「一端を担う」とはどんな意味?履歴書や面接に使える?例文や類語、英語も解説

「一端を担う」とはどんな言葉?

「一端を担う」の意味は、「ある物事について、部分的に関与している」「責任や役目の一部を負っている」です。

類語は、「一翼を担う」「片棒を担ぐ」「一役買う」。

英語で表すときは、「partly responsible for」「have a part in」「play a role in」を使います。

「一端を担う」とはどんな意味?

「一端を担う」は「いったんをになう」と読み、次の意味で使います。

一端を担う
・ある物事について、部分的に関与している
・責任や役目の一部を負っている

「一端を担う」の「一端」は「ものの一方のはし」や「全体の中の一部分」という意味。「担う」の意味は「ものを肩に載せて支え持つ。かつぐ」「自分の責任として引き受ける。負担する」です。

つまり、「一端を担う」は「ものの一方のはし」を「肩に載せてかつぐ」という意味合いをもつ言葉。引き受けるのは全体の一部分でしかないですが、その担当者がいなくなると周囲が困ってしまうようなときに用いられます。

また、「一端を担う」はプラスでもマイナスでもないフラットなニュアンスをもっています。客観的な言い方でもあるので、主観的な言い方で自分をプラスにアピールしていく履歴書や面接で用いると、違和感がある表現になります。

「一端を担う」の使い方を例文で学ぼう

「一端を担う」は、責任を負うことを意味する言葉なので、重要な仕事や大きなプロジェクトの話で使われることが多いです。「一端を担う」の使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・社会インフラ整備の一端を担う企業として、より一層努力していきます。
・水素エネルギーは、CO2排出量削減の世界的な取り組みで重要な一端を担うことになる。
・地産地消は、SDGsの一端を担う取り組みとして注目されている。
・彼は、経理部長として我が社の経営の一端を担っている。

「一端を担う」の類語・言い換え表現

「一端を担う」の類語は、「一翼を担う」「片棒を担ぐ」「一役買う」です。それぞれの意味と使い方をみていきましょう。

一翼を担う

「一翼を担う」は、鳥の翼から生まれた言葉です。「一端を担う」と同じような意味をもっていますが、翼は片方なくなると鳥という生き物の生存に関わります。そのため、「一端を担う」よりも、もっと重要度が高いものを任されているという印象を相手に与えます。

また、「一端を担う」と違い、プラスのニュアンスをもっているため、履歴書や面接で使用するのにも向いています。

例文
当社の発展の一翼を担う皆さんの応募を楽しみにしています。

片棒を担ぐ

「片棒を担ぐ」も「一端を担う」と同じような意味をもつ言葉。しかし、こちらは悪事に手を貸すなど、悪い意味で使われることが多い表現です。

例文
彼が横領の片棒を担いでいたことが発覚した。

一役買う

「一役買う」は、自分から積極的にその役割を受け持つときに使います。「一端を担う」は積極的というニュアンスをもっていないため、その点が違います。

例文
市の特産品PRに一役買う新メニューを開発した。

「一端を担う」は英語だと?

「一端を担う」を英語で表すときは、「partly responsible for」「have a part in」「play a role in」が使用できます。

「一端を担う」の英語
partly responsible for:~の責任の一端を担う
have a part in:~に参加する、~に加担する、一枚かむ
play a role in:~で役割を果たす、~に影響を与える、~の一因となる、~に関与する、~の一翼を担う

表現したいものに合うニュアンスの英語を選んで使ってください。

「一端を担う」をうまく使おう

「一端を担う」には、「一翼を担う」「片棒を担ぐ」「一役買う」という似た意味をもつ類語があります。ポジティブなときは「一翼を担う」、ネガティブなときは「片棒を担ぐ」のように、これらの言葉は微妙にニュアンスが違うため、使い分けしなければなりません。

それぞれの意味合いを正しく理解し、うまく使用できるようになりましょう。