずねられたときに、あなたが「オンスケでいけます」のように返すのも許容してもらえる可能性が高いです。

注意
うっかり取引先の相手やお客様など、社外の人に対してオンスケを使用しないように気をつけましょう。相手を軽くみている印象を与えてしまう恐れがあります。

オンスケはメールや文書には向かない

オンスケは、メールや文書で使うのには向かない言葉です。

身内相手であったとしても、メールでは「スケジュール通りに進んでいますか?」や「問題なく進んでいます」のような、しっかりとした表現を使用することをおすすめします。

オンスケの使い方を例文で学ぼう

オンスケの意味や使うときの注意点がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・隣の部署にヘルプをお願いして、何とかオンスケに戻すことができた。
・トラブルが発生し、オンスケを維持するのが困難になった。
・研修をオンスケでスタートできるように、早めに準備を開始する。

オンスケの類語・言い換え表現

オンスケの類語は、「予定通り」「計画通り」「遅延なし」「順調」です。それぞれの意味や使い方をみてみましょう。

予定通り
【意味】
あらかじめ決めていた内容や見込んでいた内容とそっくり同じであるさま

【例文】
プロジェクトが予定通りに進んでいるかを確認する。

計画通り
【意味】
物事が事前に計画したとおりに進んでいるさま

【例文】
途中までは計画通りに進んでいたが、後半トラブルが発生し予定が狂ってしまった。

遅延なし
【意味】
物事の進捗が遅れたり滞ったりすることなく。 予定に対して遅れることなく

【例文】
開発は遅延なしで進められている。

順調
【意味】
物事が調子よく運ぶこと。とどこおりなくはかどること

【例文】
今のところ、計画は順調に進んでいる。

オンスケの関連語

オンスケの意味と関連する意味をもつカタカナ語には、「ビハインド」「リスケ」「ペンディング」があります。

ビハインド
【意味】
後ろにあること。予定より進捗が遅れること。試合などで負けていること

【例文】
ビハインドを挽回すべく対策を講じる。

「ビハインド」は、オンスケの反対の意味をもつ対義語です。

リスケ
【意味】
スケジュールのたて直し。日程の再調整

【例文】
参加者の予定が合わず、会議がリスケになった。

ペンディング
【意味】
物事が未決。保留中。先送り

【例文】
この案件はいったんペンディングすることになりました。

「ビハインド」「リスケ」「ペンディング」については、下記の記事でくわしく解説しています。こちらもぜひ読んでみてください。
ビハインドの意味とは?ビジネスやスポーツでの意味・使い方、類語、対義語も解説 リスケとはどんな言葉?意味や使い方、キャンセルとの違いをわかりやすく解説 ペンディングとは?中止との違いは?意味、使い方、対義語、類語、英語も紹介

早く進んでいることを伝えたいときは?

オンスケが、もともとのスケジュールよりも早く進行している場合に使われるケースもあります。しかし、オンスケの本来の意味は「スケジュール通りに進んでいる」ことなので、オンスケで早く進行している事実が相手にはっきり伝わるわけではありません。

スケジュールよりも早く進んでいることをしっかり伝えたいときは、「前倒し」や「繰り上げ」を使用することをおすすめします。

前倒し
【意味】
予定の時期を繰り上げて予算を使ったり、計画を実施したりすること

【例文】
順調なので、前倒しで作業を進めています。

繰り上げ
【意味】
期日や時間などを、予定より早める

【例文】
予定がひとつキャンセルになり、スケジュールを繰り上げることができた。

オンスケは英語だと?

「オンスケジュール」の意味のオンスケを英語で表すときは、「on schedule」を使います。

on schedule
・予定どおりに
・時間(表)どおりに
・定時に

「on schedule」を省略した言葉はありません。「オンスケジュール」をオンスケと省略して使うときも、「on schedule」は略さずそのまま使用します。

オンスケは相手を選んで使おう

オンスケの意味は、「スケジュール通りに進んでいる」「問題なく進んでいる」です。

親しい同僚や部下など、仲間内での会話でよく用いられますが、社外の人や目上の相手には向きません。また、メールや文書など、書き言葉としても使いません。

相手やシチュエーションを選んで、うまく使用できるようになりましょう。