マネジメントとはどんな言葉?
マネジメントのビジネスでの意味は、「経営管理」「組織運営」です。
マネジメントの類語は、「差配」「監督」。
英語で表すときは、「management」を使ってください。
マネジメントとはどんな意味?
マネジメントの言葉そのものの意味は、一言でいうと「管理」。ビジネスで使われる場合は、次の意味を表します。
・組織運営
マネジメントは、管理者として組織のなかの一部署の運営を任された管理職の人が行うのが一般的。組織のトップが設定した目標を達成することを目指し、担当部署が成果を上げられるようにあれこれと計画したり対策を考えたりしながら、部署のあらゆる事柄を管理することがマネジメントです。
マネジメントでは、メンバー一人ひとりや個別のチームを最適な時期に動かしてそれぞれに成果を上げさせ、部署全体としての目標達成を目指します。
マネジメントは英語だと?
マネジメントを英語に訳すときは、「management」を使います。
・経営力、経営の方法、経営学
・集団としての経営陣、経営者側
・人、物、事をうまく取り扱うこと、うまく処理すること
「management」は、何が正解か判断するのが難しい事柄をどうにかこうにかうまく扱い処理することをいいます。
マネジメントの使い方を例文で学ぼう
マネジメントの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。
・テレワークが続くなかでチームをどのようにマネジメントしていくかが課題だ。
・マネジメント職の求人に応募する。
・各部署の管理者にマネジメント教育を受けさせる。
マネジメントの類語・言い換え表現
マネジメントの類語は、「差配」と「監督」です。それぞれの言葉の意味や使い方をおさえておきましょう。
・とりあつかうこと。世話をすること。指図すること
・手分けして事務をとりあつかうこと
・所有主の代わりに貸地や貸家などの管理をすること。管理する人
【例文】
いま差配を誤れば、致命的な事態になりかねない。
・取り締まったり、指図をしたりすること。それをする人や機関
・グループやチームをまとめ、指揮や指導する役の人
・日本の聖公会やメソジスト教会における第二次大戦前の職制名。主教、司教にあたる
・法律で、ある人または機関が、ほかの人または機関の行為を、不法、不利に陥らせないように監視、検査をすること
【例文】
問題が起こらないように現場を監督する。
マネジメント能力(マネジメント力)とは
マネジメント能力やマネジメント力とは、自分が責任を持たなければならない範囲の経営資源全体を管理、運営する能力です。経営資源とは人、物(資材や製品)、金(運転資金)、情報、環境などのこと。
マネジメント能力は、管理職や経営者に必要な能力といわれており、次のような力が含まれています。
・どのようにプロジェクトを進行したら成果が出るのかを論理的に考え、最大の成果を上げられるようにスケジュールを管理する力
・目標に向かって方向性を決め、チームを引っ張っていくリーダーシップ
・思いがけない問題が発生したときにどう対処するかを的確に判断し、部下に指示を出す意思決定力
・状況を正確に把握、分析し、柔軟に対応する力
・業務を行う上で必要な専門知識やスキル
・人材を育成するコーチングスキルやコミュニケーションスキル
マネジメント能力とリーダーシップの違い
リーダーシップは日本語だと「統率力」「指導力」と訳されます。
チーム全体をどの方向に率いていくかを考え、部下やメンバーをその方向に導いていくリーダーとしての力のことで、リーダーシップが発揮されるのは人のみです。
対するマネジメント能力は、人だけでなくすべての経営資源が対象。ビジネスに関するあらゆる事柄を、総合的に管理運用しなければならないところがリーダーシップとは異なります。
マネジメント能力が求められる職種
マネジメント能力は、管理職に求められる能力ですが、管理職以外にも次のような職種で活かすことができます。
・会計士、税理士、司法書士、行政書士、弁護士、弁理士
・インストラクター、トレーナー
・設計、プランニング、製図、CADオペレーター
・ホテル、宿泊施設関連職
・ブライダル、セレモニー関連職
・ルート営業、内勤営業、カウンターセールス
・芸能人などのマネージャー
また、外資系企業やグロ―バル企業でも、マネジメント能力がある人材は有利といわれています。
マネジメントスタイルとは
マネジメントスタイルは、マネジメントで部下を管理するときの方法論です。次のようなやり方があり、企業や管理職の考え方によってどの方法がとられるかは変わってきます。
マネジメント業務とは
マネジメント業務は、マネジメントを担当する管理者が行う業務のこと。次のような業務を行います。
・部下が目標に向かって前向きに頑張れるように、動機付けをする
・部下一人ひとりの能力やスキルを把握したうえで、成果を上げるために最適な人材の配置を考え、目標達成できるチームを作る
・誰がその業務を担当してもこなせるように、業務の進め方を標準化する
・目標通りに進められているか、部下の業務を管理する
・チーム全体と、そこに所属する部下一人ひとりの仕事ぶりをそれぞれ正当に評価し、結果を踏まえたフィードバック(改善点や評価を伝えて軌道修正を促すこと)を行う
・チームとしてより高いパフォーマンスを発揮できるように、人材を育成する
・部下が自分の能力を存分に発揮できるように、働きやすい環境をつくる
・部下のメンタルヘルスケアを行う
マネジメント・バイアウトとは
マネジメント・バイアウトとは、会社の経営陣や経営に関わっている人が、自らの会社の株式や事業などをその所有者から買収し、経営権を取得すること。
オーナー経営者や会社経営陣が、経営権の強化などを目的に、自分の会社の株式を株主から買い戻すことがありますが、これがマネジメント・バイアウトです。
事業部門の統括者がオーナー経営者として独立する場合や、会社を引き継ぐ後継者が、会社を継承する場合にもこの方法が使われることがあります。
マネジメントの学び方
マネジメントについて学びたいときは、ビジネス書で学習したり、資格試験に挑戦するのがおすすめです。
おすすめの本
マネジメントについて、自己学習するときにおすすめのビジネス書を紹介します。
ドラッカーが、自らのマネジメント論を体系化して発表した過去の著作『マネジメント――課題、責任、実践』から、重要な部分を初心者向けに抽出してまとめてある
小説形式で読みやすいのが魅力。ビジネス書初心者で、いきなり『マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則』を読むのは気が重いという人におすすめ
マネジメントに活かせる資格
企業で、部署などのマネジメントを担当するときに役立つ資格を紹介します。
・社会保険労務士
・メンタルヘルス・マネジメント検定
・中小企業診断士
・ビジネスマネジャー検定
・ビジネスマネージメント認定試験
・ロジカルシンキングマスター
・簿記検定(日商簿記)2級 など
気になる資格があったらチャレンジしてみてください。
【企業向け】おすすめのマネジメント関係サービス
企業におすすめの、マネジメント関連のビジネスを行っている会社やサービスを紹介します。マネジメントを担当する管理職を育成するときや、選抜するときに役立ちます。
マネジメント専門会社として蓄積したノウハウをもとに作成された、マネジメント能力向上に役立つソフトウェアや研修プログラムの提供も行っている。
研修形式のものとケース試験を必要に応じて組み合わせて、プログラムを組めるのが特徴。
マネジメントについて理解しビジネスに活かしていこう
マネジメントは、日本語では「経営管理」「組織運営」と訳されます。マネジメントする力は、管理職を目指している人がとくに身につけておかなければならない能力です。また、マネジメント能力を活かせる職種もあります。
マネジメントについて学び、スキルアップに役立てていきましょう。