ホワイトカラーとは「頭脳労働者」のこと
ホワイトカラーとは、単に「白い色」を意味することもありますし、海外ドラマの名称になっていたりもします。しかし、一般的に会話の中で登場するときは「頭脳労働者」の意味になります。
なぜホワイトカラーが頭脳労働者という意味になるのか、他にはどんな分類があるのか、この記事で確認していきましょう。
ホワイトカラーの意味
ホワイトカラーという言葉の由来や概念についてお伝えします。言葉の意味をつかんでいきましょう。
ホワイトカラーの英語は「white collar」
ホワイトカラーというと「white color(白い色)」という英語をイメージする方が大半でしょう。しかし、ここでいうホワイトカラーの英語は「white collar(白い襟)」です。
ホワイトカラーの概念
ホワイトカラーとは、ワイシャツのこと。その意味から、ワイシャツを着て働く事務系の労働者をホワイトカラーと呼ぶようになりました。「頭脳労働者」や「知的労働者」がホワイトカラーとして分類されています。
ホワイトカラーの職業
事務職、企画職、研究職、販売職、管理職などが該当します。白い襟のワイシャツやスーツを着るような仕事で、精神労働であればホワイトカラーに分類されます。ただ、その線引きや定義づけは難しい部分もあります。
ホワイトカラーの対義語は「ブルーカラー」
対義語はブルーカラーとなりますが、その意味は一度知れば理解できるでしょう。ホワイトカラーと同じように、襟の色にちなんだネーミングになっています。
ブルーカラーとは肉体労働者のこと
ホワイトカラーは職業分類の一つですが、対義語としては「ブルーカラー」が挙げられます。こちらは「青い襟」の意味で、作業服をイメージしており、肉体労働者を示します。
工場で生産や加工にあたる人、土木作業員、建築現場の作業員などが該当します。
ホワイトカラーとブルーカラーの賃金
ホワイトカラーは、ブルーカラーよりも賃金が高い傾向にあるといわれています。しかし、昔と比べるとホワイトカラーに分類される労働者は増加しています。ホワイトカラーの職業も多様化してきており、一概に賃金が高いとはいえなくなってきています。
ブルーカラーはなり手が減少傾向にあるため、初任給を高く設定する傾向もあり、どちらが高給であるかはケースバイケースといえます。
ホワイトカラーエグゼンプションとは
ホワイトカラーの労働者のみを対象に、労働時間の規制などをなくす制度のこと。エグゼンプションとは「除外」や「免除」の意味を持つ言葉です。アメリカ、ドイツ、フランス、イギリスなどでも採用されています。
日本においては「高度プロフェッショナル制度」があり、自分の裁量で労働時間を決めることができたり、休日や深夜の割増賃金で労働基準法の保護を受けなかったりします。適用には様々な条件があります。
成果を評価できる一方で、長時間労働を促進する可能性もあります。「残業代ゼロ法案」と批判され、導入には課題も伴います。
ホワイトカラーの使い方・例文
・ホワイトカラーの企業の初任給には相場がある。
・新しい制度についてホワイトカラー層を中心に批判の声が上がっている。
ホワイトカラーはニュースでも登場
髪の色を白くするときにも「ホワイトカラー」という表現は使います。家具や雑貨など、物の色に関する話題でも単純に白い色の意味で「ホワイトカラー」を使うことはあります。
しかし、「頭脳労働者」という意味のホワイトカラーも、ニュースなどで登場する機会はあります。ぜひこの機会に覚えておきましょう。