「淡々と」の読み方や意味は?使い方、類語、英語「粛々と」との違いも解説

「淡々と」とは「あっさりしている」という意味

「淡々と」は、「淡々と進める」「淡々とした人」など、状態や状況を表わす言葉ですが、似た言葉に「粛々と」があるため、混同して使っている人も多いのではないでしょうか。本記事では、言葉の意味や使い方のほか、似た言葉との違い、英語表現、言い換え表現などについてもわかりやすく解説します。

なお、「淡々と」の対義語は、「情熱的」や、「心のこもっているさま」を意味する「切々と」があてはまるので、併せて覚えておくと便利です。

「淡々と」の読み方・意味

「淡々と」は「たんたんと」と読み、広い意味では「あっさりしている」ですが、詳しくは次の状況を表現する言葉です。

「淡々と」の意味

・あっさりしている。
・こだわりやしつこさがない。
・冷静な判断ができる。
・感情に左右されない。
・物静かである。
・物静かで何事にも関心がない。 など

「淡」という漢字には、「興味があまりない」「色が薄い」といった意味があり、それを2つ重ねることで、より強調した表現になります。なお、「薄い」という意味があることから、料理について味が薄い場合や、あっさりした風味を感じるときにも「淡々と」が使われます。

「淡々と」の使い方・例文

「淡々と」だけでさまざまな状況を表現することができますが、どの意味で使われているかは、後に続く言葉で解釈することが可能です。

【淡々とこなす】
冷静に考えて作業を終えていく。
【淡々と進める】
冷静に考えて物事を進めていく。
【淡々と話す】
感情的にならず必要なことだけを話す。
【淡々とした人】
あっさりした人。物静かな人。
【淡々とした味】
薄めの味。しつこくない。
【淡々と過ごす】
特にこだわりをもつことなく、単調な日々を送る。

これらを使った例文もいくつか紹介しておくので、ぜひ参考にしてみてください。

例文

・あの人はいつも淡々と仕事を進めていくね。
・ここ最近淡々と日々を過ごしているが、変化がなさすぎて面白くない。
・今回の部長は淡々と話すタイプなので、まだどんな性格なのか見抜くことができない。
・仕事している姿から淡々とした人だと想像していたが、一緒に食事に行ってみると意外にも情熱的な部分があって驚いた。
淡々とした味なので、私は好みではない。

「淡々と」の類語・言い換え表現

「淡々と」をほかの言葉に言い換える場合は次の言葉が使えます。

「淡々と」の類語・言い換え表現

【黙々と(もくもくと)】
黙って物事をし続けるさま。
【平然と(へいぜんと)】
落ち着いて物事に動じないさま。
【不愛想(ぶあいそう)】
豊かな感情や愛想がないこと。

「淡々と」と「粛々と」の違い

「粛々と(しゅくしゅくと)」には、「つつしむさま」「おごそかなさま」「静かにひっそりしたさま」「引き締まったさま」という意味があり、物静かに作業を進めたり、目の前にあることに集中したりする状況を表わす言葉とされています。

「気を引き締めて物事に集中する」というニュアンスも込められているため、政治や企業のトップ会談など、公的な場で用いられることが多いです。一方、「淡々と」は、「粛々と」よりもラフな表現になります。

「淡々と」の英語表現

「淡々と」を英語で表したい場合は、「bland=平然とした」「tone=色合い」を合わせた、「a bland tone」という熟語を使います。

・Father told me in a bland tone.
(父は淡々と私に言った。)
・I answered in a bland tone.
(私は淡々と答えた。)

「淡々と」の意味を理解し正しく使おう!

「淡々と」は、広い意味では「あっさりしている」ことを指しますが、組み合わせる言葉によって詳しい意味合いが異なってきます。本記事で紹介したものはごく一部ですが、応用が可能なので、どんなシチュエーションでも対応できるよう、基本形はしっかり覚えておきましょう。