アルゴリズムとはどんな言葉?
アルゴリズムの意味は、「問題を解決するための手順や計算方法」「やり方」です。
アルゴリズムを言い換えできるカタカナ語はありません。しかし、日本語の場合は「演算手順」を言い換えに使えます。
英語で表したいときには、「algorithm」を使用してください。
アルゴリズムとはどういう意味?
アルゴリズムは次の意味で使われます。
・やり方
その手順や方法に従って行えば、誰でもいつかは同じ答えにたどり着くことができ、その答えが正解であると保証されている一定の手順のことをアルゴリズムといいます。
アルゴリズムはひとつではない
同じ問題だったとしても、アルゴリズムがひとつであるとは限りません。別のやり方をしても、最終的に同じ結果にたどり着ける場合はよくありますよね。
そのため、「より速く」「より正確に」「より低コストで」など、そのときに優先したい事柄によってアルゴリズムを変える必要があります。
アルゴリズムの例
会社に出勤する方法を考えてみましょう。次のようなアルゴリズムがあるとします。
この条件の場合、最も安く済ませたいならアルゴリズム1、歩く時間を短くしたいならアルゴリズム2、早くつきたいならアルゴリズム3がいいアルゴリズムになります。
アルゴリズムは英語だと?
アルゴリズムを英訳するときには、「algorithm」という英単語を使います。
・算法
・数学的な問題を解くための一連の手順
カタカナ語のアルゴリズムと英語の「algorithm」は、似たような意味で使用されていますね。
IT分野でのアルゴリズムは?
IT分野でのアルゴリズムは、コンピュータに特定の問題を解決させるために用いる処理手順や、計算方法という意味です。
このアルゴリズムを、コンピュータが理解できるプログラミング言語を用いて記述したものが、プログラムと呼ばれています。
アルゴリズムとデータ構造
データ構造とは、データの集まりを一定の決まりに従って体系的に格納する形式のこと。
コンピュータがデータを効率的に扱えるようにするためのもので、データ構造の良し悪しによって、それを用いたアルゴリズムの効率も変わってきます。
そのため、プログラムを作るときはどのアルゴリズムを使ったらよいか、アルゴリズムの効率性を判断する評価尺度が必要です。
アルゴリズムの評価尺度には次のものがあります。
領域計算量:処理するために記憶領域の容量をどのくらい使うか
アルゴリズムを学びたい人におすすめの本
プログラミングの学習で必要な、アルゴリズムについて勉強できるおすすめの本を紹介します。興味のある方は勉強してみてください。
アルゴリズムとフローチャート
フローチャートは、アルゴリズムの処理の手順を目でみてわかるように図式にしてまとめたものです。
図にすることで構造がわかりやすくなり、プログラムを作りやすくなります。フローチャートは流れ図と呼ばれる場合もあります。
アルゴリズムの使い方を例文で学ぼう
アルゴリズムの意味がわかったら、次は言葉の使い方を例文でイメージしてみましょう。
・独自のアルゴリズムを搭載した新製品を発表する。
・アルゴリズムに即した運用、分析を行うことで、自社のWebサイトを上位に表示できるようになった。
・アルゴリズムを活用して売れ筋商品を見極めている。
・「アルゴリズムイントロダクション」の練習問題を終えたので、解答を確認した。
アルゴリズムの類語・言い換え
アルゴリズムを言い換えできるカタカナ語はありません。日本語の場合は、「演算手順」を言い換えに使えます。
演算手順の意味は、「計算の手順」「ある問題を解決するための方法の一連の手順」で、次のように使用します。
【雑学】「アルゴリズムたいそう」と「アルゴリズムこうしん」って?
「アルゴリズムたいそう」と「アルゴリズムこうしん」は、NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」のコーナーのひとつです。日本のお笑いコンビ「いつもここから」が担当しており、体操や行進時の歌も「いつもここから」が歌っています。
「アルゴリズムたいそう」は、ひとりずつだと分かりづらい動きに見えます。しかし、2人で一緒に体操するとそれぞれの動きがかみ合って意味をもつようになる、アルゴリズムをイメージした体操です。
「アルゴリズムこうしん」は、2人以上の人間が一列に行進しながら、前の人と同じ動きを後ろの人が、輪唱のように一動作ずつ遅らせてしていくものです。前後の人の動きがかみ合うと、ぶつかりそうでぶつからない面白さがあります。
2つとも、歌の歌詞が覚えやすいこともあって子どもに大人気です。
アルゴリズムでビジネスを効率的に進めよう
アルゴリズムはIT分野でよく使われる言葉ですが、IT分野だけの言葉ではありません。毎日の仕事のやり方や家事の段取り、通勤の道順などあらゆるものがアルゴリズムによって成り立っています。
それらのアルゴリズムの効率性を見直してみると、1日をもっと充実したものにできるかもしれませんよ。
アルゴリズムを意識して1日を過ごしてみましょう。