メンタルモデルとはどんな意味?具体例は?マインドセットとの違いや使い方を解説!

メンタルモデルとは「無自覚に持つ価値観」のこと

メンタルモデルとは、自覚なしに持っている思い込み、信念、価値観を指します。これは誰しもが持っているもので、メンタルモデルが生活や人生における行動と思考の起点となります。

今回は、メンタルモデルとは何か、具体例を交えながら解説します。

メンタルモデルとはどんな意味?

メンタルモデルは、認知心理学で用いられる言葉です。人間は物事に対して見る、聞く、考えるといった認知活動とともに生きています。メンタルモデルは、無意識に「ああなればこうなる」と考えるような行動に対するイメージを表現したものです。

人は無意識の中にも判断や解釈の前提となるメンタルモデルを持っています。同じ事象でも、その人のメンタルモデルによって認知のあり方は変わってきます。

メンタルモデルの具体例

例えば、仕事で何かミスをして上司から注意を受けたとします。注意を受けたことで自分を責めてしまう人もいれば、仕事に来なくなってしまう人もいれば、同じ失敗をしないように工夫する人もいます。同じ出来事でも、その人のメンタルモデルによって行動が変わってくるのです。

上記の例では、失敗しても克服しようとするのか、ストレスのかかる場面を回避するのか、といった無意識の価値観(=メンタルモデル)が影響を与えています。

メンタルモデルの類語「マインドセット」

メンタルモデルと似た意味を持つ言葉にマインドセットがあります。

過去の経験や教育などによって形成された価値観、考え方のこと。メンタルモデルとはかなり近い意味があります。

強いて違いを挙げるとしたら、メンタルモデルは後天的に経験したものをベースに形成されるのに対し、マインドセットは生まれ持った気質や性格といった要素を含む点があります。

メンタルモデルの使い方・例文

例文
・スタッフのメンタルモデルを変える必要がある。
・成功を収めた人のメンタルモデルにどのような特徴があるか学んでみる。
メンタルモデルの存在を知っておくと、人それぞれ受け止め方が違うことを意識できる。

メンタルモデルは仕事でもプライベートでも大切

考え方一つで自分がとる行動は変わってきます。メンタルモデルは、仕事でもプライベートでも自分の行動や選択をよりよいものにするために大切です。

また、自分だけではなく、他人に対してもどのようなメンタルモデルがあるのか考えることで相手への理解が深まります。