ハラスメントとはどんな意味?代表的な種類は?言葉の使い方から法律まで解説

ハラスメントとは「嫌がらせ」のこと

ハラスメントという言葉はすっかり浸透し、さまざまな領域で使われるようになってきました。簡単にいうと「嫌がらせ」のことであり、他者を不快にさせたり、不利益を与えたりしたらハラスメントとなります。

ただ、ハラスメントの種類は30種類以上もあるとされています。ハラスメントの種類も多様になってきているのです。

知らないうちにハラスメントを受けたり、逆にハラスメントをしてしまったりしている可能性もあります。この記事でハラスメントに関する基礎知識をわかりやすく解説します。

ハラスメントの意味

ハラスメントは英語で「harassment」と書き、「嫌がらせ」や「いじめ」を意味します。ここでいう嫌がらせ、いじめとは、身体的なものだけでなく、精神的なものも含まれます

また、もう一つ大切なこととして、ダメージを与えた側の意図はハラスメントの成立に関係ありません。つまり、嫌がらせやいじめを意図していてもいなくても、相手が不快になったり、不利益を被ったりしたら、それはハラスメントとして認められます。

ハラスメントの種類

ハラスメントの種類は数が多いですが、代表的なハラスメントだけでも名称と内容を知っておきましょう。どれも身近なものです。

パワーハラスメント

会社、職場で起きるハラスメントです。いわゆる「パワハラ」のことであり、パワー(=上下関係、権力)を利用した嫌がらせやいじめが該当します。

「パワハラ」と「指導」の線引きは必要となります。指導は相手の成長を促すことが目的であり、パワハラは相手をばかにしたり、排除したしたりすることが目的となっています。業務上の必要性があるか、態度はどうか、過去を掘り返すのではなくタイムリーに言っているかなど、さまざまな観点から区別されます。

セクシュアルハラスメント

「セクハラ」のことであり、セクシュアル(性的)な言動によって相手が不快になったり、不利益を被ったりしたときに該当します。身体に触れることはもちろん、性別、年齢、容姿、プライベートについて必要のない発言や質問をすることも含まれます。

セクハラというと男性が女性に対して行うイメージが強いですが、その逆もありえます。また、同性でも生じる場合があるので、性別を問わず発生する可能性があります。

モラルハラスメント

モラル(=道徳、倫理)のハラスメントであり、こちらは精神的な嫌がらせを行う場合に特化して使う言葉です。言葉や態度、文書で相手の人格や尊厳を傷つけることを指します。

無視、暴言、わざとため息をついたり不機嫌になったりする、何を言っても否定するなど、職場でも家庭でも発生します。

よく使う言葉として「モラハラ夫」があります。これは夫が身勝手な言動を繰り返して妻を傷つけること。他にも「モラハラ妻」や「モラハラ彼氏」などの表現もあります。

スメルハラスメント

スメル(=臭い)で相手を不快にさせる嫌がらせです。「スメハラ」と略します。特に口臭、体臭などについて使うことが多いですが、香水や柔軟剤の香りが強すぎるときにも、それによって周囲が不快な思いをしていたらスメハラとなります。

他のハラスメントでも自覚がないことはありますが、スメハラは特に自覚を持っていないケースが多いです。また、臭いのことは指摘しにくく、デリケートな問題であるため、介入が難しい場合もあります。

その他のハラスメントの種類

マタニティハラスメント

妊娠、出産、子育てなどに関する嫌がらせ。妊娠中や産休明けなどに不快な発言をされた、自主退職を促されたなど。

 

アルコールハラスメント

飲酒に関連した嫌がらせ。無理に飲ませる、酔って迷惑行為を行うなど。

 

スモークハラスメント

喫煙に関連した嫌がらせ。非喫煙者に受動喫煙させる、喫煙を強要するなど。

 

ジェンダーハラスメント

ジェンダー(性別)に関するハラスメント。男のくせに、女のくせになど、性別への偏見に基づくもの。

上記の他にも、さまざまなハラスメントがあります。これらがハラスメントに該当すると知っておくと、自分でも気をつけることができます。また、ハラスメントを受けたときにも我慢せずに対処できるようになるかもしれません。

「パワハラ防止法」があり、防止措置を企業に課しています。例えば、相談窓口の設置が必要となります。大企業では2020年6月施行、中小企業では2022年4月施行です。

ハラスメントの使い方・例文

例文
・会社でのハラスメントをなくす。
・Aさんはハラスメントの被害者だ。
・この会社で女性社員が受けるハラスメントの実態を調査する。
・私たちはハラスメントの解消を目指している。

ハラスメントは身近なテーマ

ハラスメントは言葉そのものもそうですが、内容も私たちの生活に密接なものとなっています。どんなハラスメントがあるとされているのか知っておくだけで、言動に気をつけることができるでしょう。

また、ハラスメントと指導のように、線引きが難しいものもありますが、明らかに嫌がらせやいじめを受けているときは抱え込む必要はありません。いつ何があったのか証拠を残しておき、必要な場合は自己防衛をしていきましょう。