拙いとはどんな意味？使い方の例文や言い換えできる類語、英語も解説

「拙い」とはどんな言葉？

「拙い」は、「能力が劣っている」「事を行うのに巧みでない」などの意味をもつ言葉です。

類語は「未熟」「下手」。対義語は「巧い」「上手」です。

英語で表すときは、「clumsy」「poor」を使ってください。

「拙い」とはどんな意味？読み方は？

「拙い」の読み方は「つたない」と「まずい」です。「拙い」は、複数の意味をもっています。

このうちの③④⑤の意味は、現代ではほとんど使われていないので、豆知識として覚えておきたい人以外は頭に入れる必要はありません。①と②の意味だけしっかりおさえておきましょう。

「まずい」には2つのニュアンスがある

「まずい」は「拙い」のほかに「不味い」と書くこともあります。

「まずい」を「不味い」と表記するときは「味が悪い」という意味になります。

「拙い」に「味が悪い」の意味はないため、「まずい」を漢字変換するときは意味に合わせて使い分けるようにしてください。

「拙い」は謙遜のニュアンスで使うことが多い

「拙い」は、「拙い英語ですみません」のように、「自分には能力がない」「それをするのが巧みでない」という意味合いで、謙遜の気持ちを表すために使うことが多いです。

自分を下げることで相手を立てる謙譲語と同じような使い方ですが、多用すると過剰な謙遜になってしまいます。違和感のある会話にならないように、「拙い」の使いすぎには注意してください。

「拙い」の使い方を例文で学ぼう

「拙い」の意味や用いるときの注意点がわかったら、次は言葉としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

「拙い」の類語・言い換え表現

「拙い」の類語には、「未熟」「下手」という二字熟語があります。それぞれの意味や使い方を頭に入れておきましょう。

「下手の横好き」は、「下手なくせに好きで熱心であること」を意味することわざです。

「拙い」の対義語

「拙い」の対義語は、「巧い（うまい）」と「上手」です。

「拙い」は英語だと？

「拙い」を英語で表すときは、「clumsy」や「poor」を使います。

「拙い英語でごめんなさい」や「拙い英語ですみません」は、「clumsy」「poor」を使って「I’m sorry for my clumsy English.」や「I apologize in advance for my poor English.」と表します。

「拙い英語を理解してくれてありがとう」は、「Thank you for understanding my poor English.」。「拙い英語ですがよろしくお願いします」は、「My English is poor, but I appreciate your kindness.」でニュアンスを伝えられます。

【おまけ】「拙い」は音楽でも使われている

「拙い」は、会話のなかだけでなく音楽でも使われています。

日本のシンガーソングライター 藤井風さんの「きらり」は、歌詞のなかに「拙い過去」というフレーズが用いられています。

「きらり」は、Honda「VEZEL」のテレビCMで使用された楽曲でもあります。興味のある人は聞いてみてください。

「拙い」はほどほどに使おう

「拙い」は、謙遜の言葉として用いられることが多いです。自分を下げて相手を立てることができる言葉のため、ビジネスではよく使用されますが使いすぎは厳禁です。

謙遜しすぎると違和感のある会話になってしまうため、「拙い」はほどほどに使うように心がけましょう。